BYDはなぜ"やめとけ"と言われるのか?購入を迷う人が気になる評判・信頼性・故障リスクの実態を解説

BMW 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
BYDはなぜ"やめとけ"と言われるのか?購入を迷う人が気になる評判・信頼性・故障リスクの実態を解説

中国発のEVメーカーBYDが日本市場に本格参入してから約2年。圧倒的な価格の安さで注目を集める一方で、「BYDはやめとけ」という声も聞こえてきます。

なぜこのような声が上がるのでしょうか。実際のところ、BYDの信頼性や故障リスクはどの程度なのか気になりますよね。高級車の購入を検討している方にとって、これらの疑問は無視できない重要なポイントです。

この記事では、BYDが「やめとけ」と言われる理由を詳しく分析し、実際の故障率データや購入者の本音レビューをもとに、その実態を明らかにしていきます。購入前に知っておくべき情報を包み隠さずお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

あなたの大切な車選びの参考になれば幸いです。

BYDが"やめとけ"と言われる5つの理由

中国製への漠然とした不安感

多くの日本人消費者が抱く最初の懸念は、「中国製の車は大丈夫なのか」という漠然とした不安です。これまで日本市場では、ドイツ車やアメリカ車といった欧米ブランドが高級車の代名詞でした。

中国メーカーに対するイメージは、まだまだ「安かろう悪かろう」という先入観が根強く残っています。特に車のような高額商品では、ブランドへの信頼感が購入の決め手になることが多いのです。

しかし実際には、BYDは世界的なEVメーカーとして急成長を遂げており、2025年にはテスラを抜いて世界一のBEVメーカーになると予測されています。先入観だけで判断するのは、もったいないかもしれませんね。

アフターサービス体制の不安

BYDに対する懸念の中でも特に大きいのが、アフターサービス体制の問題です。2024年時点で日本国内のBYDディーラーはまだ少なく、全国規模でのメンテナンスネットワークが整っていません。

EVはガソリン車と比べるとメンテナンスの頻度が少ないものの、万が一の故障や修理の際に対応できる拠点が少ないと、ユーザーにとって大きな不安要素となります。特に地方在住の方にとっては、最寄りのディーラーまで遠距離を移動しなければならない可能性があります。

ただし、BYDは2025年末までに国内の販売拠点を100店舗に拡大することを計画しており、この問題は徐々に改善される見込みです。また、原則48時間以内に全国へ部品供給・対応する体制も構築されています。

リセールバリューの不透明さ

高級車を購入する際に気になるのが、将来の下取り価格です。BYDは日本市場に参入して間もないため、中古車市場での価値が安定していない可能性があります。

EV市場はまだ成長段階にあり、中古車市場におけるEVの価値は変動しやすいのが現状です。特に新しいブランドの場合、数年後の査定額を予測するのは困難でしょう。

一方で、BYDは積極的な価格戦略を取っており、2025年度にはATTO 3とドルフィンの定価を30万円前後下げています。これは購入者にはうれしい話ですが、既存オーナーの所有車両価値に影響を与える可能性も指摘されています。

火災事故の報道による安全性への懸念

EVの安全性について語る際に避けて通れないのが、バッテリーの火災リスクです。過去にEVの火災事故が報道されたことで、「EVは危険」というイメージを持つ人も少なくありません。

BYDのバッテリー技術についても、同様の懸念を抱く方がいらっしゃいます。特に中国製ということで、安全基準に対する不安を感じる人もいるでしょう。

しかし実際には、BYDの3車種(ATTO 3、DOLPHIN、SEAL)は、欧州の安全性能テストEuro NCAPで最高評価の5つ星を獲得しています。特にDOLPHINは成人乗員保護テストで89%という驚異的なスコアを記録しており、安全性は国際基準を満たしています。

日本市場での実績不足

最後に挙げられるのが、日本市場での実績不足です。BYDは2023年から本格的に日本市場での展開を始めたばかりで、まだ知名度が低く、消費者の信頼を得るまでには時間がかかる状況です。

日本の消費者は一般的に保守的で、新しいブランドに対して慎重な姿勢を取る傾向があります。特に車のような長期間使用する商品では、実績のあるブランドを選びたがる人が多いのです。

