レクサスNXの狙い目グレードはどれ?乗り心地・価格・装備のバランスで選ぶ最適モデル

レクサス 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
レクサスNXの狙い目グレードはどれ?乗り心地・価格・装備のバランスで選ぶ最適モデル

レクサスNXの購入を検討している方にとって、どのグレードを選ぶかは重要な判断ポイントです。価格、乗り心地、装備のバランスを考えながら、あなたにぴったりのモデルを見つけることが大切ですね。

2025年6月にNX250の生産が終了し、グレード体系が大きく変わる予定です。現在購入を検討している方は、この変更点も踏まえて選択する必要があります。本記事では、各グレードの特徴を詳しく解説し、用途や予算に応じた最適な選び方をご紹介します。

高級SUVとしての魅力を持ちながら、実用性も兼ね備えたレクサスNX。その中でも特にコストパフォーマンスに優れたグレードや、こだわりたいポイント別のおすすめモデルを具体的にお伝えしていきます。

レクサスNXってどんな車?基本情報をサクッと確認

レクサスNXの特徴と魅力

レクサスNXは、トヨタの高級ブランドであるレクサスが展開するミドルサイズSUVです。都市部での使いやすさと高級感を両立させた設計が特徴で、ファミリーカーとしても人気の高いモデルとなっています。

車体サイズは全長4,660mm、全幅1,865mm、全高1,660mmと、日本の道路事情にも適したコンパクトな設計です。それでいて室内は十分な広さを確保しており、大人5人がゆったりと座れる空間を提供しています。レクサスブランドならではの上質な内装と、先進的な安全装備「Lexus Safety System+」を全グレードに標準装備している点も魅力の一つです。

現行モデルのラインナップ概要

現在のレクサスNXには、パワートレインの違いによって大きく4つのカテゴリーがあります。2025年6月の改良後は、NX250(ガソリンモデル)が生産終了となり、グレード構成が変更される予定です。

エンジンタイプは、2.5リッター自然吸気ガソリン、2.4リッターターボガソリン、2.5リッターハイブリッド、そして2.5リッタープラグインハイブリッドの4種類が用意されています。それぞれに異なる装備レベルのグレードが設定されており、購入者のニーズに合わせて選択できるようになっています。

価格帯とターゲット層

レクサスNXの価格帯は、エントリーモデルのNX250が455万円から、最上位のNX450h+「OVERTRAIL」が772万5000円まで幅広く設定されています。この価格設定により、高級SUVを初めて購入する方から、より上質な装備を求める方まで、様々なユーザーに対応しています。

特に人気が高いのは500万円台から600万円台のミドルレンジモデルで、装備と価格のバランスが取れたグレードとして多くの方に選ばれています。レクサスブランドの中では比較的手の届きやすい価格帯でありながら、十分な高級感と先進装備を体験できる点が評価されています。

レクサスNXの全グレード一覧と価格比較

ガソリンエンジン「NX250」の各グレード

NX250は2.5リッター自然吸気エンジンを搭載したエントリーモデルで、現在は2つのグレードが用意されています。ベースグレードのNX250は455万円(4WDは482万円)、上級グレードのNX250「version L」は568万6000円(4WDは595万6000円)となっています。

ベースグレードでも、レクサスらしい上質な内装と安全装備は標準で装備されており、初めて高級車を購入する方にも安心してお選びいただけます。version Lでは、本革シートや14スピーカーのマークレビンソンオーディオシステムなど、より豪華な装備が追加されます。

ただし、2025年6月をもってNX250の生産が終了する予定のため、ガソリンエンジンモデルをお考えの方は早めの検討が必要です。今後はターボエンジンのNX350が、ガソリンエンジンの選択肢として残ることになります。

ハイブリッド「NX350h」の各グレード

NX350hは2.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載しており、燃費性能と走行性能のバランスに優れたモデルです。ベースグレードのNX350hは550万円(4WDは577万円)からスタートします。

上級グレードには「version L」「F SPORT」「OVERTRAIL」の3つが用意されており、それぞれ異なる個性を持っています。version Lは豪華装備を重視したグレード、F SPORTはスポーティな外観と走行性能を追求したグレード、OVERTRAILはアウトドア志向の装備を充実させたグレードとなっています。

