クラウン後期モデルの発売はいつ?変更点・見た目・乗り換えタイミングを徹底チェック

トヨタ 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
クラウン後期モデルの発売はいつ?変更点・見た目・乗り換えタイミングを徹底チェック

クラウンの後期モデルについて気になっているあなたへ。220系クラウンの後期モデルは2020年11月に発売され、16代目の新型クラウンは2022年9月から順次販売が開始されています。前期から後期への変更点や、新型への乗り換えタイミングを見極めることで、あなたにとって最適なクラウン選びができるでしょう。

この記事では、220系クラウンの前期・後期の違いから、16代目新型クラウンとの比較、さらには中古車相場や乗り換えのベストタイミングまで、詳しく解説していきます。高級車選びで失敗しないためのポイントを、わかりやすくお伝えしていきますね。

クラウン後期モデルの発売時期と販売スケジュール

220系クラウン後期モデルの発売日

220系クラウンの後期モデルは、2020年11月2日に一部改良として発売されました。この改良では内外装の質感向上と予防安全装備の機能強化が図られ、特にナビゲーションシステムの大幅な変更が注目を集めました。

2018年から販売が開始された220系クラウンは、約4年間の販売期間中に2回の一部改良が実施されています。2回目の改良にあたる2020年11月の変更が最も大きく、この時期を境に前期型と後期型に分けて考える人が多いのが実情です。

16代目クラウンシリーズの発売スケジュール

16代目クラウンは2022年7月15日に発表され、まずクロスオーバーの一部グレードが同年9月1日から販売開始となりました。その後、クロスオーバーの残りのグレードが2023年1月以降に生産開始され、セダン、エステート、スポーツの各タイプは2023年に順次販売が予定されています。

2025年7月10日には、クラウンスポーツの一部改良モデルが発売予定となっており、新グレード「G」の追加やクラウン生誕70周年記念の特別仕様車も登場します。このように、16代目クラウンシリーズは段階的に展開されているのが特徴です。

各モデルの販売期間と終了時期

220系クラウンは2018年から2022年まで約4年間販売され、16代目クラウンの登場とともに生産終了となりました。現在、220系クラウンを手に入れるには中古車市場を利用するしかありません。

一方、16代目クラウンは現在も販売が続いており、今後数年間は新車での購入が可能です。ただし、グローバル展開を視野に入れた新しいコンセプトのため、従来のクラウンとは大きく異なる点に注意が必要でしょう。

220系クラウン前期と後期の見た目の違いを比較

フロント周りのデザイン変更点

220系クラウンの前期と後期では、フロント周りのデザインに明確な違いが現れています。後期モデルでは、フロントグリルの形状が変更され、メッシュパターンを採用することでよりスポーティで現代的な印象が強調されました。

バンパーデザインも新しくなり、シャープなラインが加えられたことで車全体の精悍さが増しています。前期モデルのクラシックで落ち着いたデザインに対し、後期モデルはより立体的で現代的な印象を与えるように進化しています。

フロントグリルの形状とメッシュパターン

前期モデルのフロントグリルは比較的シンプルな形状でしたが、後期モデルではメッシュパターンが採用され、より複雑で洗練されたデザインになりました。このメッシュパターンにより、フロント面の立体感が増し、高級感も向上しています。

グリルの開口部も微調整され、空気の流れを最適化することで燃費性能の向上にも貢献しています。見た目の美しさと機能性を両立させた、まさに後期モデルならではの改良点といえるでしょう。

バンパーデザインの変化

後期モデルのバンパーは、前期モデルと比べてより角張った印象になり、シャープなラインが強調されています。この変更により、車全体のスポーティさが増し、若々しい印象を与えるようになりました。

また、バンパー下部の形状も見直され、空力性能の向上が図られています。これらの変更は見た目だけでなく、実際の走行性能にも良い影響を与えているのが特徴です。

ホイールデザインの変更

220系クラウンの後期モデルでは、アルミホイールのデザインも一部変更されました。特にRSアドバンスおよびRSアドバンスFour専用の18インチアルミホイール(スパッタリング塗装)が新たに設定され、ホイールバリエーションが拡充されています。

