新型フォレスターがひどいと言われる理由とは?デザイン・装備・走行評価で賛否が分かれるポイントを検証

スバル 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
新型フォレスターがひどいと言われる理由とは?デザイン・装備・走行評価で賛否が分かれるポイントを検証

2025年4月に発売された新型フォレスターは、スバルファンの間で大きな話題となっています。しかし、その評価は決して一様ではありません。「過去一番いいかも」という声がある一方で、「ひどい」という厳しい意見も聞こえてきます。

この記事では、新型フォレスターが「ひどい」と言われる具体的な理由を詳しく検証していきます。価格の大幅上昇、デザインの大胆な変更、燃費性能への不満など、購入を検討している方が気になるポイントを包み隠さずお伝えします。

同時に、高く評価されている部分についても公平に紹介します。アウトドア派からの支持、安全性能の向上、室内の快適性など、新型フォレスターの真の実力を多角的に分析していきましょう。

新型フォレスターが「ひどい」と言われる5つの理由

価格の大幅上昇で予算オーバーになりやすい

新型フォレスターの価格設定は、多くの人にとって大きなハードルとなっています。最も安いスポーツグレードでも404万8000円からのスタートで、最上位のプレミアムS:HEV EXは459万8000円という価格設定です。

従来モデルと比べると、明らかに価格帯が上昇しています。300万円台前半で購入できていた時代を知る人にとって、この価格上昇は「ひどい」と感じられても仕方がないでしょう。特に、ファミリー層にとっては予算オーバーとなるケースが多く、購入をあきらめざるを得ない状況も生まれています。

デザインが「フォードっぽい」と批判される

新型フォレスターのデザインは、従来のスバルらしさから大きく脱却しました。これまでスバル車の象徴だった「ヘキサゴングリル」や「コの字型ヘッドライト」を採用せず、より塊感のある力強いフォルムを追求しています。

しかし、この変化が裏目に出ているケースもあります。「フォードのSUVみたい」「スバルらしさが消えた」という声が上がっており、長年のスバルファンからは違和感を持たれています。デザイン主導型の開発手法を取り入れた結果、個性が薄れてしまったという指摘もあります。

燃費性能がライバル車に劣る

新型フォレスターの燃費性能は、ストロングハイブリッド仕様で最大18.8km/L(WLTC)を達成しています。これは従来モデルから大幅に向上した数値ですが、ライバル車と比較すると物足りなさが残ります。

トヨタRAV4のハイブリッド(E-FOUR)は20km/L超えを記録しており、数値だけ見ると明らかに劣っています。燃費を重視するユーザーにとって、この差は購入を躊躇させる要因となっています。ガソリン価格が高騰する中、燃費性能の劣位は「ひどい」と評価される大きな理由の一つです。

内装の質感に物足りなさを感じる声

新型フォレスターの内装は、従来モデルから大幅に向上したとされています。しかし、400万円を超える価格帯の車としては、まだ物足りなさを感じる部分があります。

特に樹脂パーツの多用が目立ち、同価格帯のライバル車と比べると質感で劣る印象があります。大型ディスプレイの操作性についても改善の余地があり、直感的でない操作に不満を持つユーザーもいます。価格に見合った高級感が感じられないという声は、決して少なくありません。

走行性能に対する期待とのギャップ

新型フォレスターには、次世代e-BOXERとCB18型エンジンが搭載されています。CB18型エンジンは300Nm(30.6kgfm)という高いトルクを発生し、低速域からスムーズな加速を実現しています。

しかし、実際に運転してみると「重たい」「鈍い」という印象を持つ人も少なくありません。特に1.8Lターボエンジン搭載車では、車重の増加もあって期待していたほどの軽快感が得られないケースがあります。スポーツ性を期待していたユーザーにとって、このギャップは「ひどい」と感じられる要因となっています。

新型フォレスターのデザインで賛否が分かれるポイント

従来の無骨さから都会的なスタイルへ大変身

新型フォレスターのデザインは、従来の無骨で実用的なイメージから大きく変化しました。デザイン主導型の開発手法により、まずデザインの方向性を定めてから開発を進めるという、従来とは逆のアプローチが採られています。

この結果、都会的で洗練されたスタイルに生まれ変わりました。フロントグリルやヘッドライトまわりにシャープなエッジが加えられ、より「SUVらしい」力強い顔つきになっています。どっしりとした印象の中にも洗練さがあり、都会でも自然の中でも映えるデザインに仕上がっています。

フロントマスクの一体化デザインに違和感

新型フォレスターでは、ヘッドライトとフロントグリルを横方向につなげたデザインが採用されています。これにより、よりワイドで安定感のある印象を前面に押し出していますが、この変化に違和感を覚える人も多いようです。

従来のスバル車に慣れ親しんだユーザーにとって、この一体化デザインは「スバルらしくない」と感じられることがあります。特に、個性的だった「コの字型ライト」がなくなったことで、遠目から見たときの識別性が低下したという指摘もあります。

「コの字型ライト」廃止で個性が薄れた?

