BMWを購入したいけれど、売るときの価格が心配になっていませんか。高級車として人気のBMWですが、実はリセールバリューが思ったより低いという声をよく聞きます。新車で数百万円もしたのに、数年後には驚くほど安くなってしまうケースも少なくありません。
でも安心してください。BMWのリセールが悪くなる理由を知って、適切なタイミングで売却すれば、損失を最小限に抑えることができます。この記事では、なぜBMWの価値が下がりやすいのか、モデル別の値下がり傾向、そして賢い買い替えのタイミングまで詳しく解説していきます。
BMWを購入する前に知っておきたい情報から、すでに所有している方が高く売るためのコツまで、幅広くお伝えしていきますね。
BMWのリセールが悪い理由
新車販売時の大幅な値引きが影響している
なぜBMWは新車で買ったときから価値が下がりやすいのでしょうか。最も大きな理由の一つが、新車販売時の大幅な値引きです。BMWは競合他社との競争が激しく、販売店では比較的大きな値引きを行うことが多くなっています。
この値引き戦略は購入者にとってはうれしいものですが、中古車市場では逆効果になってしまいます。新車と中古車の価格差が縮まってしまうため、中古車の価値が相対的に下がってしまうのです。メルセデス・ベンツやレクサスと比べても、BMWの値引き幅は大きいと言われており、これがリセールバリューの低下につながっています。
中古車市場での供給過多が価格を下げている
BMWは輸入車の中でもトップクラスの販売台数を誇り、街中でもよく見かける車です。人気が高いということは良いことですが、中古車市場では供給過多の状態が続いています。
買い手にとっては選択肢が豊富で良いのですが、売り手にとっては競争が激しくなり、価格が上がりにくい状況になっています。同じような年式や走行距離の車がたくさん出回っているため、少しでも条件が悪いと大幅に価格を下げなければ売れないという現実があります。
維持費の高さが敬遠される理由
BMWを中古で購入する際に多くの人が心配するのが、維持費の高さです。メンテナンス費用が国産車に比べて高額になることが多く、これが中古車の需要を抑える要因となっています。
オイル交換一つとっても、国産車の2〜3倍の費用がかかることがあります。タイヤ交換では1本あたり3〜5万円、車検費用も20万円以上になるケースが多いのです。こうした維持費の高さを理由に「中古BMWは避けたい」と考える人も多く、結果として買い手が限られてしまいます。
故障リスクへの不安が査定額を下げる
BMWには「故障しやすい」というイメージが根強く残っています。特に2000年代初頭のモデルでは、エンジンのオイル漏れや電子制御システムのトラブルが多発していました。
走行距離が伸びた車両では、エンジン周辺や電装系の故障リスクが高まるとされ、これが査定額を下げる一因となっています。買取業者もリスクを考慮して安めに査定する傾向があり、「故障するかもしれない」という不安が価格に反映されてしまうのです。
人気色と不人気色の差が大きい
BMWでは、ボディカラーによって査定額に大きな差が生まれます。ホワイトやブラックといった定番色は安定した人気がありますが、派手な色や個性的な色は需要が限られてしまいます。
同じ年式・グレードでも、色の違いだけで数十万円の差が出ることも珍しくありません。特にベースグレードやモノトーンの地味なカラーは値下がりが激しく、購入時にはリセールのことまで考えて色選びをする必要があります。
モデル別の値下がり傾向
3シリーズの値下がり状況
現行型3シリーズの価格推移
BMWの中核モデルである3シリーズは、2019年3月に現行型が登場してから5年が経過しています。この間、円安や原料費高騰の影響で新車価格は10回も改定され、実に年2回のペースで値上がりしています。
2024年3月の価格改定では、エントリーグレードの318iで6万円、人気グレードの320i Mスポーツでは10万円ほど価格が上昇しました。新車価格が上がる一方で、中古車の平均価格は下落傾向が続いており、新車と中古車の価格差が広がっています。