ただし、2023年の日本での年間販売台数は1,446台を記録し、同時期に再参入した韓国のヒョンデ(489台)よりも好調な実績となっています。マイナーな輸入車ブランドとしては、まずまずの成果と言えるでしょう。

BYDの故障率は本当に高いのか?データで見る信頼性

海外での故障率調査結果

BYDの信頼性を判断する上で重要なのが、実際の故障率データです。結論から言うと、BYDの故障率は他のEVメーカーと大きく変わらないと考えられています。

世界的に見ると、BYDは2024年の世界EV電池シェアで17.2%を占め、世界2位の地位を確立しています。これだけの規模で事業を展開していることは、技術力と品質管理能力の証明でもあります。

特にBYD独自のブレードバッテリー技術は、安全性で優位性が高いとされており、業界をリードする革新として評価されています。技術面での信頼性は、決して低くないと言えるでしょう。

バッテリーとモーターの信頼性

EVの心臓部とも言えるバッテリーとモーターの信頼性について見てみましょう。BYDは元々バッテリーメーカーとして創業した会社で、自社でバッテリーから車両まで一貫して製造する垂直統合型のビジネスモデルを採用しています。

この垂直統合により、コスト競争力と技術力を両立させています。特にブレードバッテリーは、従来のリチウムイオンバッテリーと比べて安全性が高く、寿命も長いと評価されています。

BYDは2025年4月から、パワーバッテリーの初期容量70%以上を最長10年間30万kmまで保証する延長保証プログラムを導入しました。これは国内における自動車メーカーのパワーバッテリーの保証制度としては最長であり、自社技術への自信の表れと言えるでしょう。

国産車との比較

トヨタ・日産との故障率比較

国産車との故障率を直接比較できるデータは限られていますが、BYDの技術水準は決して劣っているわけではありません。Euro NCAPの安全性能テストでは、BYDの車種が最高評価を獲得しており、国際的な安全基準を満たしています。

日本の消費者が慣れ親しんだトヨタや日産と比べると、まだ実績面で劣る部分はあります。しかし、技術的な観点から見れば、BYDのEV技術は世界トップクラスの水準にあると言えるでしょう。

EVの分野では、従来の内燃機関とは異なる技術が求められます。この点で、EV専業に近いBYDは、むしろ有利な立場にあるかもしれません。

修理対応の違い

修理対応については、確かに国産車メーカーと比べて不安な部分があります。全国に張り巡らされたトヨタや日産のサービスネットワークと比べると、BYDのサービス体制はまだ発展途上です。

ただし、BYDは積極的にサービス体制の拡充を進めており、2025年末までに100店舗への拡大を計画しています。また、EVはガソリン車と比べてメンテナンス頻度が少ないため、この差は徐々に縮まっていくと考えられます。

緊急時の対応についても、原則48時間以内に全国へ部品供給・対応する体制が構築されており、国産車に劣らないサービスレベルを目指しています。

実際にBYDを購入した人の本音レビュー

満足している人の声

コストパフォーマンスの高さ

BYDオーナーの多くが口を揃えて評価するのが、そのコストパフォーマンスの高さです。同じEVカテゴリーのテスラや日産リーフと比べて手頃な価格で提供されており、「この装備でこの価格は驚き」という声が多く聞かれます。

例えば、BYD DOLPHINは363万円から購入できますが、大型のタッチスクリーンや音声操作機能、数々の運転支援システムや先進安全装置が標準装備されています。これだけの装備が付いてこの価格は、確かに魅力的ですね。

CEV補助金を活用すれば、さらにお得に購入できます。BYDの車種には35万円の補助金が適用されるため、実質的な購入価格はさらに下がります。

静粛性と乗り心地

EVならではの静粛性についても、多くのオーナーが満足しています。エンジン音がないため、車内は非常に静かで、高級車のような上質な空間を楽しめます。

乗り心地についても好評で、「思っていた以上にしっかりとした作り」「高級感がある」といった声が聞かれます。特にSEALやSEALION 7といった上位モデルでは、その品質の高さに驚く人が多いようです。