スバル車の象徴とも言える「コの字型ライト」の廃止は、多くのファンにとって衝撃的な変化でした。このデザインは、夜間でも一目でスバル車だとわかる特徴的な要素だったからです。

新型フォレスターでは、より一般的なヘッドライトデザインが採用されており、他メーカーのSUVとの差別化が難しくなっています。個性を重視するスバルファンにとって、この変化は「つまらない」「没個性的」と感じられる要因となっています。

一方で「垢抜けた」と評価する声も

デザインの変化を否定的に捉える声がある一方で、「垢抜けた」「洗練された」と高く評価する声も多く聞かれます。特に、これまでスバル車を敬遠していた層からは、好意的な反応が得られています。

プレミアムグレードでは、19インチの大径ホイールと落ち着いたボディカラーの組み合わせにより、「上品」で「いいグレード」だとわかる存在感を演出しています。ビジネスユースでも浮かない品のある印象に仕上がっており、幅広い層にアピールできるデザインになったと言えるでしょう。

装備と価格のバランスで不満が出る理由

330万円〜410万円の価格設定は妥当?

新型フォレスターの価格設定について、多くのユーザーが疑問を抱いています。実際の価格は404万8000円から459万8000円となっており、400万円台が中心となる価格帯は、ミドルクラスSUVとしては高額な部類に入ります。

この価格設定が妥当かどうかは、装備内容と性能を総合的に判断する必要があります。しかし、従来モデルから大幅に価格が上昇していることは事実であり、既存ユーザーにとっては買い替えのハードルが高くなったと言えるでしょう。特に、エントリーグレードでも400万円を超える価格設定は、多くの人にとって予算オーバーとなる可能性があります。

標準装備は充実しているが割高感

新型フォレスターの標準装備は確かに充実しています。スバル初となる「自転車対応歩行者保護エアバッグ」の搭載、進化した運転支援システム「アイサイトX」、広角単眼カメラと左右の前側方レーダーの追加など、安全装備は大幅に強化されています。

しかし、これらの装備が標準で付いているとはいえ、価格に見合った価値があるかは議論の分かれるところです。同価格帯のライバル車と比較すると、装備内容で劣る部分もあり、割高感を感じるユーザーも少なくありません。特に、内装の質感や快適装備については、価格に見合わないという声も聞かれます。

スバルの値引き渋さが購入の壁に

スバルは他メーカーと比べて値引きが渋いことで知られており、新型フォレスターでも同様の傾向が見られます。発売直後ということもあり、大幅な値引きは期待できない状況です。

この値引きの少なさは、購入を検討している人にとって大きな壁となっています。他メーカーであれば20万円、30万円の値引きが期待できる価格帯でも、スバルでは数万円程度の値引きしか期待できません。結果として、実質的な購入価格がさらに高くなり、「ひどい」という評価につながっているケースもあります。

ライバル車との装備比較で見劣り

同価格帯のライバル車と比較すると、新型フォレスターが見劣りする部分も確かに存在します。特に、内装の質感や快適装備については、トヨタRAV4やホンダCR-Vと比べて物足りなさを感じる部分があります。

例えば、本革シートの質感や、インフォテインメントシステムの使い勝手などは、ライバル車の方が優れている場合があります。400万円を超える価格を支払うユーザーにとって、これらの差は無視できない要素となっています。装備内容だけでなく、その質や使い勝手まで含めて総合的に判断すると、コストパフォーマンスに疑問を感じる人がいるのも理解できます。

走行性能の評価が分かれる具体的な内容

シンメトリカルAWDの悪路走破性は健在

新型フォレスターの走行性能で最も評価が高いのは、やはりシンメトリカルAWDシステムです。機械式の本格AWDにより、雪道や悪路での走行性能は他車を圧倒しています。プロペラシャフトを使った機械式AWDは、電動式4WDとは明らかに異なるダイレクト感と安心感を提供します。