これらの新しいホイールは、よりスポーティで洗練された印象を与えるデザインとなっており、車全体の高級感を底上げしています。

RS系のホイール変更

RS系グレードでは、専用の18インチアルミホイールが新たに設定され、スパッタリング塗装による特別な仕上げが施されています。この塗装技術により、従来よりも高級感のある仕上がりとなり、RS系の特別感が強調されています。

ホイールの形状も見直され、空気抵抗を軽減する設計が採用されました。これにより、見た目の美しさと燃費性能の向上を同時に実現しています。

G系のホイール変更

G系グレードでも、ホイールデザインの見直しが行われており、より高級感のある仕上げとなりました。前期モデルと比べて、より洗練されたデザインが採用され、G系らしい上品さが強調されています。

ホイールの材質や仕上げ方法も改良され、耐久性と美観の両方が向上しているのも見逃せないポイントです。

ボディカラーの追加と変更

後期モデルでは、新規開発色の「プレシャスホワイトパール」「プレシャスメタル」に「エモーショナルレッドII」を加えた3色のボディカラーが新たに設定されました。これらの新色により、ユーザーの好みに合わせた選択肢が大幅に広がっています。

特に「プレシャスホワイトパール」は、従来の白色よりも深みのある仕上がりとなっており、高級感がさらに向上しています。「エモーショナルレッドII」は、スポーティな印象を求める方に人気の色となっています。

内装・装備の変更点をチェック

ナビゲーションシステムの大幅変更

220系クラウン後期モデルで最も大きな変更点の一つが、ナビゲーションシステムの刷新です。従来の上下2画面式のインフォテインメントシステムが廃止され、新たに12.3インチワイドタッチスクリーンによる「T-Connect SDナビゲーションシステム」が搭載されました。

この変更により、操作性が大幅に向上し、より直感的な操作が可能になっています。画面の視認性も向上し、運転中の安全性も高まりました。

12.3インチモニターの採用

新しい12.3インチワイドタッチスクリーンは、従来の2画面システムよりもはるかに使いやすく設計されています。大画面により、地図表示がより見やすくなり、ナビゲーション機能の使い勝手が格段に向上しました。

タッチ操作の反応速度も改善され、スマートフォンのような直感的な操作が可能になっています。また、画面の解像度も高く、細かい文字や地図の詳細まで鮮明に表示されます。

ツインモニター廃止の影響

前期モデルで採用されていたツインモニター(上下2画面)システムが廃止されたことで、インテリアの印象も大きく変わりました。シングルモニターになったことで、ダッシュボード周りがよりすっきりとした印象になり、操作も簡単になっています。

一部のユーザーからは、ツインモニターの方が情報量が多くて良かったという声もありますが、実際の使い勝手を考えると、シングルモニターの方が圧倒的に使いやすいというのが一般的な評価です。

エアコン操作系の変更

後期モデルでは、エアコンの操作系も見直されており、より使いやすい設計になっています。オプション設定画面の充実により、細かい温度調整や風量調整がより簡単に行えるようになりました。

特に、デュアルモードの設定がより直感的になり、運転席と助手席の温度を個別に設定することが簡単になっています。また、エコ空調モードやナノイー設定なども、より分かりやすい表示になっています。

インテリアカラーとシート素材の変更

後期モデルでは、本革シートの採用が拡大され、「RSアドバンス」「RSアドバンスFour」「G」「G Four」グレードにも本革シートが標準装備されるようになりました。これにより、より多くのグレードで高級感のある内装を楽しめるようになっています。

シートの縫製パターンやステアリングホイールのデザインも変更され、より上質な印象を与えるようになりました。インテリアのカラーバリエーションも増え、ユーザーの好みに合わせた選択肢が広がっています。

RS系の白革内装

RS系グレードでは、白革内装の設定が追加され、よりスポーティで洗練された印象の内装が選択できるようになりました。白革は汚れが目立ちやすいという懸念もありますが、適切なメンテナンスを行えば長期間美しい状態を保つことができます。

白革内装は、特に明るい色のボディカラーとの組み合わせで、非常に上品で高級感のある印象を与えます。RS系の持つスポーティさと高級感を両立させた、まさに理想的な内装といえるでしょう。

G系のグレー革とこがね内装

G系グレードでは、グレー革やこがね色の内装が新たに設定され、より落ち着いた上品な印象の内装が選択できるようになりました。これらの色は、年齢を問わず多くの人に愛される色合いで、長く使っても飽きが来ないのが特徴です。