モーターによる滑らかな加速も、EVの魅力の一つです。ガソリン車では味わえない、リニアで力強い加速感を楽しめます。

標準装備の充実度

BYDの車種は、標準装備が非常に充実していることでも評価されています。他メーカーではオプション扱いになるような装備が、BYDでは標準で付いてくることが多いのです。

大型のタッチスクリーン、音声操作機能、運転支援システム、先進安全装置など、現代の車に求められる装備がしっかりと揃っています。これらを後から追加すると、かなりの費用がかかることを考えると、BYDのコストパフォーマンスの高さがよく分かります。

不満を感じている人の声

サポート体制への不安

一方で、不満の声として最も多く聞かれるのが、サポート体制への不安です。「近くにディーラーがない」「故障した時の対応が心配」といった声が聞かれます。

特に地方在住のオーナーからは、「最寄りのディーラーまで片道2時間かかる」「緊急時の対応が不安」といった具体的な不満が寄せられています。これは確かに大きな問題ですね。

ただし、BYDも この問題を認識しており、積極的にサービス拠点の拡大を進めています。また、リモート診断技術の活用など、新しいサービス手法の導入も検討されています。

充電インフラの課題

EVオーナー共通の悩みでもありますが、充電インフラの不足も課題として挙げられています。特に長距離移動の際には、充電スポットの確保が重要になります。

「計画していた充電スポットが使えなくて困った」「充電時間が思ったより長くて不便」といった声も聞かれます。これはBYD固有の問題ではありませんが、EV全体の課題として認識しておく必要があります。

一方で、日本の充電インフラは着実に整備が進んでおり、この問題は時間とともに解決されていくと考えられます。また、BYDの車種は比較的航続距離が長いため、充電頻度を抑えることができます。

BYDのアフターサービス体制の現状

国内販売拠点数と今後の計画

現在、BYDの国内販売拠点は限られていますが、急速に拡大が進んでいます。2025年末までに100店舗への拡大を計画しており、主要都市部から順次整備が進められています。

この拡大計画には、消費者へのサービス体制の強化も含まれており、今後の市場シェア拡大を見据えた投資が行われています。特に人口密度の高いエリアから優先的に拠点を設置し、より多くの顧客にサービスを提供できる体制を構築しています。

地方エリアについても、モバイルサービスの導入や提携工場の活用など、新しいサービス手法を検討しています。従来の固定店舗だけでなく、柔軟なサービス提供を目指しているのです。

修理・メンテナンス対応

BYDは原則48時間以内に全国へ部品供給・対応する体制を構築しています。これは国産車メーカーと比べても遜色のないレベルです。

EVはガソリン車と比べてメンテナンス項目が少ないため、定期的な点検の負担も軽減されます。エンジンオイルの交換やエンジン関連部品の交換が不要なため、ランニングコストの削減にもつながります。

緊急時の対応についても、24時間365日のロードサービスを提供しており、万が一のトラブルにも対応できる体制を整えています。

保証内容とサポート範囲

バッテリー保証の詳細

BYDの保証制度で特に注目すべきは、バッテリー保証の充実度です。標準では8年15万kmのバッテリー保証が付いていますが、有償で10年30万kmまで延長できる保証プログラムも用意されています。

この延長保証は、パワーバッテリーの初期容量70%以上を保証するもので、国内における自動車メーカーのパワーバッテリーの保証制度としては最長です。EVの最大の不安要素であるバッテリーの劣化に対して、これだけ手厚い保証があるのは心強いですね。

さらに、2025年6月からは認定中古車にも同様の保証制度を適用しており、中古車購入者にも安心を提供しています。

故障時の対応フロー

故障が発生した場合の対応フローも整備されています。まずは24時間対応のコールセンターに連絡し、症状を伝えます。リモート診断が可能な場合は、その場で問題を特定し、解決策を提案します。

現地での対応が必要な場合は、最寄りのサービス拠点から技術者が派遣されます。部品交換が必要な場合も、48時間以内の部品供給体制により、迅速な修理が可能です。

重大な故障の場合は、代車の提供や牽引サービスも利用できます。これらのサービスは保証期間内であれば無償で提供されるため、安心して利用できます。

BYDの安全性能と技術力

ブレードバッテリーの安全性

BYDが誇る技術の中でも特に注目すべきは、ブレードバッテリーです。この技術は従来のリチウムイオンバッテリーと比べて安全性が大幅に向上しており、熱暴走のリスクを大幅に軽減しています。

