レクサスのSUVはRXとNXどちらを選ぶべき?サイズ・乗り心地・価格で見る選び方の決定版

レクサス 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
レクサスのSUVはRXとNXどちらを選ぶべき?サイズ・乗り心地・価格で見る選び方の決定版

レクサスのSUVを検討していて、RXとNXのどちらにするか迷っていませんか。どちらも魅力的なモデルですが、実際に使う場面を想像すると、それぞれに向き不向きがあります。

RXは全長4,890mmの堂々としたボディで、高級感と存在感を重視する方におすすめです。一方、NXは全長4,660mmとコンパクトで、日本の道路事情に合わせた使いやすさが魅力となっています。

価格面では、RXが668万円から903万円、NXはより手の届きやすい価格帯に設定されています。ただし、価格だけで決めるのではなく、あなたのライフスタイルに合った選択をすることが大切です。

この記事では、サイズ・乗り心地・価格の3つの観点から、RXとNXの違いを詳しく解説します。最後まで読めば、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです。

レクサスRXとNXの基本情報と特徴

RXの基本スペックと魅力

レクサスRXは、2025年2月に一部改良が行われた最新モデルです。全長4,890mm、全幅1,920mm、全高1,700-1,705mmという堂々としたボディサイズが特徴で、レクサスSUVラインナップの中核を担っています。

パワートレインは4つのバリエーションが用意されており、エントリーモデルのRX350から最上級のRX500hまで幅広い選択肢があります。特に注目すべきは、2025年の改良で静粛性がさらに向上し、12.3インチフル液晶メーターの採用により視認性も大幅に改善された点です。

NXの基本スペックと魅力

レクサスNXは、2025年4月に一部改良が実施されたコンパクトSUVです。全長4,660mm、全幅1,865mm、全高1,640mmというサイズで、RXよりもひと回り小さく設計されています。

NXの最大の魅力は、日本の道路環境に適したサイズ感と、それでいて妥協のない上質さを両立している点です。2025年モデルでは、エントリーモデルの自然吸気エンジンが廃止され、より効率的なパワートレインに集約されました。

両車の市場での位置づけ

RXは「プレミアムミドルサイズSUV」として、BMW X5やメルセデス・ベンツGLEクラスと競合するポジションにあります。一方、NXは「プレミアムコンパクトSUV」として、BMW X3やアウディQ5といったライバルと戦っています。

どちらもレクサスブランドの品質基準を満たしていますが、ターゲットとする顧客層は明確に異なります。RXは余裕のある空間と存在感を求める方に、NXは実用性と上質さのバランスを重視する方に向けた設計となっています。

サイズで比較するRXとNX|あなたの生活スタイルに合うのはどっち?

外寸の違いと駐車場での使い勝手

RXとNXの最も大きな違いは、やはりボディサイズです。RXは全長4,890mm、NXは4,660mmと、その差は230mmにもなります。この差は、日常使いにおいて大きな影響を与えます。

都市部の立体駐車場や商業施設の駐車場では、NXの方が圧倒的に取り回しが楽です。特に狭い駐車スペースでの切り返しや、道幅の狭い住宅街での運転では、NXのコンパクトさが活かされます。一方、RXは高速道路での安定感や存在感では優位に立ちます。

室内空間の広さと快適性

サイズが大きいRXは、当然ながら室内空間でも優位性があります。特に後席の足元空間や頭上空間では、RXの方がゆとりを感じられるでしょう。長距離ドライブや家族での移動が多い方には、RXの広々とした室内が魅力的に映るはずです。

NXも決して狭いわけではありませんが、大人4人が長時間快適に過ごすには、やや窮屈に感じる場面もあります。ただし、日常的な使用であれば十分な空間を確保しており、2人から3人での使用がメインなら全く問題ありません。

