ランクル300に対する不満点とは?オーナーが語る"良くない部分"と改善してほしいポイント

トヨタ 更新日:2025/06/21 公開日:2025/06/21
ランクル300に対する不満点とは?オーナーが語る"良くない部分"と改善してほしいポイント

トヨタの最高級SUVとして圧倒的な人気を誇るランドクルーザー300。しかし、実際にオーナーになった方からは意外な不満の声も聞こえてきます。憧れの高級車を手に入れたものの、日常使いで感じる課題や改善してほしい点があるのも事実です。

この記事では、実際のランクル300オーナーが感じている不満点を詳しく解説します。購入を検討している方にとって、リアルな声を知ることで後悔のない選択ができるでしょう。高級車だからこそ期待値が高く、些細な点でも気になってしまうもの。

オフロード性能や耐久性では文句なしのランクル300ですが、街乗りメインで使う場合には気になる部分もあります。これから紹介する不満点を理解した上で、あなたのライフスタイルに合うかどうか判断してみてください。

ランクル300オーナーが感じる主な不満点

実際にランクル300を所有している方々から寄せられる不満の声には、共通するポイントがいくつかあります。高級車への期待が高いからこそ、細かな部分まで気になってしまうのかもしれません。

最も多く挙げられるのが乗り心地の硬さです。オフロード性能を重視した設計のため、舗装路では突き上げ感を感じやすくなっています。また、納期の長さも大きな不満要素となっており、現在は新規受注も停止している状況です。

乗り心地の硬さに関する不満

ランクル300の乗り心地について、多くのオーナーが「思っていたより硬い」と感じています。特に長距離ドライブでの疲労感や、街中での突き上げ感が気になるという声が目立ちます。

この硬さの原因は、本格的なオフロード走行を想定したサスペンション設計にあります。悪路での走破性を確保するため、しっかりとした剛性を持たせた仕様になっているのです。そのため、舗装路では路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地が犠牲になってしまいます。

納期の長さと受注停止への不満

ランクル300の納期問題は深刻で、現在は新規受注が停止されています。既に契約済みの方でも、納車まで数年待ちという状況が続いています。

部品供給の問題や世界的な需要の高さが影響しており、2025年現在でも解決の目処が立っていません。せっかく購入を決意しても、実際に手に入るまでの期間が長すぎることに多くの方が不満を感じています。

燃費性能への不満

大型SUVとはいえ、燃費性能に対する不満も聞かれます。ガソリンモデルの実燃費は約7.09km/L、ディーゼルモデルでも9.33km/L程度となっています。

年間8,000km走行した場合、ガソリン代だけで約18万円から25万円かかる計算です。環境意識の高まりとともに、より良い燃費性能を求める声が多くなっています。

乗り心地が悪いと言われる3つの理由

ランクル300の乗り心地に関する不満は、その設計思想に深く関わっています。なぜ多くのオーナーが乗り心地の硬さを感じるのか、具体的な理由を見ていきましょう。

オフロード性能を最優先に設計されているため、街乗りでの快適性が犠牲になっている部分があります。この点を理解せずに購入すると、期待とのギャップに驚くかもしれません。

オフロード重視の足回り設定

ランクル300のサスペンションは、厳しいオフロード環境での使用を前提に設計されています。岩場や砂地、泥濘地での走破性を確保するため、硬めのセッティングが採用されているのです。

この設計により、悪路では抜群の安定感を発揮しますが、舗装路では路面からの衝撃をダイレクトに伝えてしまいます。特に市街地の段差や継ぎ目では、思った以上の突き上げを感じることがあります。

ラダーフレーム構造による振動

ランクル300は本格的なオフローダーの証であるラダーフレーム構造を採用しています。この構造は耐久性と剛性に優れていますが、乗用車的な快適性では劣る面があります。

モノコック構造の乗用車と比べて、エンジンやロードノイズが車内に伝わりやすく、振動も感じやすくなっています。高級車としての静粛性を期待していると、この点でギャップを感じるかもしれません。

タイヤとサスペンションの組み合わせ

純正装着されているオールテレーンタイヤも、乗り心地の硬さに影響しています。悪路走行に適したタイヤパターンのため、舗装路では路面ノイズが大きく、乗り心地も硬めになります。

大径タイヤの採用により、路面の細かな凹凸まで拾ってしまうことも乗り心地を悪化させる要因です。見た目のカッコよさと引き換えに、快適性が犠牲になっている部分があります。

