ハリアーは維持できないって本当?実際にかかる月額コストと"予想外の出費"に注意するポイント

トヨタ 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
ハリアーは維持できないって本当?実際にかかる月額コストと"予想外の出費"に注意するポイント

ハリアーの購入を検討しているけれど、「維持費が高すぎて続けられないのでは?」と不安に感じていませんか。確かにハリアーは高級SUVとして人気ですが、実際の維持費について正確な情報を知らないまま購入すると、後で家計を圧迫してしまう可能性があります。

この記事では、ハリアーの実際の月額維持費から、見落としがちな予想外の出費まで、リアルな数字をもとに詳しく解説します。年収に対する適正な維持費の割合や、コストを抑える具体的な方法もご紹介するので、安心してハリアーライフを楽しむための参考にしてください。

維持費の内訳を理解することで、無理のない範囲でハリアーを所有できるかどうかを判断できるようになります。購入前にしっかりと計画を立てて、憧れのハリアーとの生活を実現させましょう。

ハリアーの維持費は本当に高いの?年収と月額コストの現実

年間27万円〜35万円が相場!月額2万円台の内訳

ハリアーの年間維持費は、ガソリン車で約35万円、ハイブリッド車で約32万円が相場となっています。月額に換算すると2万6千円から2万9千円程度の負担となり、決して安い金額ではありません。

この金額には、自動車税、任意保険料、車検費用、ガソリン代、メンテナンス費用などが含まれています。ただし、駐車場代は地域によって大きく異なるため、この計算には含まれていません。都市部にお住まいの場合は、さらに月1万円から3万円程度の駐車場代が必要になることも考慮しておきましょう。

年収1,000万円以上じゃないと厳しいって本当?

「ハリアーは年収1,000万円以上じゃないと維持できない」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは少し極端な見方です。実際には、年収600万円程度あれば無理なく維持することが可能です。

一般的に、車の維持費は年収の10%以下に抑えることが理想とされています。ハリアーの年間維持費が30万円の場合、年収300万円以上あれば数字上は維持可能ですが、生活費や将来の貯蓄を考慮すると、年収500万円から600万円程度が現実的なラインといえるでしょう。

ガソリン車とハイブリッド車で変わる維持費の差

ハリアーのガソリン車とハイブリッド車では、年間で約3万円程度の維持費の差があります。この差の大部分は燃料費によるもので、ハイブリッド車の方が燃費性能に優れているためです。

年間1万キロ走行する場合、ガソリン車の燃料費は約11万円、ハイブリッド車は約7万6千円となり、年間で約3万4千円の差が生まれます。また、自動車税についても、ガソリン車(2.0L)が3万6千円、ハイブリッド車(2.5L)が4万3千500円と、ハイブリッド車の方がやや高くなりますが、燃料費の節約効果の方が大きいため、トータルではハイブリッド車の方が経済的です。

ハリアーの月額維持費を項目別に詳しく解説

自動車税:年間3万6千円〜4万3千円の固定費

ハリアーの自動車税は、エンジンの排気量によって決まります。ガソリン車(1.986L)の場合は年間3万6千円、ハイブリッド車(2.487L)の場合は年間4万3千500円となります。この税金は毎年5月に納付する必要があり、避けることのできない固定費です。

自動車税の支払い方法を工夫することで、わずかながらお得になることもあります。クレジットカード払いに対応している自治体では、ポイント還元を受けることができるため、年間で数百円程度の節約になります。また、口座振替を利用すると手数料が不要になる場合もあるので、お住まいの自治体の制度を確認してみてください。

車検費用:2年で約7万円、月割りすると約3千円

ハリアーの車検費用は、2年に1回で約7万円から10万円程度が相場です。これを月割りで計算すると、約3千円から4千円程度を毎月積み立てておく必要があります。車検費用には、法定費用(自賠責保険、重量税、印紙代)と整備費用が含まれています。

車検費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。ディーラー車検は安心感がありますが、民間の整備工場を利用することで、最大5万円程度の節約が可能な場合もあります。ただし、安さだけでなく、技術力や信頼性も考慮して選ぶことが大切です。

任意保険:年齢や等級で大きく変わる保険料

ハリアーの任意保険料は、年齢や等級、補償内容によって大きく異なります。30歳以上でゴールド免許、20等級の場合、年間約5万7千円程度が目安となります。しかし、若い方や等級が低い場合は、年間15万円以上になることも珍しくありません。