荷室容量とアウトドアでの実用性

荷室容量についても、RXの方が有利です。ゴルフバッグやスキー板、キャンプ用品など、大きな荷物を積む機会が多い方には、RXの大容量荷室が重宝します。

家族旅行での荷物の積み込み例

4人家族で2泊3日の旅行を想定した場合、RXなら大型スーツケース2個と手荷物を余裕で積載できます。NXでも工夫次第で同様の荷物は積めますが、荷室を最大限活用する必要があります。

ゴルフバッグやスキー板の収納

ゴルフバッグについては、RXなら4セット、NXなら2-3セットが目安となります。スキー板の場合、RXは後席を倒さずに積載可能ですが、NXは後席の一部を倒す必要があるケースが多いでしょう。

乗り心地で選ぶならRXとNXどちらが正解?

静粛性と高級感の違い

2025年の改良で、RXの静粛性はさらに向上しました。ダッシュインナーサイレンサーの強化や、リヤドアガラスへのアコースティックガラス採用により、特に後席周りの騒音が大幅に低減されています。

NXも十分な静粛性を持っていますが、RXと比較すると若干の差があります。ただし、この差は高速道路での巡航時に顕著に現れるもので、市街地走行では大きな違いを感じることは少ないでしょう。

走行性能とハンドリングの特徴

RXは2025年の改良でシャシーのセッティングが最適化され、フラット感のある上質な乗り心地を実現しています。Dynamic Rear Steering(DRS)の設定拡大により、低速での取り回し性と高速での安心感が両立されました。

NXは車重が軽いため、よりスポーティな走りを楽しめます。ストップ&ゴーの多い日本の市街地では、NXの軽快さが活かされる場面が多いでしょう。加速感についても、同じエンジンを搭載していてもNXの方がレスポンスの良さを感じられます。

長距離ドライブでの疲労感

長距離ドライブにおいては、RXの方が疲労軽減効果が高いと言えます。サスペンションの柔軟さと静粛性の高さにより、長時間の運転でも疲れにくい設計となっています。

高速道路での安定性

高速道路での安定性では、RXの車重とホイールベースの長さが有利に働きます。横風の影響を受けにくく、直進安定性に優れているため、長距離の高速移動が多い方にはRXがおすすめです。

街中での取り回しやすさ

一方、街中での取り回しやすさでは、NXに軍配が上がります。狭い道での対向車とのすれ違いや、駐車場での車庫入れなど、日常的な運転シーンではNXの方がストレスが少ないでしょう。

価格帯を徹底比較|RXとNXの購入費用と維持費

新車価格の違いとグレード別料金

RXの価格帯は668万円から903万円となっており、かなり幅広い設定です。エントリーモデルのRX350 version L(FF)が最も手頃で、トップグレードのRX500h F SPORT Performanceは900万円を超える価格設定となっています。

グレード2WD/FFAWD/E-Four
RX350 version L668万円709万円
RX350 F SPORT-713万円
RX350h version L760万円811万円
RX450h+ version L-887万円
RX500h F SPORT Performance-903万円

NXの価格については検索結果に詳細がありませんが、一般的にRXよりも100-200万円程度安価に設定されています。

年間維持費の比較

維持費の面では、燃費性能が大きな要素となります。RXのWLTCモード燃費は、RX350hのE-Fourで18.7km/L、RX450h+で18.7km/L、RX500hで14.3km/Lとなっています。

NXの燃費は、NX350hで19.9-22.2km/L、NX450h+で19.6km/Lと、RXよりも若干優秀な数値を示しています。年間走行距離が多い方にとっては、この燃費差は維持費に大きく影響します。

リセールバリューと資産価値

レクサス車は一般的にリセールバリューが高いことで知られていますが、RXとNXでは若干の傾向の違いがあります。RXは高級車としての地位が確立されており、特に上級グレードでは高いリセールバリューが期待できます。

3年後・5年後の下取り相場

RXは初期価格が高い分、絶対的な下落額も大きくなりがちですが、下落率では比較的安定しています。NXは初期価格が抑えられている分、下落額も少なく、実用性重視の中古車市場では安定した需要があります。

人気グレードと売却時のポイント

RXでは、RX350hやRX450h+といったハイブリッドモデルが人気で、リセール時も有利です。NXでも同様にハイブリッドモデルの人気が高く、特にNX350hは燃費性能の良さから中古車市場でも評価が高くなっています。

燃費性能で見るRXとNX|ガソリン代を抑えたいならどっち?