ブレードバッテリーは釘刺し試験でも発火しないことが実証されており、EVの安全性に対する懸念を払拭する技術として評価されています。また、エネルギー密度も高く、コンパクトなサイズで長い航続距離を実現しています。

この技術により、BYDのEVは高い安全性と実用性を両立させています。バッテリーの安全性は、EV選びにおいて最も重要な要素の一つですから、この点でBYDは大きなアドバンテージを持っていると言えるでしょう。

衝突安全性能の評価

BYDの車種は、欧州の安全性能テストEuro NCAPで最高評価の5つ星を獲得しています。ATTO 3、DOLPHIN、SEALの3車種すべてが最高評価を受けており、国際的な安全基準を満たしていることが証明されています。

特にDOLPHINは成人乗員保護テストで89%という驚異的なスコアを獲得しており、さまざまな体格の乗員に対して高い保護性能を発揮します。子供乗員保護テストでも87%を達成し、家族での利用にも安心です。

BYDのEV専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」は、衝突時のエネルギー吸収を制御する「マルチロードパス」構造を採用しており、客室への侵入を最小限に抑えます。

自動運転支援機能の実力

他社との技術比較

BYDの運転支援システムについては、まだ発展途上の部分もあります。一部のモデルでは運転支援システムの精度が競合他社と比べてやや劣るとの報告もあります。

しかし、基本的な安全機能については国際基準を満たしており、日常的な運転においては十分な性能を発揮します。また、ソフトウェアのアップデートにより、機能の改善も継続的に行われています。

テスラのような完全自動運転を目指すレベルではありませんが、実用的な運転支援機能は備えています。車線維持支援、自動緊急ブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなど、現代の車に求められる基本的な機能は揃っています。

BYDを選ぶべき人・避けるべき人

BYDがおすすめな人の特徴

初回EV購入者

EVを初めて購入する方には、BYDは非常におすすめです。価格が手頃でありながら、EVの基本的な機能がしっかりと備わっているため、EVライフの入門車として最適です。

操作も直感的で分かりやすく、EVに慣れていない方でも安心して乗ることができます。また、充実した標準装備により、追加オプションを付ける必要が少ないのも魅力です。

万が一EVライフが合わなかった場合でも、初期投資が抑えられているため、経済的なダメージを最小限に抑えることができます。

コスト重視の人

とにかくコストパフォーマンスを重視する方には、BYDは最適な選択肢です。同クラスの他社EVと比べて圧倒的に安い価格設定でありながら、装備や性能面では劣りません。

車種価格航続距離主要装備
BYD DOLPHIN363万円〜400km〜大型タッチスクリーン、運転支援システム
Tesla Model 3541万円〜706km自動運転機能、スーパーチャージング
Nissan Leaf408万円〜400kmプロパイロット、e-Pedal

この表を見ても分かる通り、BYDのコストパフォーマンスは群を抜いています。限られた予算で最大限の価値を求める方には、間違いなくおすすめです。

都市部在住者

都市部にお住まいの方には、BYDは特におすすめです。充電インフラが整っており、短距離移動が中心の都市部では、BYDの航続距離で十分対応できます。

また、都市部にはBYDのディーラーも多く設置されているため、アフターサービスの面でも安心です。駐車場が狭いマンションでも、DOLPHINのようなコンパクトなモデルなら問題なく駐車できます。

渋滞の多い都市部では、EVの静粛性や滑らかな加速が特に活かされます。ストップ&ゴーが多い環境でも、快適なドライブを楽しめるでしょう。

BYDを避けた方がよい人の特徴

長距離移動が多い人

頻繁に長距離移動をする方には、現時点ではBYDはおすすめしにくいかもしれません。充電インフラがまだ十分でない地域もあり、長距離移動では充電計画をしっかりと立てる必要があります。