保険料を抑えるためには、定期的な見直しが効果的です。インターネット型の自動車保険に切り替えることで、年間数万円の節約が可能な場合もあります。また、車両保険の免責金額を設定したり、補償内容を見直したりすることで、保険料を調整できます。ただし、補償を削りすぎると、事故の際に困ることになるので、バランスを考えて選択しましょう。

ガソリン代:走行距離で月3千円〜1万円の幅

ハリアーのガソリン代は、走行距離によって大きく変動します。月間500キロ程度の走行であれば月3千円程度、月間1,500キロ走行する場合は月1万円程度が目安となります。ハイブリッド車の場合は、これよりも3割程度安くなります。

ガソリン代を節約するためには、エコドライブを心がけることが重要です。急発進や急加速を避け、一定の速度で走行することで、燃費を10%から15%向上させることも可能です。また、タイヤの空気圧を適正に保つことも燃費向上につながります。月に1回程度はガソリンスタンドで空気圧をチェックしてもらいましょう。

見落としがちな"予想外の出費"とその対策

タイヤ交換で一気に8万円!3年に1度の大きな出費

ハリアーのタイヤ交換は、多くのオーナーが予想以上に高額だと感じる出費の一つです。純正サイズのタイヤ4本セットで約8万円から12万円程度かかり、3年に1度程度の交換が必要になります。これを月割りで考えると、約2千円から3千円を積み立てておく必要があります。

タイヤ交換費用を抑えるためには、純正品以外の選択肢も検討してみましょう。国産の有名メーカーのタイヤであれば、純正品と同等の性能を持ちながら、2割から3割程度安く購入できる場合があります。また、インターネット通販で購入して、取り付けだけを近くの整備工場に依頼することで、さらに費用を抑えることも可能です。

バッテリー交換:5年で2万5千円の突然の支払い

ハリアーのバッテリーは、通常5年程度で交換が必要になります。交換費用は約2万5千円から3万円程度で、突然故障することもあるため、予期せぬ出費となることが多いです。特にハイブリッド車の場合は、補機バッテリーの交換が必要になることもあり、費用がさらに高くなる場合があります。

バッテリーの寿命を延ばすためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。長期間車を使わない場合は、バッテリー上がりを防ぐために、週に1回程度はエンジンをかけるようにしましょう。また、バッテリーの電圧を定期的にチェックすることで、交換時期を予測することができ、突然の故障を避けることができます。

オイル交換:年2回で約8千円の定期メンテナンス

ハリアーのエンジンオイル交換は、年2回程度が推奨されており、1回あたり約4千円から5千円程度の費用がかかります。年間では約8千円から1万円程度の出費となりますが、エンジンの寿命を保つためには欠かせないメンテナンスです。

オイル交換の費用を抑えるためには、メンテナンスパックの利用を検討してみましょう。ディーラーや整備工場が提供するメンテナンスパックに加入することで、オイル交換費用を割安にできる場合があります。また、オイル交換の際には、オイルフィルターも同時に交換することで、エンジンの性能を最適に保つことができます。

その他の消耗品:ワイパーやブレーキランプの細かい出費

ハリアーの維持には、ワイパーブレード、ブレーキランプ、エアコンフィルターなど、様々な消耗品の交換が必要です。これらの部品は個々の金額は数千円程度ですが、年間を通すと2万円から3万円程度の出費になります。

これらの消耗品については、一部は自分で交換することも可能です。ワイパーブレードやエアコンフィルターなどは、比較的簡単に交換できるため、DIYで行うことで工賃を節約できます。ただし、ブレーキ関連の部品など、安全に関わる重要な部品については、必ず専門の整備士に交換してもらうようにしましょう。

ハリアーの維持費を安く抑える5つの方法

任意保険の見直しで年間数万円の節約が可能

任意保険の見直しは、ハリアーの維持費を大幅に削減できる最も効果的な方法の一つです。保険会社や補償内容を見直すことで、年間3万円から5万円程度の節約が可能な場合もあります。特に、インターネット型の保険会社に切り替えることで、代理店型よりも安い保険料で同等の補償を受けることができます。

保険の見直しを行う際は、複数の保険会社から見積もりを取ることが重要です。一括見積もりサービスを利用すれば、簡単に複数社の保険料を比較できます。ただし、保険料の安さだけでなく、事故対応の品質や補償内容も十分に検討して選択しましょう。安い保険でも、いざという時にしっかりとサポートしてくれる保険会社を選ぶことが大切です。

