ランドクルーザー300のマイナーチェンジについて、気になっている方も多いのではないでしょうか。実は2025年3月24日に一部改良が実施され、すでにマイナーチェンジは完了しています。しかし、受注停止が続いているため、多くの方が購入できない状況が続いています。
この記事では、ランクル300のマイナーチェンジの最新情報から、具体的な変更内容、価格の変化、そして購入を検討している方にとって重要な買い時の判断材料まで、詳しく解説していきます。高級SUVの購入を考えている方にとって、納期や価格の動向は重要な要素です。
現在の受注状況や今後の見通しについても、信頼できる情報をもとにお伝えします。ランクル300の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
ランクル300のマイナーチェンジ最新情報
2025年3月24日に一部改良を実施済み
ランドクルーザー300のマイナーチェンジは、2025年3月24日に正式に実施されました。多くの方が「いつマイナーチェンジするのか」と待ち望んでいましたが、すでに完了している状況です。
今回の一部改良では、主に安全装備の強化や盗難対策の充実が図られています。特に注目すべきは、トヨタ車初となる「マイカー始動ロック」機能の採用です。これは「My TOYOTA+」アプリを使って、車両の始動をロックできる機能で、車を使わない時間帯のセキュリティを大幅に向上させています。
受注再開はまだ未定の状況
マイナーチェンジが実施されたものの、新規受注の再開は未定のままです。トヨタの公式サイトには「ご注文停止に関するお詫び」が掲載されており、先に受注したお客様の車両を優先して生産しているため、新規受注は停止している状況が続いています。
受注停止は2022年7月から2年半以上続いており、世界中からの注文に対して、トヨタ車体の吉原工場のみで生産しているため、数万台とも言われるバックオーダーの解消には相当な時間がかかると予想されています。
既存の注文分を優先生産中
現在は、すでに入っているオーダーについて、マイナーチェンジ後のモデルへの注文切り替えが行われていると考えられます。この受注済み分の納車が最優先となっているため、新規受注の再開時期は見通しが立たない状況です。
一部の販売店では、2025年下半期から2026年前半にかけて受注再開の可能性があるという内部連絡があるとの情報もありますが、正式な発表はまだありません。
ランクル300マイナーチェンジの変更内容
メーターディスプレイの大幅アップグレード
12.3インチデジタルメーターを新採用
今回のマイナーチェンジで最も目立つ変更点の一つが、メーターディスプレイの大幅なアップグレードです。上級グレードの「VX」「ZX」「GR SPORT」では、従来の7インチから12.3インチのTFTディスプレイ(フル液晶デジタルメーター)に変更されました。
この12.3インチデジタルメーターは、情報の視認性が大幅に向上し、より直感的な操作が可能になっています。高級車にふさわしい先進的な装備として、ドライビング体験を向上させる重要な改良点といえるでしょう。
グレード別のディスプレイサイズ詳細
エントリーグレードの「GX」と「AX」についても、従来の4.2インチTFTマルチインフォメーションディスプレイから7インチに拡大されました。これにより、全グレードで情報の見やすさが向上しています。
グレード | 改良前 | 改良後 |
---|---|---|
GX・AX | 4.2インチTFT | 7インチTFT |
VX・ZX・GR SPORT | 7インチTFT | 12.3インチデジタルメーター |
ディスプレイオーディオの進化
コネクティッドナビ対応に
ディスプレイオーディオも大きく進化しました。全車に「コネクティッドナビ対応ディスプレイオーディオ」が標準装備されています。これにより、常に最新の地図情報やリアルタイムの交通情報を利用できるようになりました。
従来のCD/DVDデッキは廃止され、デジタル化が進んでいます。時代の流れに合わせた変更といえるでしょう。