特にこがね色の内装は、日本の伝統的な美意識を感じさせる色合いで、クラウンらしい品格を表現しています。グレー革は、モダンで洗練された印象を与え、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。

エアバッグオーナメントの大型化

後期モデルでは、エアバッグオーナメントが大型化され、より存在感のあるデザインになりました。これにより、ステアリングホイール周りの高級感が向上し、運転席に座った時の印象がより豪華になっています。

大型化されたオーナメントは、クラウンのブランドアイデンティティをより強く表現しており、所有する喜びを高めてくれます。また、視認性も向上し、ブランドの誇りを感じながら運転できるのも魅力の一つです。

性能・機能面での進化ポイント

安全性能の向上

220系クラウン後期モデルでは、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が最新バージョンにアップデートされました。特に注目すべきは、「ドライバー異常時対応システム」と「レーダークルーズコントロール」のカーブ速度抑制機能が、トヨタブランド車として初めて採用されたことです。

ドライバー異常時対応システムは、体調急変などでドライバーの無操作状態が継続すると、徐々に減速して自車線内に停車する機能です。これにより、万が一の事態でも安全を確保できるようになりました。

走行性能の変化

後期モデルでは、エンジン制御の最適化が行われ、より滑らかで無駄のない走行が可能になっています。この変更により、特に市街地走行での燃費が若干向上し、運転のしやすさも向上しました。

また、空気抵抗の低減を意識したデザインやタイヤの摩擦抵抗を抑える仕様の採用により、長距離走行時の安定性も改善されています。高速道路での走行がより快適になり、疲労軽減にも効果があります。

燃費性能の改善点

後期モデルでは、ハイブリッドシステムの制御がより緻密になり、バッテリーの充電と放電のタイミングがより効率的になりました。これにより、加減速の多い場面でも燃費の落ち込みを抑えることができるようになっています。

実際の燃費データを見ると、市街地走行では前期モデルの10km/L程度から、後期モデルでは11〜12km/Lに向上しています。高速道路では13〜16km/L程度の実燃費が確認されており、前期と比較しても安定感が増しています。

グレード構成の見直しと価格変更

統合されたグレードと新設定

220系クラウンでは、従来の「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」のラインナップが統合され、新たなグレード体系となりました。後期モデルでは、この統合されたグレード構成がさらに洗練され、より分かりやすい設定になっています。

主要グレードは「B」「S」「G」「RS」となっており、それぞれに明確な特徴があります。Bグレードはエントリーモデル、Sグレードは標準的な装備、Gグレードは高級志向、RSグレードはスポーツ志向という位置づけです。

装備内容の整理

後期モデルでは、各グレードの装備内容が整理され、より分かりやすい設定になりました。特に本革シートの採用拡大により、中級グレードでも高級感のある内装を楽しめるようになっています。

安全装備についても、Toyota Safety Senseの最新バージョンが全グレードに標準装備され、安全性能の底上げが図られています。これにより、どのグレードを選んでも高い安全性を確保できるようになりました。

価格帯の変化

後期モデルの価格は、前期モデルと比べてやや高めに設定されています。これは、装備の充実や安全性能の向上によるもので、価格に見合った価値の向上が図られています。

グレードエンジン前期価格後期価格
B2.0Lターボ469万円469万円
S2.0Lターボ483万円481万円
G2.0Lターボ551万円553万円
RS2.0Lターボ528万円509万円

ハイブリッドモデルでは、新たにBグレードが追加され、よりエントリーしやすい価格設定となりました。

中古車市場での前期・後期の価格差

前期モデルの中古車相場

220系クラウン前期モデルの中古車相場は、グレードや年式、走行距離によって大きく異なります。2018年式のBグレードで約240〜260万円、Gグレードで約270〜300万円程度が相場となっています。

RSグレードやRSアドバンスなどの上級グレードでは、300〜450万円程度の価格帯で取引されており、新車価格からの下落幅は比較的大きくなっています。これは、220系クラウンの生産終了により、中古車市場での流通量が増えたことが影響しています。