ランクル300の取り回しと駐車に関する不満

大型SUVであるランクル300は、日常使いでの取り回しに苦労する場面が多々あります。特に都市部での使用では、そのサイズの大きさを実感することになるでしょう。

最小回転半径や駐車場での制約など、購入前に知っておきたいポイントがいくつかあります。

最小回転半径の大きさ

ランクル300の最小回転半径は5.9mと、国産車の中でもトップクラスの大回りです。一般的なセダンのクラウンが5.3mであることを考えると、その差は歴然としています。

狭い住宅街や駐車場では、何度も切り返しが必要になることがあります。Uターンや縦列駐車では特に苦労することが多く、運転に慣れるまで時間がかかるでしょう。

駐車場での困りごと

全長4,950mm、全幅1,980mmという大きなボディサイズのため、一般的な駐車場では制約を受けることがあります。立体駐車場では高さ制限に引っかかることもあり、事前の確認が必要です。

コインパーキングでも、軽自動車専用スペースしか空いていない場合があります。また、ショッピングモールなどでは、隣の車との間隔が狭くてドアが開けにくいこともよくあります。

洗車時の制約

ランクル300のサイズでは、一般的な洗車機に入らない場合があります。手洗い洗車場でも、大型車対応でない場所では利用できないことがあります。

自宅での洗車でも、その大きさゆえに時間と労力がかかります。屋根や高い部分に手が届かず、脚立が必要になることもあるでしょう。

室内空間と居住性の課題

高級SUVとして期待される室内の快適性についても、いくつかの課題が指摘されています。外観の迫力に比べて、室内空間の使い勝手では物足りなさを感じる部分があるようです。

特に後席の居住性やサードシートの実用性について、改善を求める声が聞かれます。

後席の座り心地

ランクル300の後席は、前席と比べて座り心地に差があると感じるオーナーが多いようです。特に長時間のドライブでは、後席の乗員から疲れやすいという声が聞かれます。

シートの厚みやクッション性が前席ほど充実していないため、快適性に差が生まれています。家族での長距離移動が多い場合は、この点を考慮する必要があるでしょう。

サードシートの実用性

7人乗りモデルに設定されているサードシートですが、実用性については疑問視する声もあります。大人が座るには窮屈で、長時間の使用には向いていません。

アクセス性も良くなく、サードシートへの乗り込みは一苦労です。緊急時の補助席程度に考えておいた方が良いかもしれません。

荷室の使い勝手

大型SUVでありながら、荷室の使い勝手に不満を感じるオーナーもいます。床面の高さや開口部の形状により、大きな荷物の積み込みが意外と大変な場合があります。

サードシートを使用している場合は、荷室容量が大幅に制限されます。アウトドア用品や大型の荷物を頻繁に運ぶ場合は、事前に確認しておくことをおすすめします。

エクステリアデザインへの不満

ランクル300のエクステリアデザインについても、賛否両論があります。伝統的なランドクルーザーのイメージを踏襲しつつも、現代的な要素を取り入れたデザインは、すべての人に受け入れられているわけではありません。

特に先代モデルからの変化に対して、物足りなさを感じる声も聞かれます。

新鮮味に欠けるデザイン

ランクル300のデザインは、先代の200系から大きく変わっていないという印象を持つ人が多いようです。フルモデルチェンジにしては変化が少なく、新鮮味に欠けると感じられています。

保守的なデザインアプローチは、既存ユーザーには安心感を与える一方で、新しい魅力を求める層には物足りなく映るかもしれません。

大型フロントグリルへの賛否

近年のトヨタ車に共通する大型フロントグリルは、ランクル300でも採用されています。この迫力あるデザインは好みが分かれるところで、「威圧的すぎる」という声も聞かれます。

一方で、存在感や高級感を演出する効果は高く、ステータス性を重視する層には好評です。デザインの好みは個人差が大きいため、実車を見て判断することが大切でしょう。

時代に合わないスタイリング

環境意識の高まりとともに、大型SUVのスタイリング自体に疑問を感じる声もあります。燃費性能や環境負荷を考えると、もう少しスマートなデザインが良いのではという意見もあります。