1年で35万円以上の下落実績
現行型3シリーズの中古車価格は、2023年以降に下落傾向が鮮明になっています。2022年の1年間の下落額は19.2万円でしたが、2023年の1年間では41.5万円も下落し、2023年12月には平均価格が400万円を切りました。
この急激な価格下落は、新車価格の上昇と中古車市場の需給バランスの変化が影響しています。デビューから5年が経過したことで「型落ち感」も出始めており、今後もさらなる価格下落が予想されます。
グレード別の残価率の違い
3シリーズの中でも、グレードによって残価率に大きな差があります。Mスポーツグレードは比較的残価率が高く、BMWの販売台数の半数を占める人気グレードです。スポーティなデザインと優れたパフォーマンスで注目され、中古車市場でも高い需要を保っています。
一方、ベースグレードの318iなどは残価率が低く、同じ年式でも数十万円の差が生まれることがあります。装備の充実度や走行性能の違いが、そのまま中古車価格に反映される傾向があります。
5シリーズの値下がり状況
上位グレードほど下落幅が大きい
5シリーズは3シリーズよりも高価格帯のモデルですが、その分下落幅も大きくなる傾向があります。新車価格が高いほど、絶対的な下落額も大きくなってしまうのです。
特に上位グレードやオプション装備が充実したモデルは、新車時の価格が1000万円を超えることもありますが、数年後には半額以下になってしまうケースも珍しくありません。高級装備ほど中古車市場では評価されにくく、コストパフォーマンスを重視する買い手には敬遠されがちです。
セダンタイプの不人気が影響
近年、セダンタイプの車の人気が低下しており、これが5シリーズのリセールバリューにも影響しています。SUVやクロスオーバーモデルの人気が高まる中、従来のセダンは需要が限られてしまっています。
5シリーズのような大型セダンは、特に若い世代からの支持が得られにくく、中古車市場でも買い手を見つけるのに時間がかかることが多いのです。この需要の低下が、価格下落に拍車をかけています。
7シリーズの値下がり状況
高級セダンの厳しい現実
BMWの最高級セダンである7シリーズは、リセールバリューの面では最も厳しい状況にあります。新車価格が1000万円を超える高級車でありながら、中古車市場では大幅な価格下落に見舞われています。
現在の中古車市場では、7シリーズの中古車が45.8万円から1798万円という幅広い価格帯で販売されています。年式や走行距離によって価格差が極めて大きく、古いモデルでは新車価格の10分の1以下になってしまうケースもあります。
5年で残価率30%を切るケースも
7シリーズのような超高級セダンは、5年経過時点で残価率が30%を切ることも珍しくありません。新車で1500万円だった車が、5年後には400万円程度になってしまうという現実があります。
この極端な価格下落は、高級セダンの需要の限定性と、維持費の高さに対する不安が影響しています。購入できる層が限られているため、売却時には買い手を見つけるのが困難になり、大幅な値下げを余儀なくされるのです。
SUVモデル(X1・X3)の値下がり状況
比較的安定したリセール
BMWのSUVモデルであるXシリーズは、セダンモデルと比べて比較的安定したリセールバリューを保っています。世界的なSUV人気の波に乗り、中古車市場でも高い需要を維持しています。
X3は5年経過時点で残価率が約50%と、BMWの中では比較的良好な数値を示しています。あらゆる地形に対応できる走行性能と、存在感のあるデザインが中古車市場でも評価されています。
人気の高さが価格を支える
SUVモデルの人気の高さは、価格の下支え要因となっています。特にX1のようなコンパクトSUVは、都市部での扱いやすさとSUVとしての走行性能を両立しており、幅広い層から支持を得ています。
ブラックやホワイトといった人気色のSUVモデルは、安定した査定額を期待できます。また、ディーゼルモデルやスポーツグレードは特に人気が高く、リセールバリューも高めに推移しています。
