トヨタ・メガクルーザー
トヨタ・メガクルーザー, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=120050 / CC BY SA 3.0
#トヨタの車種
#四輪駆動車
#オフロード車
メガクルーザー(MEGA CRUISER)は、トヨタ自動車が生産していた多目的自動車である。
陸上自衛隊向け高機動車の民生用として1996年(平成8年)1月に登場した。
航空自衛隊と海上自衛隊は高機動車ではなく、この車種を採用している。
登場時にはその大きさや外観から「和製ハマー」とも呼ばれた。
エアコン、オーディオ取り付け用2DIN スペース(センターコンソールにあり、運転席側を向いており、助手席側からは操作できない)など、ある程度の快適装備は有しているが、高価格にもかかわらずタコメーターすらないインストルメントパネルや、4速ATしか用意されないなど、開発の主眼が災害時の救援や人命救助などの任務を迅速に遂行する点に置かれており、いわゆる一般消費者向けのSUV的な自動車ではない。
最終組み立ては岐阜県各務原市の岐阜車体工業で行われた。
その関連もあってか、日本で唯一、岐阜県警察警備部機動隊に「災害用高性能機動力車両」の名でパトカーとして導入されている。
本車はバン型の貨物自動車として生産されており、通常1ナンバー車であるが、何らかの架装をしての納車が多いと見込まれたため型式指定は取得しておらず、新車登録時には運輸支局または自動車検査登録事務所への持ち込み登録車となっていた。
リアに油圧作動の逆相(小回り)4WSを装備しており、最小回転半径は同社の3代目ヴィッツの「1.5 RS」、および「GRMN」と同じ5.6 mであるが、リアオーバーハングが大きい。
センタリングスプリングによるフェイルセーフ機構を持ち、エンジン始動中のPレンジ時やサイドブレーキを引いた状態、油圧系統の異常時やエンジン停止時には中立を保つ。
定員は6名(前席2名、後席1列4名)となっている。
RAV4(SXA10系)のものを流用した着脱式のサンルーフも選べるが、これも「作業用ハッチ」の意味合いが強い。
このサンルーフに合わせるため、前部ルーフは不自然に膨らんでいる。
最低地上高が高く、グリップに捕まりながらの乗降を要する。
後部には高機動車と同じ格納式の乗降ステップが装着されている。
運転席と助手席の間にはクーラーユニットが付いており、車内での行き来は出来ない。
後部ヒータースイッチは助手席側に付いており、運転席からの操作はできない。
フレーム下やサスペンションアームの処理が非常に良く、ハブリダクションドライブを採用しているため、最低地上高の420 mmは実用数値である。
通常、車体下部にあるプロペラシャフトやデフが大きな最低地上高を確保するために出来る限り上部に上げられたため、その一部が車内に入り込み運転席と助手席間が大きく離れた。
(ハマーH1も同様)。
ハブリダクションによってホイール内にブレーキを装着できないためインボード式ディスクブレーキを採用している。
止まる直前に強くブレーキをかけているとハブリダクションのバックラッシュとサスペンションのたわみで船のようなピッチングが起こる。
トルク感応型LSD(トルセンデフ)のほかにマニュアル・デフロックを持ち、さらに後輪のみではあるが、オプションでタイヤ空気圧調節機能まで備えるため、「このクルマでスタックするようなら、後はクローラ(履帯)付きの車両を使う以外に走行手段はない」とまで言われる。
走破性重視のため、タイヤ空気圧はフルタイム4WDにもかかわらず前1.4 kgf/cm2(140 kPa)、後2.4 kgf/cm2(240 kPa)と異なる。
ハブリダクションギアでも減速されるため、通常のSUVとは比べものにならないほどの減速比を得ており、急な上り勾配でもトルクコンバータのクリープで登坂できる。
高機動車と異なりランフラットタイヤ(タイヤ自体はマッドテレーンのブリヂストン・マッドデューラーで同じだが、高機動車はタイヤ内に鉄輪の中子が入っている)ではないため、スペアタイヤを装備するが、タイヤを動かす際には標準装備のウインチを使用する。
地上高の高さもあいまってスペアタイヤキャリアの位置が非常に高いため、背面キャリアでありながら、トラックのフレーム下キャリアと同様なタイヤ引き上げ用のチェーンブロックが装備されている。
ボンネットは一般的な積層FRPで、高機動車の真空成型品に比べ、ややグレードが落ちる。
サスペンションは高機動車と同様、縦置きトーションバースプリングとダブルウィッシュボーンによる4輪独立懸架となっている。
トーションバーが長く車重もあるため、乗り心地は良い。
発売..