ハイブリッドモデルの魅力は、なんといっても優れた燃費性能です。カタログ値で21.0km/L(JC08モード)を実現しており、日常の使用においても経済性に優れています。静粛性も高く、レクサスらしい上質な走りを体験できます。

プラグインハイブリッド「NX450h+」の特徴

NX450h+は、外部充電が可能なプラグインハイブリッドシステムを搭載した最上位モデルです。749万5000円からという価格設定で、レクサスNXの中でも特に先進的な技術を体験できるグレードとなっています。

電気モーターのみでの走行距離が長く、日常の短距離移動であればガソリンをほとんど使わずに走行することも可能です。また、システム出力も最も高く設定されており、力強い加速性能を楽しむことができます。

環境性能を重視する方や、最新の技術を体験したい方には魅力的な選択肢ですが、価格が高額になる点と、充電設備の確保が必要な点を考慮する必要があります。

高性能モデル「NX350 F SPORT」の特徴

NX350 F SPORTは、2.4リッターターボエンジンを搭載したスポーツグレードで、630万6000円という価格設定です。4リッターエンジンに匹敵する動力性能を持ちながら、燃費性能も考慮された設計となっています。

専用のエクステリアデザインと、スポーツサスペンションによる引き締まった走行感覚が特徴です。内装もスポーティなデザインが採用されており、運転する楽しさを重視する方に適したグレードといえます。

ターボエンジンならではの力強い加速感と、4WDシステムによる安定した走行性能を体験できるため、ドライビングを楽しみたい方には特におすすめのモデルです。

乗り心地で選ぶならこのグレード

快適性重視なら「version L」がおすすめ

乗り心地を最優先に考える方には、各パワートレインの「version L」グレードがおすすめです。このグレードでは、より柔らかなサスペンション設定と、上質なシート素材が採用されており、長距離ドライブでも疲れにくい設計となっています。

特に注目したいのは、本革シートの採用です。合成皮革と比較して、座り心地が格段に向上し、長時間の運転でも快適性を保つことができます。また、シートヒーターやベンチレーション機能も標準装備されており、季節を問わず快適な車内環境を維持できます。

静粛性についても、version Lでは追加の遮音材が使用されており、レクサスNXの特徴である静かな車内空間がさらに向上しています。高速道路での走行時や、街中での停車時でも、外部の騒音をしっかりと遮断してくれます。

スポーティな走りを楽しむなら「F SPORT」

走行性能と乗り心地のバランスを重視する方には、F SPORTグレードが適しています。専用のスポーツサスペンションにより、カーブでの安定性が向上し、ドライビングの楽しさを感じられる設定となっています。

ただし、スポーツ志向のサスペンション設定のため、version Lと比較すると若干硬めの乗り心地となります。これは、コーナリング性能を重視した結果であり、運転を楽しみたい方には魅力的な特性といえるでしょう。

F SPORTでは、専用のスポーツシートも採用されており、体をしっかりとホールドしてくれます。長距離ドライブでも疲れにくく、スポーティな走行時にも安定した着座姿勢を保つことができます。

バランス型の「I package」の魅力

現在は廃止されているグレードですが、以前のNXには「I package」というバランス型のグレードがありました。このグレードは、快適性とスポーツ性のちょうど中間に位置する設定で、多くのユーザーに支持されていました。

現行モデルでは、ベースグレードがこの役割を担っており、日常使いからレジャーまで幅広い用途に対応できる乗り心地を提供しています。特別にスポーティである必要もなく、過度に豪華である必要もない、実用的な乗り心地を求める方に適しています。

エントリーモデル「base」の乗り心地はどう?

NX250のベースグレードは、レクサスNXの中で最もリーズナブルな価格設定でありながら、十分な乗り心地を提供しています。上級グレードと比較すると装備面での違いはありますが、基本的なサスペンション性能や静粛性は高いレベルを維持しています。

特に、レクサスブランドの特徴である静粛性は、ベースグレードでも十分に体験することができます。エンジン音や風切り音、ロードノイズが効果的に抑制されており、高級車らしい上質な車内環境を楽しむことができます。

シートについては、合成皮革が採用されていますが、クッション性や座り心地は良好です。本革シートと比較すると質感の違いはありますが、日常使いには十分な快適性を提供してくれます。