Mスポーツ系の値下がり状況
特別仕様車の価値保持力
Mスポーツグレードは、BMW M社によって開発された特別なモデルで、比較的高いリセールバリューを維持しています。スポーティなデザインと優れたパフォーマンスで注目され、中古車市場でも高い需要を保っています。
M2やM3、M4といったMモデルは、BMWのリセールバリューランキングでも上位にランクインしており、特別な価値を持つモデルとして評価されています。ただし、サーキット走行の履歴がある車両は避けた方が良いとされています。
通常グレードとの差
Mスポーツグレードと通常グレードの間には、明確なリセールバリューの差があります。同じ年式・走行距離でも、Mスポーツの方が数十万円高く売れることが多いのです。
この差は、Mスポーツの希少性と、BMW愛好家からの根強い人気によるものです。ただし、カスタマイズが施されている車両や、過度な改造が行われている車両は、かえって査定額が下がる可能性があるので注意が必要です。
年式別の価格下落パターン
3年落ちでの残価率
BMWの3年落ちでの残価率は、モデルによって大きく異なりますが、一般的には50〜60%程度となることが多いです。X3のような人気SUVモデルでは60%程度の残価率を維持していますが、セダンモデルではそれを下回るケースが多くなっています。
3年落ちの時期は、新車保証期間内であることが多く、まだ比較的高い査定額を期待できる時期です。走行距離も3万km程度と少なく、外観や内装の状態も良好な車両が多いため、中古車市場でも人気があります。
5年落ちでの残価率
5年落ちになると、BMWの残価率は大幅に下落します。一般的に、車は5年を過ぎると買取額も下取り額も大幅にダウンするとされており、BMWでも5年が査定額を決めるターニングポイントになります。
グランツアラーのような一部モデルでは、5年落ちで残価率が約35%まで下がってしまうケースもあります。新車価格400〜500万円台の車が、5年後には150万円前後になってしまうという厳しい現実があります。
7年落ち以降の価格推移
7年落ち以降のBMWは、さらに厳しい価格下落に直面します。グランツアラーの例では、7年落ちで残価率が約25%まで下がり、新車価格の4分の1程度になってしまいます。
この時期になると、故障リスクの増大や維持費の高さが敬遠され、買い手を見つけるのが困難になります。また、次回の車検費用なども考慮されるため、査定額はさらに厳しくなる傾向があります。
BMWで損しない買い替えのタイミング
モデルチェンジ前が売り時
フルモデルチェンジ前の6年サイクル
BMWで最も損をしないタイミングは、フルモデルチェンジが発表される前です。BMWは一般的に6〜7年のサイクルでフルモデルチェンジを行うため、このタイミングを見計らって売却することが重要です。
新型モデルが発表されると、旧型車の需要が急激に減少し、売却価格が大幅に下がってしまいます。そのため、モデルチェンジの噂が出始めたら、早めに査定を受けることをおすすめします。
マイナーチェンジ(LCI)前の3〜4年サイクル
フルモデルチェンジほどではありませんが、マイナーチェンジ前も売却のタイミングとして重要です。BMWでは3〜4年でマイナーチェンジ(LCI:Life Cycle Impulse)を行うことが多く、外観や装備の変更が行われます。
2025年のBMW 3シリーズでは、2025年前半にマイナーチェンジが予定されており、現行モデルを所有している方は、このタイミング前の売却を検討すると良いでしょう。
年次改良前のタイミング
BMWは年次改良も頻繁に行っており、価格改定や装備の変更が実施されます。現行3シリーズでは、すでに10回もの価格改定が行われており、年2回のペースで変更が加えられています。
こうした年次改良の前も、売却を検討するタイミングの一つです。改良後のモデルが登場すると、改良前のモデルは相対的に古く見えてしまい、査定額に影響することがあります。
新車保証期間内での売却
3年保証期間内のメリット
