レクサスLCの維持費はどれくらい?年間コスト・保険・税金を含めたリアルな支出を公開

レクサス 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
レクサスLCの維持費はどれくらい?年間コスト・保険・税金を含めたリアルな支出を公開

レクサスLCは美しいデザインと高性能で多くの人を魅了する高級クーペです。しかし、購入を検討する際に気になるのが「実際の維持費はどれくらいかかるのか」という点ではないでしょうか。

高級車だからといって、すべての費用が高額になるわけではありません。LC500とLC500hでは燃費性能が大きく異なるため、年間の維持費にも差が生まれます。また、エコカー減税の適用やレクサスケアメンテナンスの活用により、思っているより費用を抑えることも可能です。

この記事では、レクサスLCの年間維持費を項目別に詳しく解説し、実際にどの程度の費用がかかるのかを明らかにします。税金、保険、燃料費、メンテナンス費用まで、リアルな数字をもとに維持費の全体像をお伝えしていきます。

レクサスLCの維持費の全体像

LC500とLC500hの年間維持費比較

レクサスLCの維持費を考える上で、まず知っておきたいのがLC500とLC500hの違いです。同じLCシリーズでも、エンジンの違いによって年間維持費に大きな差が生まれます。

LC500の年間維持費は車検年で約31万円、非車検年で約18万円となります。一方、LC500hは車検年で約22万円、非車検年で約11万円と、ハイブリッドモデルの方が年間で約10万円ほど安くなります。

この差の主な要因は燃費性能にあります。LC500の燃費がJC08モードで7.8km/Lなのに対し、LC500hは15.8km/Lと約2倍の燃費性能を誇ります。年間5,000km走行した場合、LC500の燃料費は約97,432円、LC500hは約48,108円となり、燃料費だけで年間約5万円の差が生まれます。

車検年と非車検年の費用の違い

レクサスLCの維持費を理解するには、車検年と非車検年の違いを把握することが重要です。車検は2年に一度実施されるため、車検年には法定費用や整備費用が追加でかかります。

車検年には自動車重量税、自賠責保険料、印紙代、車検基本料などが加算されます。LC500の場合、これらの費用で約12万円が追加となり、LC500hでも約11万円の追加費用がかかります。

非車検年は自動車税と燃料費が主な支出となるため、維持費を大幅に抑えることができます。この年間変動を考慮して、長期的な維持費計画を立てることが大切です。

他の高級車との維持費比較

レクサスLCの維持費を他の高級車と比較すると、意外にもリーズナブルな水準にあることがわかります。同クラスの欧州プレミアムブランドと比べて、メンテナンス費用が大幅に抑えられているのが特徴です。

特に消耗品の交換費用や定期点検費用は、ドイツ車やイギリス車と比べて低く設定されています。これは日本車ならではの信頼性の高さと、整備の効率性によるものです。

また、レクサス正規ディーラーでの定期メンテナンスにより、車両の性能と資産価値を長期的に保つことができます。中古車市場でも高い評価を受けており、リセールバリューの面でも優秀な車種といえるでしょう。

レクサスLCの税金関連費用

自動車税の詳細

LC500(5.0L V8)の自動車税

LC500は排気量が4.968Lの大排気量エンジンを搭載しているため、自動車税は年間88,000円となります。これは排気量4.5L超6L以下の区分に該当するためです。

毎年4月1日時点での所有者に課税され、5月末までに納付する必要があります。この税額は全国一律で、どの都道府県でも同じ金額です。

LC500h(3.5L ハイブリッド)の自動車税

LC500hは排気量3.456Lのハイブリッドエンジンを搭載しており、自動車税は年間58,000円です。LC500と比較すると年間3万円の差があります。

さらに、LC500hは購入翌年度に限りエコカー減税が適用され、自動車税が29,000円に軽減されるケースもあります。これにより初年度は大幅な税負担軽減が期待できます。

自動車重量税とエコカー減税

自動車重量税は車検時に2年分をまとめて納付します。LC500は車重約1,940kgのため、2年分で49,200円がかかります。

LC500hはエコカー減税の対象となるため、重量税が軽減されます。新車購入時は22,500円から28,100円、継続車検時は20,000円から25,000円となり、ガソリン車と比べて大幅に安くなります。

エコカー減税は環境性能が優れた車種に対する税制優遇措置で、LC500hのようなハイブリッド車が対象となります。この制度により、長期的な維持費削減効果が期待できます。