車検は民間工場を使って費用を半分に

車検費用は、どこで受けるかによって大きく変わります。ディーラー車検は安心感がありますが、民間の整備工場を利用することで、費用を半分程度に抑えることも可能です。法定費用は変わりませんが、整備費用や工賃を大幅に削減できます。

民間工場を選ぶ際は、国の認証を受けた工場を選ぶことが重要です。また、事前に複数の工場から見積もりを取り、作業内容や料金を比較検討しましょう。安さだけでなく、技術力や信頼性も考慮して選ぶことで、安心して車検を受けることができます。口コミや評判も参考にして、信頼できる工場を見つけてください。

メンテナンスパックで突然の出費を平準化

メンテナンスパックに加入することで、突然の大きな出費を避け、維持費を平準化することができます。月額3千円から5千円程度の定額料金で、オイル交換や定期点検、消耗品の交換などがカバーされます。これにより、予期せぬ修理費用に慌てることなく、計画的に維持費を管理できます。

メンテナンスパックを選ぶ際は、自分の走行距離や使用状況に合ったプランを選ぶことが重要です。あまり車に乗らない方が充実したパックに加入しても、かえって損をしてしまう可能性があります。また、パックに含まれる作業内容を事前に確認し、必要な作業がカバーされているかチェックしましょう。

燃費を良くする運転で月のガソリン代を削減

エコドライブを実践することで、ガソリン代を月1千円から2千円程度削減することが可能です。急発進や急加速を避け、一定の速度で走行することで、燃費を10%から15%向上させることができます。また、エアコンの使用を控えめにしたり、不要な荷物を降ろしたりすることも燃費向上につながります。

燃費向上のためには、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要です。空気圧が不足すると、燃費が悪化するだけでなく、タイヤの寿命も短くなってしまいます。月に1回程度は空気圧をチェックし、適正値に調整しましょう。また、定期的なエンジンオイル交換も燃費向上に効果的です。

他の高級SUVと比較したハリアーの維持費

レクサスNXとの維持費比較

ハリアーとレクサスNXの年間維持費を比較すると、ハリアーの方が約24万円安くなります。ハリアーの年間維持費が約101万円に対し、レクサスNXは約124万円となり、月額で約2万円の差があります。この差の主な要因は、車両価格の違いによる減価償却費と、レクサス店でのメンテナンス費用の高さです。

レクサスNXは高級ブランドとしてのサービス品質は優れていますが、その分維持費も高くなります。任意保険料も車両価格が高いNXの方が年間2万円から3万円程度高くなり、メンテナンス費用も年間5万円から10万円程度の差が生まれます。コストパフォーマンスを重視するなら、ハリアーの方が経済的といえるでしょう。

BMW X3との維持費の違い

ハリアーとBMW X3を比較すると、X3の方が年間で約15万円から20万円程度維持費が高くなります。BMW X3の年間維持費は約47万円から55万円程度で、ハリアーの約32万円から35万円と比較すると、かなりの差があります。

この差の主な要因は、輸入車特有の高額な部品代と整備費用です。BMW X3のタイヤ交換費用は1本あたり3万5千円から4万5千円程度で、ハリアーの約2万5千円から3万円と比較すると大幅に高くなります。また、オイル交換も1回あたり1万5千円から2万円程度かかり、ハリアーの約4千円から5千円と比較すると、4倍程度の費用がかかります。

国産SUVの中でのハリアーの位置づけ

国産SUVの中でハリアーは、維持費の面では中級から上級クラスに位置します。RAV4と比較すると、年間で約3万円から5万円程度ハリアーの方が高くなりますが、これは主に車両価格の違いによる保険料の差です。一方、レクサスNXと比較すると、ハリアーの方が大幅に経済的です。

ハリアーは高級感と実用性を兼ね備えながら、維持費は比較的抑えられているため、コストパフォーマンスに優れたSUVといえます。国産車の信頼性と部品の入手しやすさも、維持費を抑える要因となっています。輸入車のような高額な維持費を避けながら、高級感のあるSUVを楽しみたい方には最適な選択肢でしょう。

ハリアーを維持できる人の特徴と年収目安

月の手取り収入に対する維持費の適正割合

ハリアーを無理なく維持するためには、月の手取り収入に対する維持費の割合を10%以下に抑えることが理想的です。ハリアーの月額維持費が約2万7千円の場合、手取り収入が27万円以上あれば、維持費の負担が適正範囲内に収まります。