新車保証期間内での売却は、高額査定を得るための重要なポイントです。BMWの新車保証は通常3年間で、この期間内であれば車両の信頼性と安全性が保証されています。
保証期間内であることは、買い手に対して大きな安心感を与えます。万が一のトラブルが発生した場合でも保証を利用できるため、中古車購入者にとって魅力的な条件となり、査定額のアップにつながります。
延長保証加入時の考え方
BMW認定中古車プログラムや延長保証に加入している場合は、その価値をアピールポイントとして活用しましょう。保証が残っている期間や内容を明確に伝えることで、査定額の向上が期待できます。
ただし、延長保証の費用と売却価格のアップ分を比較して、トータルでメリットがあるかどうかを慎重に判断することが大切です。
車検前のタイミング
車検費用を避けられる時期
車検前のタイミングでの売却は、高額な車検費用を避けられるメリットがあります。BMWの車検費用は20万円以上になることが多く、この費用を避けられるだけでも大きな節約になります。
車検が近づいてくると、買取業者も次の車検費用を考慮して査定額を下げる傾向があります。そのため、車検の3〜6ヶ月前に売却を検討するのが理想的です。
7年目の車検前が狙い目
特に7年目の車検前は、売却の絶好のタイミングです。この時期を過ぎると、故障リスクが高まり、維持費も急激に増加する傾向があります。
7年目以降は、エンジンやトランスミッション、電子制御システムなどの主要部品の交換が必要になることが多く、年間30万円以上の維持費がかかることもあります。こうした費用を考えると、7年目の車検前での売却が最も合理的な選択と言えるでしょう。
高く売れるBMWの特徴
人気装備が付いている車
サンルーフの価値
BMWの中古車市場では、サンルーフ付きの車両が高く評価される傾向があります。サンルーフは高級感を演出する装備として人気が高く、査定時にもプラス評価を受けやすい装備の一つです。
ただし、サンルーフは故障リスクもある装備のため、動作確認をしっかりと行い、不具合がないことを確認しておくことが重要です。雨漏りなどのトラブルがある場合は、かえってマイナス評価になってしまう可能性があります。
純正ナビ「iDrive」の重要性
BMWの純正ナビゲーションシステム「iDrive」は、中古車市場でも高く評価される装備です。社外品のナビと比べて、車両との統合性が高く、BMWらしい操作感を提供してくれます。
最新バージョンのiDriveが搭載されている車両は、特に査定額アップが期待できます。タッチパネル対応やApple CarPlay、Android Auto対応などの機能があると、さらに評価が高くなります。
レザーシートの評価
本革シートが装備されているBMWは、中古車市場でも高い評価を受けます。特にBMWの上質なレザーシートは、高級感と快適性を両立しており、多くの購入希望者から支持されています。
ただし、レザーシートは使用状況によって状態に大きな差が出るため、日頃からの手入れが重要です。ひび割れや色あせがある場合は、査定額に大きく影響する可能性があります。
安全装備の有無
最新の安全装備が充実しているBMWは、中古車市場でも人気があります。アクティブクルーズコントロール(ACC)や衝突回避支援システム、レーンキープアシストなどの装備は、査定時にプラス評価を受けやすい装備です。
これらの安全装備は、特にファミリー層からの需要が高く、中古車購入の決め手となることも多いのです。装備の動作確認をしっかりと行い、正常に機能することを確認しておきましょう。
人気カラーを選んでいる車
ホワイト・ブラックの安定性
BMWの中古車市場では、ホワイトとブラックが圧倒的に人気があります。これらの色は流行に左右されにくく、幅広い年齢層から支持されているため、安定した査定額を期待できます。
ホワイトは汚れが目立ちにくく、清潔感があるため特に人気が高いです。ブラックは高級感があり、BMWのスポーティなイメージにもよく合うため、こちらも高い評価を受けています。
不人気色の避け方