環境性能割の適用状況

環境性能割は車両取得時に課税される税金で、燃費性能に応じて0から最大3%が課税されます。燃費の良い車ほど税負担が軽くなる仕組みです。

LC500hは優れた燃費性能により、環境性能割の軽減措置を受けることができます。2026年3月31日までに購入する場合、さらなる軽減措置が適用される可能性があります。

この制度は環境に配慮した車選びを促進するためのもので、ハイブリッド車であるLC500hにとって大きなメリットとなります。

レクサスLCの保険料

自賠責保険の費用

自賠責保険は法律で加入が義務付けられている保険で、車検時に2年分をまとめて支払います。レクサスLCの自賠責保険料は25ヶ月分で18,160円です。

この金額は車種に関係なく全国一律で定められており、どこで加入しても同じ費用がかかります。車検の法定費用に含まれるため、避けることのできない固定費用です。

自賠責保険は対人賠償のみをカバーする最低限の保険のため、実際の運転では任意保険への加入が不可欠となります。

任意保険の相場と選び方

レクサスLCの任意保険料は年間10万円前後が相場となります。車両保険の金額が高額になるため、一般的な車種よりも保険料は高めに設定されます。

LC500とLC500hの保険料率は車両8、対人6、対物5、傷害4となっており、新型車かつ高価な車両のため車両料率が最も高く設定されています。

保険料を抑えるためには、複数の保険会社から見積もりを取って比較することが重要です。リスク細分型自動車保険を選ぶことで、条件によっては10万円前後での契約も可能です。

保険料を抑える方法

保険料を効果的に節約するには、まず補償内容の見直しから始めましょう。必要のない特約を外すことで、保険料を削減できます。

自己負担額(免責)を調整することも有効な方法です。自己負担額を1万円から10万円に設定した場合、保険料は平均で約20%削減されます。ただし、事故時の自己負担が増えるため、経済状況を考慮して設定することが大切です。

複数の保険会社を比較することで、年間数千円から数万円の節約が可能になります。オンライン見積もりサービスを利用すれば、簡単に複数社のプランを比較できます。

レクサスLCの燃料費

LC500の燃費と年間ガソリン代

LC500はV8エンジンの迫力ある走りが魅力ですが、燃費はJC08モードで7.8km/Lとなっています。年間5,000km走行した場合、必要なガソリンは641Lで、費用は約97,432円となります。

ハイオクガソリン指定のため、レギュラーガソリンよりも燃料費が高くなります。2017年12月時点でハイオクガソリンの全国平均価格はリッター152円でした。

燃料費は走行距離に比例するため、年間走行距離が多い方は燃料費の負担が大きくなることを覚えておきましょう。

LC500hの燃費と年間ガソリン代

LC500hはハイブリッドシステムにより、JC08モードで15.8km/Lの優秀な燃費を実現しています。年間5,000km走行した場合、必要なガソリンは316.5Lで、費用は約48,108円です。

LC500と比較すると、年間の燃料費で約5万円の差が生まれます。この差額を考慮すると、長期間所有する場合はLC500hの方が経済的といえるでしょう。

ハイブリッドシステムにより、市街地走行での燃費向上効果が特に高く、日常使いでの経済性に優れています。

ハイオクガソリン価格の影響

レクサスLCはLC500、LC500hともにハイオクガソリン指定となっています。ハイオクガソリンの価格変動は維持費に直接影響するため、注意が必要です。

ガソリン価格は国際情勢や為替レートの影響を受けて変動します。価格が上昇した場合、年間燃料費も比例して増加することになります。

燃料費を抑えるためには、エコドライブを心がけることが効果的です。急加速や急ブレーキを避け、一定の速度で走行することで燃費を向上させることができます。

レクサスLCの車検・メンテナンス費用

車検の基本費用

レクサスLCの車検費用は、基本料金と法定費用を合わせて約6万円から16万円程度となります。法定費用には自賠責保険料、自動車重量税、印紙代が含まれます。

車検基本料は業者によって異なりますが、格安車検を利用すれば基本料11,000円程度で車検を受けることも可能です。ただし、部品交換が必要な場合は追加費用がかかります。