装備・機能面での違いを徹底比較

安全装備「Lexus Safety System+」の違い

レクサスNXの全グレードには、先進安全装備「Lexus Safety System+」が標準装備されています。これにより、どのグレードを選んでも基本的な安全性能は確保されているため、安心してお選びいただけます。

基本的な機能には、プリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、オートマチックハイビームなどが含まれています。これらの機能により、高速道路での長距離運転や、渋滞時の運転負荷を大幅に軽減することができます。

上級グレードでは、パーキングサポートブレーキやブラインドスポットモニターなど、より高度な安全装備が追加されます。特に駐車時の安全性を重視する方や、車線変更の機会が多い方には、これらの追加装備が大きなメリットとなります。

インテリアの質感と装備差

グレード間で最も大きな違いが現れるのが、インテリアの質感と装備です。ベースグレードでは合成皮革シートが採用されていますが、version Lでは本革シートが標準装備となり、座り心地と高級感が大幅に向上します。

オーディオシステムについても、大きな違いがあります。ベースグレードでは8スピーカーのオーディオシステムが標準ですが、version Lでは14スピーカーのマークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムが装備され、コンサートホールのような音響体験を楽しむことができます。

また、シートの調整機能についても差があります。上級グレードでは、電動調整機能やメモリー機能、マッサージ機能などが追加され、より快適なドライビングポジションを簡単に設定することができます。

エクステリアデザインの違い

エクステリアデザインについても、グレードによって特徴的な違いがあります。F SPORTでは、専用のスピンドルグリルやエアロパーツが採用され、よりスポーティで迫力のある外観となっています。

OVERTRAILグレードでは、アウトドア志向のデザイン要素が追加され、ルーフレールやアンダーガードなどの専用装備により、アクティブな印象を与えます。また、専用のホイールデザインも採用されており、他のグレードとは明確に差別化されています。

version Lでは、上品で洗練されたデザイン要素が強調されており、都市部での使用に適した高級感のある外観となっています。クロームパーツの使用や、専用のホイールデザインにより、プレミアム感を演出しています。

オーディオシステムとナビゲーション

オーディオシステムとナビゲーションについても、グレード間で大きな違いがあります。全グレードに12.3インチのディスプレイオーディオが標準装備されていますが、スピーカー数と音質に差があります。

ベースグレードの8スピーカーシステムでも十分な音質を楽しむことができますが、version Lの14スピーカーマークレビンソンシステムでは、まったく別次元の音響体験を得ることができます。特にクラシック音楽やジャズなど、音質にこだわりたい音楽を聴く方には、この違いは非常に大きなメリットとなります。

ナビゲーション機能については、全グレード共通でT-Connectナビが搭載されており、リアルタイムの交通情報や、音声認識機能なども利用できます。また、スマートフォンとの連携機能も充実しており、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しています。

価格と装備のバランスで選ぶ狙い目グレード

コスパ最強は「NX250 I package」

現在は廃止されているグレードですが、以前のNX250 I packageは価格と装備のバランスが最も優れたグレードとして人気でした。現行モデルでは、NX250のベースグレードがこの役割を担っており、455万円という価格で高級SUVの魅力を体験できます。

このグレードの魅力は、レクサスブランドの基本的な装備と品質を、比較的手頃な価格で手に入れられることです。安全装備のLexus Safety System+も標準装備されており、日常使いには十分すぎる性能を提供しています。

ただし、2025年6月でNX250の生産が終了するため、このコストパフォーマンスを求める方は早めの決断が必要です。生産終了後は、ハイブリッドのNX350hがエントリーモデルの役割を担うことになります。

高級感を求めるなら「NX350h version L」

高級感と実用性のバランスを重視する方には、NX350h version Lがおすすめです。ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能と、version Lの豪華装備を組み合わせたこのグレードは、多くの購入者に選ばれています。

本革シートやマークレビンソンオーディオシステムなど、高級車らしい装備が充実している一方で、ハイブリッドシステムにより日常の燃料費を抑えることができます。長期的な所有を考えると、この燃費性能は大きなメリットとなります。

価格は608万円(4WDは635万円)と決して安くはありませんが、装備内容と燃費性能を考慮すると、十分に納得できる価格設定といえるでしょう。特に年間走行距離が多い方には、燃費の良さが経済的なメリットをもたらします。