一方で、派手な色や個性的な色は中古車市場では敬遠される傾向があります。オレンジやイエロー、パープルなどの個性的な色は、好みが分かれるため買い手が限られてしまいます。
購入時にリセールを考えるなら、こうした個性的な色は避けた方が無難です。どうしても個性的な色を選びたい場合は、長期間乗り続けることを前提に考えた方が良いでしょう。
走行距離が少ない車
年間走行距離の目安
BMWの査定では、走行距離が重要な評価ポイントになります。一般的に、年間1万km以下の走行距離であれば、査定時にプラス評価を受けやすくなります。
3年落ちで3万km以下、5年落ちで5万km以下であれば、比較的良好な条件として評価されます。逆に、年間2万km以上の過走行車は、査定額が大幅に下がってしまう可能性があります。
過走行車の定義
BMWでは、年間2万km以上走行している車を過走行車として扱うことが多いです。過走行車は、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどの主要部品の劣化が進んでいる可能性が高く、査定額に大きく影響します。
ただし、高速道路での走行が多い場合は、市街地走行と比べてエンジンへの負担が少ないため、走行距離ほど査定額が下がらないケースもあります。走行履歴を整理して、査定時にアピールすることが大切です。
避けるべきBMWの特徴
リセールが悪いモデル
高価格帯セダンの注意点
BMWの中でも、7シリーズのような高価格帯セダンは特にリセールが悪く、購入時には注意が必要です。新車価格が1000万円を超えるような高級セダンは、中古車市場での需要が限られており、大幅な価格下落を覚悟する必要があります。
これらのモデルは、維持費も非常に高額になることが多く、中古車購入者からは敬遠されがちです。購入を検討する際は、長期間乗り続けることを前提に考えた方が良いでしょう。
故障が多いとされる年式
2000年代初頭のBMWは、故障が多いとされる年式として知られています。この時期のモデルは、エンジンのオイル漏れや電子制御システムのトラブルが多発しており、中古車市場でも敬遠される傾向があります。
特に2001年〜2005年頃のモデルは、冷却系統のトラブルが頻発しており、修理費用も高額になることが多いため、購入時には慎重な検討が必要です。
不人気な装備・グレード
避けたい装備の例
BMWの中古車市場では、一部の装備が逆にマイナス評価を受けることがあります。例えば、過度なカスタマイズが施されている車両や、社外品のエアロパーツが装着されている車両は、査定額が下がる可能性があります。
また、ローダウンされている車両や、サーキット走行の履歴がある車両も避けた方が良いとされています。これらの車両は、車体に負荷がかかっている可能性が高く、故障リスクが増大しているためです。
売りにくいグレードの特徴
BMWの中でも、特殊な仕様のグレードや限定モデルは、売りにくい場合があります。マニアックな装備が満載のモデルや、極端にスポーティな仕様のモデルは、買い手が限られてしまいます。
また、右ハンドル仕様が少ない輸入時期のモデルや、ディーゼルエンジンの初期モデルなども、中古車市場では苦戦することが多いです。購入時には、将来の売却のしやすさも考慮に入れることが大切です。
BMWを高く売るための準備
メンテナンス記録の重要性
整備手帳の保管
BMWを高く売るためには、整備記録をしっかりと保管しておくことが重要です。整備手帳や点検記録簿は、車両の状態を証明する重要な書類であり、査定時に大きなプラス評価を受けることができます。
定期的なオイル交換や部品交換の記録があることで、車両が適切にメンテナンスされていることを証明できます。特に高額な修理や部品交換を行った場合は、その記録を残しておくことで査定額アップにつながります。
ディーラー整備の価値
BMW正規ディーラーでの整備記録は、特に高く評価されます。正規ディーラーでの整備は、純正部品を使用し、BMW専門の技術者が作業を行うため、品質の高さが保証されています。