ハイブリッドモデルの燃費比較

燃費性能では、NXの方が優秀な数値を示しています。NX350hのFFモデルでは22.2km/Lという優秀な燃費を実現しており、RX350hの20.3km/L(FF)を上回っています。

車重の軽さがNXの燃費性能向上に大きく貢献しており、同じハイブリッドシステムを搭載していても、実際の燃費では差が生まれています。年間1万キロ走行する場合、この燃費差は年間数万円のガソリン代の違いとなって現れます。

実際の燃費と公表値の違い

カタログ燃費と実燃費には差があることが一般的ですが、レクサス車は比較的カタログ値に近い実燃費を実現する傾向があります。ただし、運転環境や運転方法によって大きく左右されるため、試乗時に実際の燃費計をチェックすることをおすすめします。

RXは車重が重い分、市街地走行での燃費がやや悪化しやすく、NXは軽量なボディのおかげで様々な走行環境で安定した燃費性能を発揮します。

プラグインハイブリッドという選択肢

RXとNXの両方にプラグインハイブリッドモデル(RX450h+、NX450h+)が設定されています。これらのモデルは、短距離であればEV走行が可能で、ガソリンを全く使わない移動も実現できます。

自宅に充電設備を設置できる環境であれば、プラグインハイブリッドモデルは非常に経済的です。特に日常の通勤や買い物がEV走行圏内で完結する場合、ガソリン代を大幅に削減できる可能性があります。

装備と安全性能の違い|レクサスらしい上質さを比較

内装の質感と快適装備

RXは2025年の改良で、F SPORTグレードにホワイト内装が追加され、よりラグジュアリーな室内空間を演出できるようになりました。フロントコンソール前部の室内イルミネーションも追加され、夜間の高級感がさらに向上しています。

NXも十分な質感を持っていますが、RXと比較すると装備面でやや簡素な印象があります。ただし、基本的な快適装備は充実しており、日常使いで不満を感じることは少ないでしょう。

最新の安全技術と運転支援システム

安全装備については、両車ともレクサスの最新技術が搭載されています。RXでは、RX350 F SPORTにも「Lexus Teammate」の「アドバンストパーク(リモート機能付)」が標準設定されるなど、安全装備の充実が図られています。

12.3インチフル液晶メーターの採用により、ドライバーの視認性も大幅に向上し、より安全で快適な運転環境が実現されています。

インフォテインメントシステムの使いやすさ

両車とも最新のインフォテインメントシステムが搭載されており、スマートフォンとの連携機能も充実しています。画面サイズや操作性については、RXの方がより大型で高精細なディスプレイを採用している傾向があります。

音響システムについても、RXではマークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムがオプション設定されており、音質にこだわる方にはRXの方が選択肢が豊富です。

ライフスタイル別おすすめ診断|あなたにぴったりなのはRX?NX?

都市部在住で通勤メインの方

都市部での通勤がメインの使用目的なら、NXがおすすめです。狭い道路での取り回しやすさ、駐車場での扱いやすさ、そして燃費の良さが日常使いでのメリットとなります。

電車通勤で週末のドライブがメインという方にも、NXのサイズ感は適しています。必要十分な空間と上質さを両立しており、維持費も抑えられます。

ファミリー層で週末レジャーを楽しむ方

4人家族で週末のレジャーを楽しむなら、RXの方が適しています。荷室の広さ、後席の快適性、長距離ドライブでの疲労軽減効果など、ファミリーユースでのメリットが多数あります。