環境性能重視なら「NX450h+ I package」

現在はI packageの設定がないため、NX450h+のベースグレードである「version L」が環境性能を重視する方の選択肢となります。プラグインハイブリッドシステムにより、短距離であれば電気のみでの走行が可能で、ガソリン消費を大幅に削減できます。

充電設備が整っている環境であれば、日常の通勤や買い物などはほぼ電気のみで対応でき、ガソリンスタンドに行く頻度を大幅に減らすことができます。また、災害時などには外部給電機能により、家庭の電源としても活用できる点も魅力です。

価格は749万5000円と高額ですが、環境への配慮と最新技術への投資と考えれば、価値のある選択といえるでしょう。特に企業の社用車として使用する場合は、環境への取り組みをアピールできる効果もあります。

走りにこだわるなら「NX350 F SPORT」

ドライビングの楽しさを重視する方には、NX350 F SPORTが最適な選択です。2.4リッターターボエンジンによる力強い加速性能と、4WDシステムによる安定した走行性能を630万6000円で体験できます。

このグレードの魅力は、モーター駆動を使わない純粋なガソリンエンジンの魅力を楽しめることです。ターボエンジン特有の加速感と、エンジンサウンドを楽しみたい方には、他では得られない体験を提供してくれます。

スポーツサスペンションによる引き締まった走行感覚と、専用のスポーツシートによるホールド感も魅力の一つです。週末のドライブや、山道でのワインディング走行を楽しみたい方には、特におすすめのグレードといえます。

燃費性能とランニングコストを比較

ガソリンモデルの実燃費

NX250のガソリンモデルは、カタログ燃費でJC08モード13.0km/Lとなっていますが、実際の使用では10-12km/L程度が期待できる数値です。街乗り中心の使用では燃費が悪化する傾向がありますが、高速道路での巡航時には比較的良好な燃費を記録します。

ガソリンモデルの魅力は、車両価格の安さと、給油の手軽さです。ハイブリッドモデルと比較すると燃費性能では劣りますが、車両価格が65万円程度安く設定されているため、年間走行距離が少ない方にとってはトータルコストで有利になる場合があります。

また、ガソリンエンジンならではの自然な加速感と、エンジンサウンドを楽しめる点も魅力の一つです。ただし、2025年6月で生産終了となるため、このモデルを希望する方は早めの検討が必要です。

ハイブリッドモデルの燃費メリット

NX350hのハイブリッドモデルは、カタログ燃費でJC08モード21.0km/Lを実現しており、実際の使用でも17-19km/L程度の優秀な燃費性能を期待できます。特に街乗りでの燃費性能に優れており、信号待ちや渋滞時にはモーター走行により燃料消費を抑えることができます。

年間1万キロ走行する場合、ガソリンモデルと比較して年間約3-4万円程度の燃料費削減効果が期待できます。車両価格の差額を考慮すると、約15-20万キロの走行で元を取ることができる計算になります。

ハイブリッドモデルのもう一つの魅力は、静粛性の高さです。低速域ではモーター走行となるため、住宅街での早朝や深夜の走行でも近隣への騒音を気にする必要がありません。

プラグインハイブリッドの電気代込み燃費

NX450h+のプラグインハイブリッドは、電気のみでの走行距離が約88km(WLTCモード)となっており、日常の短距離移動であればガソリンをほとんど使わずに走行できます。電気料金を1kWh当たり25円と仮定すると、100km走行当たりの電気代は約400円程度となります。

ガソリン価格を1リッター160円と仮定した場合、ガソリンモデルでは100km走行に約1,300円、ハイブリッドモデルでは約800円の燃料費がかかります。プラグインハイブリッドの電気走行では、これを400円程度に抑えることができるため、大幅なランニングコスト削減が可能です。

ただし、充電設備の設置費用や、電気のみでの走行距離を超えた場合の燃費性能も考慮する必要があります。自宅に充電設備を設置できる環境があり、日常の走行距離が比較的短い方には、大きなメリットをもたらします。

維持費の違いを計算してみた

レクサスNXの維持費は、グレードによって大きく異なります。年間1万キロ走行を前提として、燃料費、税金、保険料、メンテナンス費用を含めた概算を比較してみましょう。

NX250の場合、年間燃料費は約13万円、自動車税は4万5000円、任意保険料は約8万円(条件により変動)、メンテナンス費用は約5万円で、合計約30万5000円程度となります。

NX350hでは、年間燃料費が約8万5000円に削減される一方で、自動車税は同額、保険料は車両価格の違いにより約1万円程度高くなり、メンテナンス費用も若干高くなるため、合計約28万円程度となります。長期的には、ハイブリッドモデルの方が維持費を抑えることができます。

実際の購入者はどのグレードを選んでいる?