特に高速道路での長距離移動が多い方は、充電時間も考慮する必要があります。ガソリン車のように数分で給油完了とはいかないため、時間に余裕を持った移動計画が必要です。

ただし、日本の充電インフラは着実に整備が進んでおり、この問題は徐々に解決されていくと考えられます。将来的には、長距離移動でも不便を感じることは少なくなるでしょう。

ブランド重視の人

車のブランドイメージを重視する方には、BYDは向いていないかもしれません。まだ日本では知名度が低く、「中国製」というイメージに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

高級車としてのステータス性を求める方には、メルセデス・ベンツやBMWといった確立されたプレミアムブランドの方が適しているかもしれません。

ただし、技術力や品質面では決して劣っていないため、実用性を重視する方には十分満足できる車だと思います。

地方在住者

地方にお住まいの方は、購入前にサービス体制をよく確認することをおすすめします。最寄りのディーラーまでの距離や、緊急時の対応体制を事前に調べておきましょう。

充電インフラについても、自宅での充電環境を整えることが重要です。普通充電設備の設置や、近隣の充電スポットの確認をしておくと安心です。

ただし、BYDは積極的にサービス拠点の拡大を進めているため、今後は地方でも利用しやすくなると期待されます。

BYD購入前に確認すべきポイント

試乗で確認すべき項目

BYDの購入を検討している方は、必ず試乗をして実際の乗り心地を確認しましょう。特に確認すべきポイントは、加速感、ブレーキフィール、ハンドリング、そして静粛性です。

EVならではの滑らかな加速を体感し、自分の運転スタイルに合っているかを確認してください。また、回生ブレーキの効き具合も重要なポイントです。慣れるまでに時間がかかる場合もあるため、しっかりと確認しておきましょう。

車内の装備についても、実際に操作してみることが大切です。タッチスクリーンの操作性や音響システムの音質など、日常的に使用する機能の使い勝手を確認しておきましょう。

充電環境の整備状況

EV購入前に最も重要なのが、充電環境の確認です。自宅に普通充電設備を設置できるか、近隣に急速充電スポットがあるかを事前に調べておきましょう。

マンションにお住まいの方は、管理組合への相談が必要になる場合があります。充電設備の設置には時間がかかることもあるため、早めに準備を始めることをおすすめします。

また、よく利用する経路上に充電スポットがあるかも確認しておくと安心です。充電アプリを活用して、事前に充電スポットの位置や利用状況を把握しておきましょう。

近隣ディーラーの有無

アクセスのしやすさ

最寄りのBYDディーラーまでの距離とアクセス方法を確認しておきましょう。定期点検や緊急時の対応を考えると、アクセスしやすい場所にディーラーがあることが重要です。

公共交通機関でのアクセスも確認しておくと便利です。車を預けて点検を受ける際に、代替交通手段があると安心ですね。

営業時間や定休日も事前に確認し、自分のスケジュールと合うかどうかをチェックしておきましょう。

サービス内容の確認

ディーラーで提供されるサービス内容も事前に確認しておくことをおすすめします。点検・整備、部品交換、緊急対応など、どのようなサービスが受けられるかを把握しておきましょう。

代車サービスの有無や、ロードサービスの内容についても確認しておくと安心です。万が一のトラブルに備えて、サポート体制をしっかりと理解しておくことが大切です。

また、スタッフの対応や技術力についても、実際に店舗を訪問して確認してみることをおすすめします。

他の高級EVとの比較検討

テスラとの違い

BYDとテスラを比較すると、それぞれに異なる特徴があります。価格面ではBYDが圧倒的に有利で、テスラ Model 3が541万円からなのに対し、BYD DOLPHINは363万円から購入できます。

技術面では、テスラが自動運転技術で先行していますが、BYDはバッテリー技術で優位性を持っています。ブレードバッテリーの安全性は、テスラのバッテリーと比べても遜色ありません。

ブランドイメージではテスラが上回りますが、実用性とコストパフォーマンスではBYDが優秀です。どちらを重視するかによって、選択が変わってくるでしょう。

国産高級EVとの比較

レクサスUXとの比較

レクサス UX300eとBYD ATTO 3を比較すると、価格差が顕著に現れます。レクサス UX300eは約600万円からの価格設定に対し、BYD ATTO 3は約440万円から購入できます。