車検時の整備費用は車両の状態によって大きく変動するため、日頃のメンテナンスを怠らないことが費用抑制につながります。

レクサスケアメンテナンスの活用

新車3年間の無料メンテナンス

レクサスLCを新車で購入すると、3年間の無料メンテナンスプラン「ケアメンテナンス」が付帯します。基本的なオイル交換や点検費用が実質ゼロになるため、初期の維持費を大幅に抑えることができます。

このプランには定期点検、オイル交換、各種フィルター交換などが含まれており、レクサス正規ディーラーで質の高いサービスを受けられます。

新車購入時の大きなメリットの一つとして、購入検討時に考慮すべきポイントです。

車検後のケアプランの費用

3年間の無料メンテナンス期間終了後も、有料のケアプランを継続することができます。年間10万円から20万円程度の費用で、継続的なメンテナンスサービスを受けられます。

このプランを利用することで、予期せぬ故障やトラブルを未然に防ぐことができ、長期的には維持費の節約につながります。

レクサス正規ディーラーでの整備により、車両の性能維持とリセールバリューの保持が期待できます。

定期点検とオイル交換の費用

レクサスLCの定期点検費用は、1年点検で約3万円から5万円程度が目安となります。高性能エンジンや電子制御システムが多数搭載されているため、一般的な車種よりも点検項目が多くなります。

オイル交換は1回あたり2万円から3万円程度が相場です。高品質なオイルを使用するため、一般的な車種よりも費用が高くなります。

定期的なメンテナンスを怠ると、後々大きな修理費用がかかる可能性があるため、適切な時期での実施が重要です。

タイヤ交換の費用と頻度

レクサスLCは高性能タイヤを装着しているため、タイヤ交換費用も高額になります。4本セットで30万円から50万円程度が目安となります。

タイヤの交換頻度は走行距離や運転方法によって異なりますが、一般的には3万kmから5万km程度での交換が推奨されます。

高性能タイヤは走行性能に直結するため、安全性を考慮して適切なタイミングでの交換が必要です。

レクサスLCの維持費を抑える方法

メンテナンスプランの活用術

レクサスケアメンテナンスを最大限活用することで、維持費を効果的に抑えることができます。新車購入時の3年間無料メンテナンスは必ず利用し、その後も有料プランの継続を検討しましょう。

定期的なメンテナンスにより、大きな故障を未然に防ぐことができます。予防保全の考え方で、小さな不具合のうちに対処することが、長期的な費用削減につながります。

レクサス正規ディーラーでの整備記録は、リセール時の査定にもプラスに働くため、将来的な資産価値の維持にも貢献します。

保険の見直しポイント

任意保険は年に一度見直しを行い、不要な特約の削除や補償内容の最適化を図りましょう。ライフスタイルの変化に合わせて、必要な補償を選択することが重要です。

複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討することで最適なプランを見つけることができます。オンライン見積もりサービスを活用すれば、効率的に比較できます。

免責金額の設定により保険料を調整することも可能です。自己負担能力を考慮して、適切な免責金額を設定しましょう。

燃費向上のドライビングテクニック

エコドライブを実践することで、燃料費を削減できます。急加速や急ブレーキを避け、一定の速度で走行することが基本です。

エアコンの使用を控えめにし、不要な荷物を降ろすことでも燃費向上が期待できます。また、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要なポイントです。

計画的なルート選択により、渋滞を避けて効率的な走行を心がけることで、燃料消費を抑えることができます。

レクサスLCの維持に必要な年収の目安

無理のない維持費の割合

レクサスLCの年間維持費は約100万円とされています。この金額を無理なく支払うためには、年収に占める維持費の割合を適切に設定することが重要です。

一般的に、車の維持費は年収の10%以内に抑えることが推奨されています。この基準に従うと、年収1,000万円以上あれば安心してレクサスLCを維持できることになります。

ただし、住宅ローンや教育費などの他の支出も考慮して、総合的な家計バランスを検討することが大切です。

ローン返済と維持費のバランス

車両購入時にローンを利用する場合、月々の返済額と維持費の合計を考慮する必要があります。レクサスLCの新車価格は1,300万円から1,450万円程度のため、ローン返済額も高額になります。