ただし、オフロード性能を重視する以上、ある程度の大きさと重厚感は必要不可欠です。機能とデザインのバランスをどう取るかは、今後の課題かもしれません。

パワートレインと環境性能の課題

ランクル300のパワートレインについても、現代の環境意識に照らして改善を求める声があります。特にハイブリッド設定がないことや、燃費性能への不満が目立ちます。

競合他社が電動化を進める中で、ランクル300の環境性能は見劣りする部分があるのも事実です。

ハイブリッド設定なしへの不満

多くの高級SUVがハイブリッドシステムを採用する中、ランクル300にはハイブリッド設定がありません。環境性能を重視するユーザーからは、この点への不満が聞かれます。

トヨタはハイブリッド技術のパイオニアでありながら、フラッグシップSUVにその技術が採用されていないのは意外に感じられます。今後のマイナーチェンジでの対応が期待されています。

燃費性能の物足りなさ

ガソリンモデルで7.9km/L、ディーゼルモデルで9.7km/Lという燃費性能は、現代の基準では物足りないと感じる人も多いでしょう。年間の燃料費を考えると、かなりの負担になります。

実燃費はさらに悪くなる傾向があり、市街地走行では期待値を下回ることが多いようです。燃費を重視する場合は、他の選択肢も検討した方が良いかもしれません。

環境性能への要求

CO2排出量の削減が世界的な課題となる中、大型SUVへの風当たりも強くなっています。ランクル300のような車種にも、より高い環境性能が求められる時代になっています。

将来的には電動化が避けられない流れですが、オフロード性能との両立は技術的に困難な部分もあります。トヨタの技術力に期待したいところです。

オンロード走行性能の限界

オフロード性能に特化したランクル300は、オンロードでの走行性能では限界があります。街乗りメインで使用する場合、この点での不満を感じることがあるでしょう。

乗用車的な快適性や運動性能を期待すると、期待外れに感じるかもしれません。

街乗りでの乗り心地

市街地での走行では、サスペンションの硬さが顕著に現れます。段差や継ぎ目での突き上げ感は、乗用車に慣れた人には不快に感じられるでしょう。

低速域でのギクシャク感も気になるポイントです。スムーズな加速を期待すると、物足りなさを感じることがあります。

高速道路での安定性

高速道路では車体の大きさと重量により、横風の影響を受けやすくなります。また、ロードノイズも大きく、長距離ドライブでの疲労感につながります。

燃費も高速走行では改善されますが、それでも満足できるレベルには達していません。頻繁に高速道路を利用する場合は、この点も考慮が必要です。

クロスオーバーSUVとの差

最近人気のクロスオーバーSUVと比べると、オンロードでの快適性では明らかに劣ります。街乗り重視であれば、より適した選択肢があるかもしれません。

ただし、本格的なオフロード性能を求めるなら、ランクル300に勝る選択肢は限られます。使用目的を明確にして選択することが大切でしょう。

実際のオーナーが語る改善してほしいポイント

実際にランクル300を所有している方々からは、具体的な改善要望も聞かれます。これらの声は、今後のマイナーチェンジや次期モデルへの期待として注目されています。

オーナーならではの視点から見た改善点は、購入検討者にとっても参考になるでしょう。

乗り心地の改善要望

最も多く聞かれるのが乗り心地の改善要望です。オフロード性能を維持しながら、オンロードでの快適性も向上させてほしいという声が多数あります。

可変ダンパーシステムの採用や、より細かなドライブモード設定により、使用環境に応じた最適化が可能になることが期待されています。

納期短縮への期待

現在の長い納期に対する不満は深刻で、早期の改善が強く求められています。生産体制の見直しや、部品調達の安定化による納期短縮が期待されています。

せっかく購入を決意しても、数年待ちでは購入意欲も削がれてしまいます。この問題の解決は急務と言えるでしょう。

燃費向上への要望

燃料費の高騰もあり、燃費向上への要望も強くなっています。ハイブリッドシステムの導入や、エンジンの効率化による改善が期待されています。

マイルドハイブリッドでも良いので、少しでも燃費が向上すれば維持費の軽減につながります。環境性能の向上も同時に実現できるでしょう。

ランクル300の不満を軽減する対策方法

ランクル300の不満点は、アフターマーケットパーツやカスタマイズにより、ある程度改善することが可能です。純正状態では満足できない部分も、適切な対策により快適性を向上させることができます。

ただし、改造により保証が受けられなくなる場合もあるため、慎重な検討が必要です。

タイヤ交換による乗り心地改善

最も効果的で手軽な改善方法が、タイヤの交換です。純正のオールテレーンタイヤから、オンロード向けのタイヤに交換することで乗り心地が大幅に改善されます。

ブリヂストンのアレンザLX100などの乗り心地重視タイヤに交換すれば、路面からの衝撃を和らげることができます。ただし、オフロード性能は多少犠牲になることを理解しておきましょう。