人気グレードランキング

レクサスNXの販売実績を見ると、最も人気が高いのはNX350hのF SPORTグレードです。ハイブリッドシステムによる燃費性能と、スポーティな外観を組み合わせたこのグレードは、幅広い年代の購入者に支持されています。

次に人気なのは、NX350hのベースグレードです。必要十分な装備と優れた燃費性能を、比較的手頃な価格で手に入れられることから、実用性を重視する購入者に選ばれています。

3番目に人気なのは、NX250のベースグレードです。レクサスブランドの魅力を最も手頃な価格で体験できることから、初めて高級車を購入する方や、セカンドカーとして使用する方に人気があります。ただし、生産終了が決定しているため、今後は順位が変動する可能性があります。

年代別・用途別の選び方

30代から40代の子育て世代では、実用性と経済性を重視してNX350hのベースグレードやversion Lが選ばれる傾向があります。家族での長距離移動が多いため、燃費性能と快適性のバランスを重視する方が多いようです。

50代以上の方では、装備の充実度を重視してversion Lグレードが人気です。特に本革シートやマークレビンソンオーディオシステムなど、高級車らしい装備を求める傾向が強く見られます。

若い世代や、ドライビングを楽しみたい方には、F SPORTグレードが人気です。スポーティな外観と走行性能を重視し、燃費性能よりも運転の楽しさを優先する傾向があります。

リセールバリューが高いグレード

中古車市場での人気を考慮すると、F SPORTグレードのリセールバリューが最も高い傾向があります。スポーティな外観と装備が中古車市場でも人気が高く、比較的高い価格で取引されています。

ハイブリッドモデルも、燃費性能への関心の高まりから、リセールバリューが良好です。特にNX350hのF SPORTは、燃費性能とスポーティさを両立していることから、中古車市場でも高い評価を受けています。

一方で、ベースグレードは新車時の価格が安い分、リセールバリューも相対的に低くなる傾向があります。ただし、レクサスブランド全体のリセールバリューが高いため、他のブランドと比較すると十分に良好な水準を維持しています。

レクサスNXを安く買う方法

値引き交渉のコツ

レクサスは基本的に値引きを行わないブランドとして知られていますが、決算期や年度末などのタイミングでは、わずかながら値引きが期待できる場合があります。直接的な値引きではなく、オプション装備のサービスや、メンテナンスパッケージの割引という形で提供されることが多いです。

効果的な交渉方法としては、複数のレクサス販売店で見積もりを取ることが挙げられます。販売店によって対応に差があるため、より良い条件を提示してくれる店舗を見つけることができる可能性があります。

また、現金一括払いよりも、レクサスファイナンシャルサービスのローンを利用することで、金利優遇などの特典を受けられる場合があります。総支払額を比較して、最も有利な支払い方法を選択することが重要です。

下取り車の査定アップ術

現在お乗りの車の下取り価格を高くすることで、実質的な購入価格を抑えることができます。レクサス販売店での下取りと、中古車買取専門店での査定を比較することで、より高い価格での売却が期待できます。

車の状態を良好に保つことも重要です。定期的な洗車やワックスがけ、内装の清掃を行い、小さな傷や汚れは事前に修理しておくことで、査定価格の向上が期待できます。

また、車検の残り期間や、メンテナンス記録の有無も査定に影響します。定期点検の記録や、純正オプションの保証書なども揃えておくことで、より高い評価を得ることができます。

残価設定ローンのメリット・デメリット

残価設定ローンは、車両価格の一部を最終回の支払いに据え置くことで、月々の支払額を抑えることができるローン商品です。レクサスでも「スマートバリュープラン」という名称で提供されており、多くの購入者に利用されています。

メリットとしては、月々の支払額が通常のローンよりも安くなることと、契約終了時に車を返却するか、残価を支払って買い取るか、新しい車に乗り換えるかを選択できることが挙げられます。