8インチ標準・12.3インチオプション設定
ディスプレイオーディオのサイズについても、グレードに応じて設定が変更されています。基本的には8インチが標準となり、上級グレードでは12.3インチの大型ディスプレイが採用されています。
盗難防止機能の強化
スマホアプリ「My TOYOTA+」連携
今回のマイナーチェンジで特に注目すべきは、盗難防止機能の大幅な強化です。トヨタ車初となる「マイカー始動ロック」機能が採用され、「My TOYOTA+」アプリと連携して車両のセキュリティを向上させています。
この機能により、車両を使用しない時間帯に遠隔で始動をロックすることができ、盗難リスクを大幅に軽減できます。近年、高級車の盗難が社会問題となっている中で、非常に重要な機能追加といえるでしょう。
セキュリティ対策の詳細
「スマートキー測距システム」も全グレードに標準設定されました。この システムは、スマートキー所持者の位置を高精度に認識し、車両付近にいない場合のドア開錠やエンジン始動を制限します。
さらに「指紋認証スタートスイッチ」も、エントリーグレードの「GX」を含む全グレードに標準設定されています。これらの機能により、多層的なセキュリティ対策が実現されています。
安全装備のアップデート
衝突被害軽減ブレーキの性能向上
安全装備についても大幅なアップデートが行われました。プリクラッシュセーフティの対象にバイクが追加され、より幅広い状況での安全性が向上しています。
Toyota Safety Sense 3.0へのアップデートにより、緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付き)、フロントクロストラフィックアラート、レーンチェンジアシスト、プロアクティブドライブアシスト、安心降車アシストが追加されました。
イベントデータレコーダー搭載
事故時の状況を記録するイベントデータレコーダーも搭載されました。これにより、万が一の事故の際に、より詳細な状況把握が可能になります。
サイバーセキュリティ対策強化
現代の車両に欠かせないサイバーセキュリティ対策も強化されています。コネクティッド機能の充実に伴い、セキュリティ面での対策も重要になっており、今回の改良で対応が図られています。
ランクル300マイナーチェンジ後の価格変更
全グレード13万~15万円の値上げ
マイナーチェンジに伴い、全グレードで13万円から15万円程度の価格上昇が実施されました。当初は「100万円の大幅値上げ」という噂もありましたが、実際の値上げ幅は比較的抑えられた形となっています。
この価格上昇は、新機能や装備の追加、世界的な物価上昇、半導体不足、原材料費の高騰などが背景にあると考えられます。装備の充実度を考慮すると、妥当な範囲内の値上げといえるでしょう。
グレード別価格一覧
ガソリンエンジン車の価格
マイナーチェンジ後のガソリンエンジン車の価格は以下の通りです。
グレード | 改良後価格 | 値上げ額 |
---|---|---|
GX | 525万2,500円 | +15万2,500円 |
AX | 563万900円 | +13万900円 |
VX | 643万6,100円 | +13万6,100円 |
ZX | 743万6,000円 | +13万6,000円 |
GR SPORT | 783万6,400円 | +13万6,400円 |
ディーゼルエンジン車の価格
ディーゼルエンジン車についても同様の価格改定が行われています。
グレード | 改良後価格 | 値上げ額 |
---|---|---|
ZX | 773万6,400円 | +13万6,400円 |
GR SPORT | 813万6,700円 | +13万6,700円 |
最もお求めやすいガソリンGXグレードで15万2,500円の値上げとなり、人気の高いガソリンZXグレードでは13万6,000円、最上級グレードのディーゼルGR SPORTでは13万6,700円の値上げとなっています。
ランクル300の買い時はいつがベスト?