ドライブモード活用術

ランクル300には複数のドライブモードが用意されており、走行環境に応じて使い分けることで快適性を向上させることができます。市街地ではコンフォートモード、高速道路ではノーマルモードなど、適切な選択が重要です。

カスタムモードを活用すれば、自分好みのセッティングを作ることも可能です。時間をかけて最適な設定を見つけることで、満足度を高められるでしょう。

カスタマイズによる快適性向上

サスペンションの交換により、乗り心地を大幅に改善することも可能です。BLITZのDAMPER ZZ-Rなどの高品質な車高調に交換すれば、オンロードでの快適性とオフロード性能を両立できます。

減衰力調整機能付きのサスペンションなら、走行環境に応じて細かな調整が可能です。ただし、費用は高額になるため、予算との兼ね合いを考慮する必要があります。

購入前に知っておきたい注意点

ランクル300の購入を検討している方は、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。高額な買い物だけに、後悔のない選択をするための準備が大切です。

特に試乗での確認ポイントや、維持費の覚悟については十分に検討しておきましょう。

試乗時のチェックポイント

試乗時には、乗り心地の硬さを必ず確認しましょう。段差のある道路や駐車場での出入りなど、日常使いで遭遇する場面での感触を確かめることが重要です。

最小回転半径の大きさも実際に体験してみてください。狭い道でのUターンや縦列駐車を試してみれば、日常使いでの苦労を事前に把握できます。

維持費の覚悟

ランクル300の年間維持費は、ガソリンモデルで約155万円と高額です。燃料費だけでも年間20万円以上かかるため、十分な予算の確保が必要です。

任意保険料も高額になりがちで、車両保険を含めると年間70万円以上かかることもあります。購入前に維持費の試算をしっかりと行いましょう。

使用環境との適合性

都市部での使用がメインの場合、ランクル300のメリットを十分に活かせない可能性があります。駐車場の制約や取り回しの悪さを考えると、他の選択肢の方が適している場合もあるでしょう。

本格的なオフロード走行を楽しむ予定がないなら、より街乗りに適したSUVを検討することをおすすめします。使用目的と車の特性がマッチしているかを慎重に判断してください。

それでもランクル300が選ばれる理由

多くの不満点があるにも関わらず、ランクル300が高い人気を維持している理由があります。これらの魅力は、不満点を上回る価値として多くのオーナーに評価されています。

特にオフロード性能とステータス性は、他の車では得られない特別な価値と言えるでしょう。

圧倒的なオフロード性能

ランクル300の最大の魅力は、やはり圧倒的なオフロード性能です。砂漠や岩場、泥濘地など、どんな悪路でも走破できる能力は他の追随を許しません。

この性能は、アウトドア愛好家や冒険心旺盛な人にとって何物にも代えがたい価値があります。一度この走破性を体験すると、他の車では物足りなく感じるでしょう。

高いステータス性

ランクル300は、単なる移動手段を超えたステータスシンボルとしての価値があります。所有することで得られる満足感や優越感は、金額では測れない価値と言えるでしょう。

高級車としてのブランド力は絶大で、周囲からの注目や羨望の眼差しを集めることができます。この点を重視する層には、不満点を上回る魅力があります。

優れた耐久性と信頼性

トヨタの技術力に裏打ちされた耐久性と信頼性は、ランクル300の大きな魅力の一つです。過酷な環境でも長期間使用できる設計は、他のメーカーでは真似できない特長です。

メンテナンスを適切に行えば、何十万キロでも走り続けることができる耐久性は、長期的な視点で見れば経済的とも言えるでしょう。

まとめ:ランクル300の不満点を理解した上での購入判断

ランクル300には確かに多くの不満点がありますが、それらを理解した上で購入すれば後悔は少ないでしょう。乗り心地の硬さや取り回しの悪さ、高い維持費などは事前に覚悟しておく必要があります。

一方で、圧倒的なオフロード性能とステータス性は、他では得られない特別な価値があります。あなたの使用目的とライフスタイルに合致するかどうかが、満足度を左右する重要なポイントです。

購入前には必ず試乗を行い、実際の感触を確かめることをおすすめします。不満点も含めて愛せるかどうかが、長く付き合っていく上で大切な要素となるでしょう。