ただし、これは維持費だけの計算であり、実際にはローンの返済も考慮する必要があります。ローン返済と維持費を合わせた総額が手取り収入の20%以下に収まるようにすることで、無理のない車生活を送ることができます。家計の状況や将来の計画も含めて、総合的に判断することが重要です。

ローンと維持費を合わせた総額で考える重要性

ハリアーの購入を検討する際は、ローン返済額と維持費を合わせた総額で考えることが重要です。例えば、月額7万円のローンと月額2万7千円の維持費を合わせると、月額約10万円の出費となります。この金額を無理なく支払えるかどうかが、ハリアーを維持できるかどうかの判断基準となります。

年収1,070万円以上あれば、この月額10万円の支払いが年収の10%以下に収まり、無理なく維持することができます。ただし、頭金を多く用意したり、ローン期間を短くしたりすることで、必要な年収を下げることも可能です。自分の経済状況に合わせて、最適な購入プランを検討しましょう。

緊急時の修理費用も考慮した資金計画

ハリアーを維持するためには、通常の維持費に加えて、緊急時の修理費用も考慮した資金計画が必要です。エンジンやトランスミッションなどの主要部品が故障した場合、数十万円の修理費用がかかることもあります。このような緊急事態に備えて、常に20万円から30万円程度の予備資金を確保しておくことが重要です。

また、事故による修理費用も考慮する必要があります。車両保険に加入していても、免責金額の設定によっては自己負担が発生します。これらのリスクを総合的に考慮して、余裕のある資金計画を立てることで、安心してハリアーライフを楽しむことができます。

購入前に知っておきたいハリアー維持のリアル

実際のオーナーが語る「想定外だった費用」

ハリアーオーナーの多くが想定外だったと感じる費用として、タイヤ交換費用が挙げられます。純正タイヤは高性能である反面、価格も高く、4本セットで10万円を超えることも珍しくありません。また、ハイブリッド車の場合、補機バッテリーの交換費用が予想以上に高額だったという声も多く聞かれます。

その他にも、エアコンフィルターやブレーキパッドなどの消耗品が、一般的な車種よりも高額であることに驚くオーナーも少なくありません。これらの費用は個々では数千円から数万円程度ですが、年間を通すと相当な金額になります。購入前にこれらの費用も含めて計算しておくことで、後で慌てることを避けることができます。

新車と中古車で変わる維持費の違い

新車のハリアーと中古車では、維持費に大きな違いがあります。新車の場合は、最初の3年間はメーカー保証があるため、故障による修理費用がほとんどかかりません。一方、中古車の場合は、年式や走行距離によって故障のリスクが高くなり、修理費用が増加する傾向があります。

また、新車の場合は最新の技術が搭載されているため、燃費性能も優れており、ガソリン代を抑えることができます。中古車の場合は、年式が古いほど燃費が悪くなる傾向があり、年間のガソリン代が新車よりも高くなる可能性があります。購入価格だけでなく、維持費の違いも考慮して、新車か中古車かを選択することが重要です。

長期間乗る場合の修理費用の増加傾向

ハリアーを長期間乗り続ける場合、年数が経つにつれて修理費用が増加する傾向があります。特に5年を過ぎると、エアコンのコンプレッサーやパワーステアリングポンプなどの高額な部品の交換が必要になることがあります。これらの修理費用は、1件あたり10万円から20万円程度かかることもあります。

また、10年を超えると、エンジンやトランスミッションなどの主要部品にも不具合が生じる可能性が高くなります。このような大きな故障が発生した場合、修理費用が車両価値を上回ることもあり、買い替えを検討する必要が出てきます。長期保有を計画している場合は、これらの修理費用も含めた資金計画を立てておくことが重要です。

まとめ:ハリアーの維持費と上手な付き合い方

ハリアーの維持費は年間約32万円から35万円程度で、月額では2万7千円から2万9千円の負担となります。この金額を無理なく支払うためには、年収600万円程度が目安となりますが、ローンの条件や生活スタイルによって必要な年収は変わります。

維持費を抑えるためには、任意保険の見直しや車検業者の比較検討、エコドライブの実践などが効果的です。また、メンテナンスパックの活用により、突然の出費を平準化することも可能です。購入前には、通常の維持費に加えて緊急時の修理費用も考慮した資金計画を立て、余裕を持ってハリアーライフを楽しみましょう。