社外の整備工場での整備記録も価値がありますが、正規ディーラーでの整備記録の方がより高い評価を受けることが多いです。可能な限り、正規ディーラーでのメンテナンスを心がけることをおすすめします。
売却前の準備
洗車・清掃の効果
売却前の洗車・清掃は、査定額に直接影響する重要な準備です。外装の洗車はもちろん、内装の清掃も念入りに行うことで、車両の印象を大幅に改善することができます。
特に、シートやカーペットの汚れ、ダッシュボードのほこりなどは、査定士の印象に大きく影響します。可能であれば、プロのクリーニングサービスを利用することも検討してみてください。
修理すべき箇所の判断
売却前に修理すべき箇所があるかどうかの判断は、慎重に行う必要があります。小さな傷やへこみは、修理費用と査定額アップ分を比較して判断することが大切です。
一般的に、修理費用が査定額アップ分を上回る場合は、修理しない方が良いとされています。ただし、安全に関わる重要な部分の故障は、修理してから売却することをおすすめします。
複数社での査定
輸入車専門店の活用
BMWを高く売るためには、輸入車専門の買取店を活用することが重要です。一般的な中古車買取店と比べて、輸入車専門店はBMWの価値を正しく評価できる知識と経験を持っています。
輸入車専門店は、BMWの販売ルートも確立されており、適正な価格での買取が期待できます。また、BMWの特殊な装備や仕様についても詳しく、適切な評価を受けることができます。
一括査定サービスの使い方
複数の買取業者から査定を受けるために、一括査定サービスを活用することをおすすめします。一度の申し込みで複数社から査定を受けることができ、比較検討が容易になります。
ただし、一括査定サービスを利用する際は、信頼できるサービスを選ぶことが大切です。また、査定結果だけでなく、各業者の対応や信頼性も総合的に判断して売却先を決めることが重要です。
他の高級車ブランドとの比較
メルセデス・ベンツとの違い
メルセデス・ベンツは、BMWと比べてリセールバリューが安定している傾向があります。特にSクラスやEクラスといった主力モデルは、中古車市場でも根強い人気があり、BMWよりも価格下落が緩やかです。
この違いは、ブランドイメージの違いや、新車販売時の値引き幅の違いが影響しています。メルセデス・ベンツは値引きが少なく、ブランド価値を維持する戦略を取っているため、中古車価格も安定しやすいのです。
レクサスとの残価率比較
レクサスは、輸入車の中でも特に高いリセールバリューを誇るブランドです。日本市場での信頼性の高さや、充実したアフターサービス、故障の少なさなどが評価され、中古車市場でも高値で取引されています。
BMWと比較すると、レクサスの方が明らかに残価率が高く、特にSUVモデルでは大きな差があります。購入時の価格は同程度でも、売却時の価格には大きな差が生まれることが多いです。
アウディとの市場評価
アウディは、BMWと似たような市場評価を受けることが多く、リセールバリューもほぼ同水準です。ただし、モデルによって差があり、SUVモデルのQ7やQ5は比較的高いリセールバリューを維持しています。
アウディもBMWと同様に、新車販売時の値引きが大きく、中古車市場での価格下落が激しい傾向があります。また、維持費の高さや故障リスクに対する不安も、BMWと同様の課題を抱えています。
まとめ
BMWのリセールが悪い理由は、新車販売時の大幅値引き、中古車市場での供給過多、維持費の高さ、故障リスクへの不安など複数の要因が重なっています。特に高級セダンは厳しく、5年で残価率30%を切ることも珍しくありません。
損しない買い替えのタイミングは、モデルチェンジ前、新車保証期間内、車検前の3つが重要です。特に7年目の車検前は、維持費急増を避けられる絶好のタイミングといえるでしょう。
高く売るためには、人気色(ホワイト・ブラック)の選択、充実した装備、適切なメンテナンス記録の保管が重要です。売却時は輸入車専門店での査定を受け、複数社で比較検討することをおすすめします。BMWを購入する際は、これらのポイントを踏まえて長期的な視点で判断することが大切ですね。