特に、山道や雪道での安定性は抜群で、ドライバーに伝わる路面からのフィードバックも的確です。この点については、「ひどい」という評価をする人でも認める部分であり、新型フォレスターの大きな強みと言えるでしょう。アウトドア派のユーザーにとって、この性能は何物にも代えがたい価値があります。

e-BOXERのモーターアシストが控えめ

新型フォレスターに搭載されているe-BOXERシステムは、約15%の燃費向上を実現していますが、モーターアシストの効果は控えめに感じられることがあります。都市部のストップ&ゴーには適していますが、力強い加速を期待している人には物足りなさが残ります。

特に、他メーカーのストロングハイブリッドシステムと比べると、モーターの存在感が薄く感じられます。電動アシストによる静粛性の向上は確かに実感できますが、パワフルな走りを求めるユーザーには「期待外れ」と感じられることもあるでしょう。

加速性能に「重たい」「鈍い」との声

新型フォレスターの加速性能については、賛否が分かれています。CB18型エンジンの300Nm(30.6kgfm)という高いトルクは、低速域からスムーズな加速を実現しているとされていますが、実際の運転では「重たい」「鈍い」という印象を持つ人も少なくありません。

この原因の一つは、車重の増加にあります。安全装備の充実や構造の強化により、車重が増加しており、エンジンパワーの向上分が相殺されている面があります。特に、軽快な走りを期待していたユーザーにとって、このギャップは大きな不満要因となっています。

アイサイトXの進化は高く評価

一方で、新型フォレスターの運転支援システム「アイサイトX」の進化は高く評価されています。高速道路での渋滞時には車間距離を自動で保ち、完全停車からの再発進もスムーズに行えます。

さらに、ドライバー異常時対応システムの搭載により、万が一の際の安全性も大幅に向上しています。広角単眼カメラと左右の前側方レーダーの追加により、交差点での事故リスクも大幅に軽減されています。これらの安全装備については、「ひどい」という評価をする人でも認める部分であり、新型フォレスターの大きなアドバンテージとなっています。

燃費性能でライバル車に後れを取る現実

WLTCモード14〜15km/Lの数値

新型フォレスターの燃費性能は、従来モデルから大幅に向上しました。ストロングハイブリッド仕様では最大18.8km/L(WLTC)を達成しており、これは確かに改善された数値です。1.8Lターボエンジン搭載車でも、14〜15km/L程度の燃費性能を実現しています。

しかし、この数値が現代のSUV市場で競争力があるかは別問題です。特に、燃費を重視するユーザーにとって、この数値は期待していたほど高くないと感じられることがあります。ハイブリッドシステムを搭載していることを考えると、もう少し良い数値を期待していた人も多いでしょう。

RAV4ハイブリッドとの燃費差は歴然

トヨタRAV4のハイブリッド(E-FOUR)は20km/L超えを記録しており、新型フォレスターとの差は歴然としています。この約2km/Lの差は、年間走行距離が多いユーザーにとって無視できない差となります。

例えば、年間1万km走行する場合、この燃費差により年間約100L程度のガソリン消費量の差が生まれます。ガソリン価格を150円/Lとすると、年間約15,000円の差となり、5年間では約75,000円の差になります。この経済性の差は、購入判断において重要な要素となっています。

街乗りでの実燃費はさらに厳しい

カタログ燃費と実燃費の差も、新型フォレスターの課題の一つです。WLTCモードでの燃費は改善されていますが、実際の街乗りではさらに厳しい数値となることが予想されます。

特に、冬場の暖機運転や、エアコンを多用する夏場では、燃費の悪化が顕著に現れます。AWDシステムの特性上、どうしても燃費面では不利になりがちで、実燃費では10〜12km/L程度になることも珍しくありません。この実燃費の悪さは、日常的に使用するユーザーにとって大きなストレスとなります。

ハイブリッド技術の成熟度に課題

新型フォレスターのハイブリッドシステムは、他メーカーと比べて成熟度に課題があります。トヨタのハイブリッドシステムは長年の蓄積により高い完成度を誇っていますが、スバルのe-BOXERシステムはまだ発展途上の段階にあります。

特に、モーターとエンジンの協調制御や、回生ブレーキの効率性などは、まだ改善の余地があります。この技術的な差が、燃費性能の差として現れており、ユーザーの不満につながっています。今後のアップデートに期待したいところですが、現時点では物足りなさが残るのも事実です。