月々のローン返済額が15万円、維持費が8万円程度とすると、車関連の支出だけで月23万円となります。この金額を無理なく支払うためには、相応の収入が必要です。

ローンの返済期間や頭金の額を調整することで、月々の負担を軽減することも可能です。

年収別の維持費シミュレーション

年収800万円の場合、手取り収入は約600万円となります。車の維持費に年間100万円を充てると、収入の約17%を占めることになり、やや負担が重いといえます。

年収1,200万円の場合、手取り収入は約900万円となり、維持費100万円は収入の約11%となります。この水準であれば、比較的無理なく維持できるでしょう。

年収1,500万円以上あれば、維持費の負担感は大幅に軽減され、余裕を持ってレクサスLCを楽しむことができます。

レクサスLCの維持費で注意すべきポイント

予想外の修理費用

レクサスLCは高性能車のため、故障時の修理費用が高額になる可能性があります。特にハイブリッドモデルでは、インバーターやバッテリーなどの電装系に不具合が出た場合、修理代が一気に跳ね上がります。

エンジンやトランスミッションなどの主要部品に問題が生じた場合、数十万円から100万円以上の修理費用がかかることもあります。

このようなリスクに備えて、延長保証の加入や修理費用の積み立てを検討することをおすすめします。

部品代の高さ

レクサスLCの部品は専用品が多く、トヨタの一般車よりも高価になる傾向があります。消耗品であっても、一般的な車種の2倍から3倍の費用がかかることがあります。

特にボディパーツや内装部品は高額で、事故などで交換が必要になった場合、想像以上の費用がかかる可能性があります。

純正部品以外の選択肢も限られているため、修理時の費用削減が困難な場合が多いことを理解しておきましょう。

駐車場代の考慮

レクサスLCのような高級車を所有する場合、駐車場選びも重要なポイントです。盗難やいたずらのリスクを考慮すると、セキュリティの整った駐車場を選ぶ必要があります。

都市部では月極駐車場の料金が高額になることが多く、月2万円から5万円程度の費用がかかる場合もあります。年間では24万円から60万円の支出となります。

自宅にガレージがない場合、駐車場代も維持費の重要な要素として計算に含める必要があります。

レクサスLC購入前に知っておきたい維持費の現実

購入後に後悔しないための準備

レクサスLCの購入を検討する際は、車両価格だけでなく維持費も含めた総所有コストを計算することが重要です。5年間で2,000万円以上になる可能性もあるため、十分な資金計画が必要です。

購入前に年間維持費のシミュレーションを行い、家計に与える影響を慎重に検討しましょう。無理のない範囲での購入が、長期的な満足度につながります。

また、中古車という選択肢も検討することで、初期費用を抑えながらレクサスLCを楽しむことも可能です。

維持費込みの予算計画

レクサスLCの購入予算を立てる際は、車両価格の他に年間維持費100万円程度を見込んでおく必要があります。5年間所有する場合、維持費だけで500万円程度かかる計算になります。

この金額を月割りにすると、月8万円程度の維持費が継続的に発生することになります。ボーナス時の支出も考慮して、年間を通じた資金繰りを計画しましょう。

緊急時の修理費用に備えて、別途50万円から100万円程度の予備資金を確保しておくことをおすすめします。

リセールバリューとの関係

レクサスLCは中古車市場でも高い評価を受けており、年式が経過しても価値の下落が緩やかです。特にV8エンジンを搭載するLC500は、中古車価値が高く維持される傾向があります。

現在の中古車相場は年式や走行距離によって680万円から1,600万円程度と幅広い価格帯を形成しています。適切なメンテナンスを行うことで、リセール時の査定額を高く保つことができます。

維持費をかけてでも正規ディーラーでのメンテナンスを継続することが、将来的な資産価値の維持につながります。

まとめ

レクサスLCの年間維持費は、LC500で約31万円(車検年)、LC500hで約22万円(車検年)が目安となります。ハイブリッドモデルの方が燃費性能に優れ、年間約10万円程度維持費を抑えることができます。

税金、保険、燃料費、メンテナンス費用を含めた総合的な維持費は決して安くありませんが、同クラスの欧州高級車と比較するとリーズナブルな水準にあります。レクサスケアメンテナンスの活用や保険の見直しにより、費用を効果的に抑えることも可能です。

レクサスLCを無理なく維持するためには、年収1,000万円以上が一つの目安となります。購入前には維持費も含めた総所有コストを十分に検討し、長期的な資金計画を立てることが重要です。適切なメンテナンスを継続することで、高いリセールバリューも期待できる魅力的な一台といえるでしょう。