トヨタ・メガクルーザー, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=120050 / CC BY SA 3.0
#トヨタの車種
#四輪駆動車
#オフロード車
メガクルーザー(MEGA CRUISER)は、トヨタ自動車が生産していた多目的自動車である。
陸上自衛隊向け高機動車の民生用として1996年(平成8年)1月に登場した。
航空自衛隊と海上自衛隊は高機動車ではなく、この車種を採用している。
登場時にはその大きさや外観から「和製ハマー」とも呼ばれた。
エアコン、オーディオ取り付け用2DIN スペース(センターコンソールにあり、運転席側を向いており、助手席側からは操作できない)など、ある程度の快適装備は有しているが、高価格にもかかわらずタコメーターすらないインストルメントパネルや、4速ATしか用意されないなど、開発の主眼が災害時の救援や人命救助などの任務を迅速に遂行する点に置かれており、いわゆる一般消費者向けのSUV的な自動車ではない。
最終組み立ては岐阜県各務原市の岐阜車体工業で行われた。
その関連もあってか、日本で唯一、岐阜県警察警備部機動隊に「災害用高性能機動力車両」の名でパトカーとして導入されている。
本車はバン型の貨物自動車として生産されており、通常1ナンバー車であるが、何らかの架装をしての納車が多いと見込まれたため型式指定は取得しておらず、新車登録時には運輸支局または自動車検査登録事務所への持ち込み登録車となっていた。
リアに油圧作動の逆相(小回り)4WSを装備しており、最小回転半径は同社の3代目ヴィッツの「1.5 RS」、および「GRMN」と同じ5.6 mであるが、リアオーバーハングが大きい。
センタリングスプリングによるフェイルセーフ機構を持ち、エンジン始動中のPレンジ時やサイドブレーキを引いた状態、油圧系統の異常時やエンジン停止時には中立を保つ。
定員は6名(前席2名、後席1列4名)となっている。
RAV4(SXA10系)のものを流用した着脱式のサンルーフも選べるが、これも「作業用ハッチ」の意味合いが強い。
このサンルーフに合わせるため、前部ルーフは不自然に膨らんでいる。
最低地上高が高く、グリップに捕まりながらの乗降を要する。
後部には高機動車と同じ格納式の乗降ステップが装着されている。
運転席と助手席の間にはクーラーユニットが付いており、車内での行き来は出来ない。
後部ヒータースイッチは助手席側に付いており、運転席からの操作はできない。
フレーム下やサスペンションアームの処理が非常に良く、ハブリダクションドライブを採用しているため、最低地上高の420 mmは実用数値である。
通常、車体下部にあるプロペラシャフトやデフが大きな最低地上高を確保するために出来る限り上部に上げられたため、その一部が車内に入り込み運転席と助手席間が大きく離れた。
(ハマーH1も同様)。
ハブリダクションによってホイール内にブレーキを装着できないためインボード式ディスクブレーキを採用している。
止まる直前に強くブレーキをかけているとハブリダクションのバックラッシュとサスペンションのたわみで船のようなピッチングが起こる。
トルク感応型LSD(トルセンデフ)のほかにマニュアル・デフロックを持ち、さらに後輪のみではあるが、オプションでタイヤ空気圧調節機能まで備えるため、「このクルマでスタックするようなら、後はクローラ(履帯)付きの車両を使う以外に走行手段はない」とまで言われる。
走破性重視のため、タイヤ空気圧はフルタイム4WDにもかかわらず前1.4 kgf/cm2(140 kPa)、後2.4 kgf/cm2(240 kPa)と異なる。
ハブリダクションギアでも減速されるため、通常のSUVとは比べものにならないほどの減速比を得ており、急な上り勾配でもトルクコンバータのクリープで登坂できる。
高機動車と異なりランフラットタイヤ(タイヤ自体はマッドテレーンのブリヂストン・マッドデューラーで同じだが、高機動車はタイヤ内に鉄輪の中子が入っている)ではないため、スペアタイヤを装備するが、タイヤを動かす際には標準装備のウインチを使用する。
地上高の高さもあいまってスペアタイヤキャリアの位置が非常に高いため、背面キャリアでありながら、トラックのフレーム下キャリアと同様なタイヤ引き上げ用のチェーンブロックが装備されている。
ボンネットは一般的な積層FRPで、高機動車の真空成型品に比べ、ややグレードが落ちる。
サスペンションは高機動車と同様、縦置きトーションバースプリングとダブルウィッシュボーンによる4輪独立懸架となっている。
トーションバーが長く車重もあるため、乗り心地は良い。
発売...