内装の質感で「チープ」と言われる部分

樹脂パーツの多さが目立つ

新型フォレスターの内装で最も指摘されるのが、樹脂パーツの多用です。400万円を超える価格帯の車としては、プラスチック感の強い部分が目立ちすぎるという声が多く聞かれます。

特に、ダッシュボードやドアトリムの一部では、硬質プラスチックが使用されており、触感や見た目の質感で物足りなさを感じます。同価格帯のライバル車では、ソフトパッドや合成皮革が使用されている部分でも、新型フォレスターでは樹脂パーツが使用されているケースがあります。

大型ディスプレイの操作性に不満

新型フォレスターには大型ディスプレイが搭載されていますが、その操作性については改善の余地があります。タッチパネルの反応速度や、メニュー構成の直感性において、他メーカーのシステムと比べて劣る部分があります。

特に、エアコンの操作や、オーディオの設定変更などの頻繁に使用する機能において、操作が煩雑に感じられることがあります。運転中の操作性を考慮すると、もう少し使いやすいインターフェースが求められるところです。

ライバル車の本革仕様と比べて見劣り

プレミアムグレードでは本革シートが選択可能ですが、その質感についてはライバル車と比べて見劣りする部分があります。革の質感や縫製の精度において、同価格帯の他車種の方が優れている場合があります。

特に、シートの座り心地や、長時間運転時の疲労軽減効果については、まだ改善の余地があります。400万円を超える価格を支払うユーザーにとって、この質感の差は無視できない要素となっています。

安全装備は充実しているが質感は別問題

新型フォレスターの安全装備は確かに充実しており、スバル初となる「自転車対応歩行者保護エアバッグ」の搭載など、先進的な装備が多数採用されています。しかし、安全装備の充実と内装の質感は別問題です。

安全性能が高いことは評価できますが、それが内装の質感の低さを補うものではありません。ユーザーは安全性と質感の両方を求めており、どちらか一方だけでは満足できないのが現実です。特に、高級車を購入する層にとって、内装の質感は重要な判断材料となっています。

新型フォレスターを高く評価するユーザーの声

アウトドア派には最適な一台

新型フォレスターを高く評価するユーザーの多くは、アウトドア派の人たちです。シンメトリカルAWDシステムによる悪路走破性は、他車では得られない安心感を提供しています。キャンプや登山、スキーなどのアウトドア活動において、この性能は何物にも代えがたい価値があります。

また、荷室の使い勝手も高く評価されています。大容量の荷室は、アウトドア用品を積載するのに十分な広さを確保しており、開口部の形状も荷物の出し入れがしやすく設計されています。これらの実用性は、アウトドア派のユーザーにとって「ひどい」どころか「最高」の評価を得ています。

安全性能の高さは他車を圧倒

新型フォレスターの安全性能は、確実に他車を圧倒しています。進化したアイサイトXシステムは、高速道路での渋滞時に車間距離を自動で保ち、完全停車からの再発進もスムーズに行えます。

さらに、広角単眼カメラと左右の前側方レーダーの追加により、交差点での事故リスクも大幅に軽減されています。ドライバー異常時対応システムの搭載により、万が一の際の安全性も向上しており、家族を乗せて運転するユーザーにとって、この安全性能は非常に心強いものです。

室内の広さと乗り心地は満足度が高い

新型フォレスターの室内空間は、従来モデルから大幅に改善されています。フルインナーフレーム構造の採用により、ボディのねじり剛性が8%向上し、乗り心地の向上に大きく貢献しています。

また、吸音・防振対策も強化されており、ボンネット裏には厚いグラスウール素材が使用され、フロントガラスも通常より厚くして騒音低減を図っています。これらの改善により、室内の静粛性は大幅に向上しており、長距離ドライブでも疲れにくい環境が実現されています。

長距離ドライブでの疲労軽減効果

新型フォレスターは、長距離ドライブでの疲労軽減効果が高く評価されています。改良されたシートの形状と材質により、長時間の運転でも疲れにくく設計されています。

また、アイサイトXによる運転支援機能は、高速道路での運転負荷を大幅に軽減します。車間距離の自動調整や、車線維持支援機能により、ドライバーの疲労を軽減し、安全性も向上させています。これらの機能は、長距離を頻繁に運転するユーザーにとって、非常に価値のある装備となっています。

ライバル車との比較で見えてくる立ち位置

トヨタRAV4との装備・価格比較

新型フォレスターとトヨタRAV4を比較すると、それぞれに異なる特徴があります。価格面では、RAV4のハイブリッドモデルが約320万円からスタートするのに対し、フォレスターは404万円からとなっており、明らかにフォレスターの方が高価格帯に位置しています。