後期モデルの中古車相場

後期モデルの中古車相場は、前期モデルよりも高めに設定されています。2020年式以降のモデルでは、前期モデルと比べて20〜50万円程度高い価格で取引されることが多いようです。

特に、ナビゲーションシステムが新しくなった後期モデルは人気が高く、同じ走行距離でも前期モデルより高値で取引される傾向があります。ただし、生産台数が少ないため、希少性が高く、状態の良い車両を見つけるのが難しい場合もあります。

年式による価格の違い

年式による価格差は、一般的に1年で約10〜20万円程度となっています。ただし、220系クラウンの場合、2020年の後期モデルへの変更が大きかったため、2020年式以降のモデルは価格の下落が緩やかになっています。

走行距離も価格に大きく影響し、1万キロあたり約10万円程度の価格差があります。そのため、年式と走行距離のバランスを考慮して選ぶことが重要です。

乗り換えタイミングの判断ポイント

前期から後期への乗り換えメリット

前期モデルから後期モデルへの乗り換えを検討する場合、最も大きなメリットはナビゲーションシステムの大幅な改善です。12.3インチワイドタッチスクリーンの採用により、操作性と視認性が格段に向上しています。

また、安全性能の向上も見逃せないポイントです。最新のToyota Safety Senseにより、より高い安全性を確保できるようになりました。内装の質感向上や新しいボディカラーの追加も、乗り換えを検討する理由になるでしょう。

新型16代目クラウンとの比較

16代目クラウンは、従来のクラウンとは大きく異なるコンセプトで開発されています。クロスオーバー、セダン、エステート、スポーツの4タイプが用意されており、それぞれ異なる特徴を持っています。

価格面では、16代目クラウンの方が高めに設定されており、クロスオーバーで435万円から、セダンではさらに高い価格帯となっています。従来のクラウンらしさを求める方には、220系クラウンの方が適している場合もあります。

維持費と将来性を考慮した判断基準

10年落ちのクラウンでは、維持費の高さが乗り換えを検討する重要なポイントになります。車は年式が古くなると、修理費用や部品代が高くなる傾向があります。

220系クラウンの場合、まだ比較的新しいモデルのため、当面は部品の供給や修理対応に問題はないと考えられます。ただし、将来的なことを考えると、新型16代目クラウンへの乗り換えも視野に入れておく必要があるでしょう。

購入時の注意点とチェックポイント

前期・後期の見分け方

220系クラウンの前期・後期を見分ける最も確実な方法は、ナビゲーションシステムをチェックすることです。後期モデルでは12.3インチワイドタッチスクリーンが採用されているため、一目で判別できます。

外観では、フロントグリルのメッシュパターンやバンパーデザインの違いで判別できます。また、ホイールデザインも異なるため、これらの特徴を覚えておくと便利です。

中古車選びで重視すべき装備

中古車を選ぶ際は、走行距離と年式のバランスを重視しましょう。一般的に「1年=1万キロ」を目安に考え、これを大幅にオーバーしている場合は過走行車として注意が必要です。

装備面では、サンルーフの有無が価格に大きく影響します。サンルーフ付きの車両は、同じ条件でも30〜40万円程度高値で取引される傾向があります。また、本革シートやナビゲーションシステムの仕様も重要なチェックポイントです。

保証とメンテナンスの違い

中古車購入時は、保証内容とメンテナンス体制を必ず確認しましょう。トヨタ認定中古車であれば、一定の品質保証とアフターサービスが受けられます。

また、定期的なメンテナンス記録があるかどうかも重要なポイントです。適切にメンテナンスされた車両は、長期間安心して使用できる可能性が高くなります。

まとめ:あなたに最適なクラウン選び

220系クラウンの後期モデルは2020年11月に発売され、ナビゲーションシステムの大幅改良や安全性能の向上など、多くの改善が施されています。前期モデルと比べて中古車価格は高めですが、装備の充実を考えると妥当な価格差といえるでしょう。

16代目クラウンとの比較では、従来のクラウンらしさを求める方には220系の方が適している場合もあります。乗り換えタイミングは、現在の車の状態や維持費、そして新しい装備への魅力度を総合的に判断することが大切です。中古車選びでは、前期・後期の見分け方を理解し、装備内容と価格のバランスを慎重に検討することで、あなたにとって最適なクラウンを見つけることができるでしょう。