装備面では両車ともに充実していますが、コストパフォーマンスの観点からはBYDが優位です。ブランド力や内装の質感ではレクサスが上回りますが、実用性では大きな差はありません。

アフターサービスについては、レクサスの全国ネットワークが圧倒的に有利です。この点は、BYDの今後の課題と言えるでしょう。

アリアとの比較

日産アリアとBYD ATTO 3の比較では、技術的な成熟度でアリアが優位に立ちます。プロパイロット2.0などの運転支援技術は、現時点ではBYDを上回っています。

価格面では、アリアが約540万円からに対し、BYD ATTO 3は約440万円からと、BYDが100万円程度安い設定です。この価格差をどう評価するかが、選択のポイントになります。

航続距離については、両車ともに400km台後半と実用的なレベルにあります。日常使用においては、どちらも十分な性能を持っています。

価格帯別おすすめ車種

300万円台では、BYD DOLPHINが最もおすすめです。コンパクトながら充実した装備と実用的な航続距離を持ち、都市部での使用に最適です。

400万円台では、BYD ATTO 3が有力候補です。SUVタイプで実用性が高く、ファミリーユースにも適しています。同価格帯の他社EVと比べても、装備の充実度で優位に立ちます。

500万円以上の予算があれば、BYD SEALやSEALION 7も選択肢に入ります。より高級感のある内装と上質な乗り心地を求める方におすすめです。

BYDの将来性と日本市場での展望

販売台数の推移

BYDの日本市場での販売台数は着実に伸びています。2023年には1,446台を記録し、マイナーな輸入車ブランドとしては順調な成果を上げています。

2024年には5,000台規模の販売を目指しており、新モデルの投入と販売拠点の拡大により、さらなる成長が期待されています。世界的にもBYDは急成長を続けており、2025年にはテスラを抜いて世界一のBEVメーカーになると予測されています。

日本市場での成功は、東南アジアや他のアジア市場への影響力向上にもつながるため、BYDにとって重要な戦略拠点として位置づけられています。

サービス網拡大計画

BYDは2025年末までに国内の販売拠点を100店舗に拡大することを計画しています。これにより、アフターサービス体制の不安という最大の課題が解決される見込みです。

拠点拡大と並行して、サービス品質の向上も図られています。技術者の育成や部品供給体制の強化により、国産車メーカーに匹敵するサービスレベルを目指しています。

また、デジタル技術を活用したリモート診断サービスの導入も検討されており、より効率的なサポート体制の構築が進められています。

新車種投入予定

BYDは中期的に7〜8モデルを日本市場向けにラインアップする意向を発表しています。2025年にはシーライオン7の発売が予定されており、フラッグシップSUVとして注目を集めています。

さらに、これまでのBEV一辺倒の体制から、PHEV(プラグインハイブリッド)も加えた車種ラインアップの拡充が予定されています。これにより、より幅広いニーズに対応できるようになります。

新車種の投入により、選択肢が増えることで、より多くの顧客のニーズに応えられるようになるでしょう。価格帯やサイズのバリエーションが増えることで、BYDの市場シェア拡大が期待されます。

まとめ:BYD購入の判断基準

BYDが「やめとけ」と言われる理由を詳しく検証した結果、多くは先入観や情報不足によるものであることが分かりました。技術力や安全性については国際基準を満たしており、特にコストパフォーマンスの面では他社を大きく上回っています。

一方で、アフターサービス体制の不足やリセールバリューの不透明さなど、実際の課題も存在します。ただし、これらの問題は時間とともに改善される見込みが高く、BYDも積極的な対策を講じています。

BYDを選ぶべきかどうかは、あなたの価値観と使用環境によって決まります。コストパフォーマンスを重視し、都市部での使用が中心であれば、BYDは非常に魅力的な選択肢です。一方で、ブランド力や充実したアフターサービスを重視する方は、もう少し様子を見てから判断するのも良いでしょう。

重要なのは、先入観にとらわれず、実際に試乗して自分の目で確かめることです。BYDの技術力と品質は、きっとあなたの期待を裏切らないはずです。