デメリットとしては、走行距離制限があることと、車の状態によっては追加費用が発生する可能性があることです。また、最終的に車を自分のものにしたい場合は、総支払額が通常のローンよりも高くなる場合があります。

認定中古車という選択肢

新車にこだわらない場合は、レクサス認定中古車という選択肢もあります。レクサスの厳しい基準をクリアした中古車で、最大2年間の保証が付帯されているため、安心して購入することができます。

認定中古車の魅力は、新車よりも大幅に安い価格で、高年式・低走行距離の車両を購入できることです。特に年式が新しく、走行距離が少ない車両であれば、新車とほとんど変わらない状態で購入することができます。

ただし、希望するグレードや色、装備の車両が常に在庫にあるとは限らないため、ある程度の妥協が必要な場合があります。また、新車のように細かなオプション選択はできないため、標準装備の内容を十分に確認することが重要です。

購入前に知っておきたい注意点

納期の目安と最新情報

現在のレクサスNXの納期は、グレードによって大きく異なります。人気の高いF SPORTグレードやversion Lでは、注文から納車まで6-8か月程度の期間が必要な場合があります。一方で、ベースグレードでは比較的短い納期で納車される傾向があります。

2025年6月のNX250生産終了に伴い、該当グレードの注文受付は早期に終了する可能性があります。NX250をご希望の方は、できるだけ早めに販売店で相談することをおすすめします。

また、半導体不足や部品供給の問題により、納期が予定よりも延長される場合があります。購入を検討される際は、最新の納期情報を販売店で確認し、余裕を持ったスケジュールで計画することが重要です。

オプション選びで後悔しないコツ

レクサスNXには多くのオプション装備が用意されており、購入後に追加することが困難なものも多いため、慎重な選択が必要です。特に、パノラマルーフやマークレビンソンオーディオシステムなど、後付けが不可能な装備については、将来の使用を十分に検討して決定することが重要です。

実用的なオプションとしては、フロアマットやドアバイザー、ETC車載器などがあります。これらは日常使用において必要性が高く、純正品を選択することで車両との一体感を保つことができます。

一方で、装飾的なオプションについては、本当に必要かどうかを慎重に検討することをおすすめします。購入時は魅力的に感じても、実際の使用では不要だったと感じる場合もあるためです。

他の競合車種との比較ポイント

レクサスNXと競合する車種として、BMW X3、メルセデス・ベンツGLC、アウディQ5などが挙げられます。これらの車種と比較する際は、価格だけでなく、装備内容、燃費性能、アフターサービスの充実度なども総合的に検討することが重要です。

特に、日本国内でのサービス体制については、レクサスが優位性を持っています。全国のレクサス販売店で一貫したサービスを受けることができ、メンテナンスや修理の際も安心です。

また、リセールバリューについても、レクサスブランドは国内外で高い評価を受けており、将来の売却時にも有利になる可能性があります。長期的な所有を考える場合は、これらの要素も重要な判断材料となります。

まとめ:あなたにぴったりのレクサスNXグレードは?

用途別おすすめグレード

日常の通勤や買い物が中心で、コストパフォーマンスを重視する方には、NX350hのベースグレードがおすすめです。優れた燃費性能と必要十分な装備で、長期的な満足度が高いグレードといえます。

家族での長距離移動が多く、快適性を重視する方には、NX350h version Lが最適です。本革シートやマークレビンソンオーディオシステムにより、上質なドライブ体験を楽しむことができます。

予算別の選び方

500万円以下の予算では、生産終了前のNX250ベースグレードが最後のチャンスとなります。600万円台の予算があれば、NX350hのF SPORTやversion Lから、好みに応じて選択することができます。

700万円以上の予算をお持ちの方は、最新技術のNX450h+や、走行性能に優れたNX350 F SPORTなど、より個性的なグレードを選択することができます。

購入時のチェックポイント

購入前には、必ず試乗を行い、乗り心地や操作性を確認することが重要です。また、納期や保証内容、アフターサービスについても詳しく説明を受け、不明な点は遠慮なく質問することをおすすめします。レクサスNXは長く愛用できる車ですので、じっくりと検討して、あなたにとって最適なグレードを選択してください。