現在の受注停止状況を考慮した判断
ランクル300の買い時を考える上で、最も重要なのは現在の受注停止状況です。2022年7月から続いている受注停止により、新規での購入は事実上不可能な状況が続いています。
現在購入を検討している方は、まず受注再開を待つ必要があります。一部の販売店では2025年下半期から2026年前半にかけて受注再開の可能性があるという情報もありますが、正式な発表はまだありません。
値引き交渉のタイミング
決算期の値引き傾向
通常の車種であれば、決算期(3月・9月)や年末年始は値引き交渉がしやすい時期とされています。しかし、ランクル300については受注停止状況により、値引き交渉の余地は限定的です。
現在の値引き相場は33万円程度とされていますが、これも受注停止前の情報であり、受注再開後の状況は不透明です。
マイナーチェンジ前後の値引き相場
一般的に、マイナーチェンジ直後は値引きが渋くなる傾向があります。ランクル300についても、受注再開直後は値引きが期待できない可能性が高いでしょう。
むしろ、受注再開後しばらく経過してから値引き交渉を検討するのが現実的かもしれません。ただし、人気の高さを考慮すると、大幅な値引きは期待しない方が良いでしょう。
納期の長期化リスク
現在の納期状況
既存の注文分についても、納期は非常に長期化しています。2025年3月に一部改良後を再契約したケースでも、2025年4月から2026年3月の納期案内が出ている状況です。
新規受注が再開されたとしても、最短でも2026年春から秋頃、最長で2027年3月末までズレ込む可能性があると予想されています。
今後の生産計画予想
トヨタ車体の吉原工場のみで世界中の需要に対応している現状では、生産能力の拡大が課題となっています。2026年中にバックオーダーが全て処理されるとの予測もありますが、その後の新規受注再開については不透明な状況です。
ランクル300の今後のマイナーチェンジ予想
次回マイナーチェンジの時期予測
2025年3月にマイナーチェンジが実施されたばかりですが、次回のマイナーチェンジは通常3〜4年後に実施される傾向があります。したがって、次回は2028年頃になる可能性が高いでしょう。
ただし、ランクル300の場合は受注停止状況や生産体制の問題もあり、通常のサイクルとは異なる可能性もあります。市場の動向や競合車種の状況によって、タイミングが前後する可能性も考えられます。
将来的な変更点の可能性
パワートレインの改良予想
将来的には、ハイブリッドシステムの搭載が検討される可能性があります。トヨタは電動化を積極的に進めており、3.5LV6ツインターボガソリンエンジンに電動モーターを組み合わせたシステムが導入される可能性があります。
このハイブリッドシステムでは、電動モーターが発進時や低速域で駆動を補助し、燃費性能の向上を図るとともに、走行性能の向上も期待できます。
外観デザインの変更可能性
過去の200系ランドクルーザーでは、マイナーチェンジの度にヘッドライトを中心とした大きな仕様変更が行われてきました。300系についても、次回のマイナーチェンジではフロントグリルやヘッドライトの意匠変更が考えられます。
より現代的で洗練された外観へのアップデートが期待されます。
内装の質感向上
内装についても、最新のデジタルインストルメントパネルや大型インフォテインメントシステムのさらなる進化が予想されます。現在は12.3インチが最大ですが、将来的にはより大型のディスプレイが採用される可能性もあります。
ランクル300購入前に知っておきたいポイント
現行モデルと改良モデルの違い
2025年3月のマイナーチェンジにより、現行モデルと改良モデルには明確な違いがあります。特に、盗難防止機能の強化は大きなメリットといえるでしょう。
改良モデルでは「マイカー始動ロック」機能や「スマートキー測距システム」、「指紋認証スタートスイッチ」が全グレードに標準装備されており、セキュリティ面での安心感が大幅に向上しています。
注文切り替えの手続き方法
既に注文済みの方については、マイナーチェンジ後のモデルへの切り替えが可能です。ただし、価格差が発生する場合は差額の支払いが必要になります。
切り替えを希望する場合は、担当の営業担当者に早めに相談することをお勧めします。タイミングによっては、マイナーチェンジ前のモデルが製造される可能性もあるためです。
下取り車の査定タイミング
ランクル300の購入を検討している方は、下取り車の査定タイミングも重要です。納期が長期化する可能性が高いため、現在の愛車の価値が下がる前に査定を受けておくことをお勧めします。
ただし、実際の納車まで時間がかかるため、下取り車の保管や使用についても計画的に考える必要があります。
まとめ:ランクル300マイナーチェンジと購入判断
ランクル300のマイナーチェンジは2025年3月24日に実施済みで、盗難防止機能の強化やメーターディスプレイの大幅アップグレードなど、魅力的な改良が行われています。価格は13万円から15万円程度の上昇となりましたが、装備の充実度を考慮すると妥当な範囲といえるでしょう。しかし、受注停止が続いており、新規購入は現在も困難な状況です。
受注再開は2025年下半期から2026年前半の可能性がありますが、再開後も抽選販売になる可能性が高く、納期は最短でも2026年春以降になると予想されます。購入を検討している方は、ディーラーとの関係構築や資金計画の準備を進めながら、受注再開のタイミングを待つことが重要です。長期的な視点で購入計画を立てることをお勧めします。