キャンプやスキーなど、荷物の多いレジャーを楽しむ家庭には、RXの大容量荷室が重宝するでしょう。

単身・夫婦二人でプレミアム感を重視する方

単身者や夫婦二人での使用で、プレミアム感を重視するなら、どちらを選んでも満足度は高いでしょう。予算に余裕があり、存在感を求めるならRX、実用性とのバランスを重視するならNXがおすすめです。

都市部での使用がメインなら、NXの方が日常的なストレスが少なく、長く愛用できるでしょう。

初めてのレクサス購入を検討している方

初めてレクサスを購入する方には、NXをおすすめします。レクサスブランドの品質を体験しながらも、価格面での負担が比較的軽く、日常使いでの扱いやすさも魅力です。

レクサスの世界観を体験してから、次回の買い替え時により上級のRXを検討するという選択肢もあります。

実際のオーナーの声|RXとNXの満足度と後悔ポイント

RXオーナーの本音レビュー

RXオーナーからは、「高速道路での安定感と静粛性に満足している」という声が多く聞かれます。特に長距離ドライブが多い方からは、疲労軽減効果の高さが評価されています。

一方で、「都市部での駐車が大変」「燃費がもう少し良ければ」という声もあります。サイズの大きさは魅力でもありますが、日常使いでは時として負担となることもあるようです。

NXオーナーの本音レビュー

NXオーナーからは、「サイズ感がちょうど良く、日常使いでストレスがない」という評価が多数寄せられています。燃費の良さや取り回しの良さが、日常的な満足度につながっているようです。

ただし、「もう少し室内が広ければ」「荷室がもう少し大きければ」という声もあり、用途によっては物足りなさを感じる場面もあるようです。

購入前に知っておきたい注意点

どちらのモデルも、グレードによって装備内容が大きく異なります。特に安全装備や快適装備については、上級グレードとエントリーグレードで差があるため、必要な装備を事前に確認しておくことが重要です。

また、オプション装備を多数選択すると、車両価格が大幅に上昇する可能性があります。予算と必要装備のバランスを慎重に検討しましょう。

購入前にチェックしたいポイント|失敗しない車選びのコツ

試乗で確認すべき項目

試乗では、まず駐車場からの出庫と車庫入れを体験してください。日常的に使う駐車場でのサイズ感を確認することが重要です。また、普段よく通る道路での取り回しやすさもチェックしましょう。

乗り心地については、様々な路面状況で確認してください。段差の乗り越えや、高速道路での安定性など、実際の使用環境に近い条件で試乗することをおすすめします。

ディーラーでの商談のポイント

レクサスディーラーでは、充実したアフターサービスが提供されます。メンテナンスプログラムの内容や、保証期間についても詳しく確認しておきましょう。

また、下取り車がある場合は、複数の買取業者での査定額と比較することで、より有利な条件で購入できる可能性があります。

下取り車がある場合の注意点

現在の愛車の下取り価格は、購入タイミングによって変動します。特に年式の古い車や走行距離の多い車は、早めの決断が有利になる場合があります。

下取り価格に納得がいかない場合は、買取専門店での査定も検討してみてください。場合によっては、下取りよりも高額で売却できる可能性があります。

まとめ|RXとNXの選び方は用途と予算で決まる

レクサスRXとNXの選択は、あなたのライフスタイルと予算によって決まります。都市部での日常使いがメインで、燃費や取り回しを重視するならNXが最適です。一方、家族での長距離移動が多く、ゆとりある空間と存在感を求めるならRXがおすすめです。

価格面では、RXが668万円から903万円と幅広い設定で、NXはより手頃な価格帯となっています。ただし、価格だけでなく、維持費や使い勝手も含めた総合的な判断が重要です。

どちらを選んでも、レクサスブランドの上質さと信頼性は保証されています。まずは実際に試乗して、あなたの感覚に合う一台を見つけてください。きっと長く愛用できるパートナーとなるはずです。