装備面では、RAV4は豊富なグレード展開と充実した標準装備が魅力です。一方、フォレスターは安全装備の充実度で優位に立っています。特に、アイサイトXの機能は、RAV4のトヨタセーフティセンスを上回る部分があります。

ホンダCR-Vとの走行性能比較

ホンダCR-Vとの比較では、走行性能の違いが顕著に現れます。CR-Vは都市部での使いやすさを重視した設計となっており、燃費性能や静粛性に優れています。

一方、フォレスターは悪路走破性に優れており、本格的なアウトドア使用に適しています。シンメトリカルAWDシステムの性能は、CR-Vのリアルタイム4WDシステムを上回る部分があり、雪道や山道での安心感は圧倒的です。

日産エクストレイルとの燃費比較

日産エクストレイルとの燃費比較では、エクストレイルのe-POWERシステムが優位に立っています。エクストレイルは19.7km/L(WLTC)を実現しており、フォレスターの18.8km/Lを上回っています。

しかし、走行フィーリングについては好みが分かれるところです。エクストレイルのe-POWERは電気自動車的な走行感覚が特徴的ですが、フォレスターは従来のエンジン車に近いフィーリングを保っており、どちらが良いかはユーザーの好みによります。

各車の得意分野と苦手分野

車種得意分野苦手分野
フォレスター悪路走破性、安全性能燃費性能、価格競争力
RAV4燃費性能、価格競争力悪路走破性
CR-V都市部での使いやすさ本格的なオフロード性能
エクストレイル燃費性能、静粛性走行フィーリング

これらの比較から、新型フォレスターは特定の用途に特化した車であることがわかります。万人受けする車ではありませんが、アウトドア派や安全性を重視するユーザーにとっては、他車では得られない価値を提供しています。

購入前にチェックすべき試乗ポイント

デザインの好みは実車で確認

新型フォレスターのデザインについては、写真や動画だけでは判断が難しい部分があります。特に、従来のスバルらしさから大きく変化したデザインについては、実車を見て確認することが重要です。

ボディサイズや全体的なプロポーション、細部の仕上がりなどは、実車でないと正確に判断できません。また、カラーバリエーションも豊富に用意されているため、自分の好みに合う色を実際に見て選ぶことをおすすめします。展示車がある販売店で、じっくりと外観をチェックしてみましょう。

街乗りでの燃費を体感

カタログ燃費と実燃費の差は、実際に運転してみないとわかりません。特に、街乗りでの燃費性能については、試乗で確認することが重要です。信号の多い市街地での走行や、坂道での燃費性能を体感してみましょう。

また、ハイブリッドシステムの作動状況や、モーターアシストの効果についても、実際に運転してみることで理解が深まります。e-BOXERシステムの特性を理解した上で、自分の使用用途に適しているかを判断することが大切です。

高速道路での静粛性をチェック

新型フォレスターでは、吸音・防振対策が強化されており、静粛性の向上が図られています。しかし、この効果は実際に高速道路を走行してみないと実感できません。

試乗の際は、可能であれば高速道路での走行も体験してみましょう。風切り音やロードノイズの侵入具合、エンジン音の質感などを確認し、長距離ドライブでの快適性を判断することが重要です。

荷室の使い勝手を確認

アウトドア派のユーザーにとって、荷室の使い勝手は重要な要素です。カタログ上の数値だけでなく、実際に荷物を積載してみることで、使い勝手の良さを確認できます。

開口部の高さや幅、荷室の形状、シートアレンジの使いやすさなどを実際に確認してみましょう。また、リアシートの倒し方や、荷室フロアの平坦性なども、実用性に大きく影響する要素です。

まとめ:新型フォレスターは本当に「ひどい」のか

新型フォレスターが「ひどい」と言われる理由を詳しく検証してきましたが、その評価は使用用途によって大きく変わることがわかりました。価格の上昇や燃費性能の課題は確かに存在しますが、安全性能や悪路走破性では他車を圧倒する実力を持っています。

アウトドア派や安全性を重視するユーザーにとって、新型フォレスターは決して「ひどい」車ではありません。一方で、燃費重視や価格重視のユーザーには、他の選択肢を検討することをおすすめします。購入前には必ず試乗を行い、自分の使用用途に適しているかを慎重に判断することが大切です。

新型フォレスターは万人受けする車ではありませんが、特定のニーズには非常に高い価値を提供する車と言えるでしょう。