WRCチャレンジプログラム 2023 WRC Rd.10 アクロポリス・ラリー・ギリシャ ハイライトムービー
https://toyotagazooracing.com/jp/challengeprogram_rally/release/2023/0911-01/
TOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム
勝田貴元、大波乱のアクロポリス・ラリー・ギリシャで総合6位を獲得
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、9月7日(木)から10日(日)にかけて、ギリシャで開催された2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」に、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共にGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場。多くの非常に困難な状況を乗り越え、総合6位でフィニッシュしポイントを獲得しました。
先月行なわれた第9戦ラリー・フィンランドに、勝田はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのワークス登録ドイバーとして出場し、表彰台に立ちました。そして、今回のアクロポリス・ラリーでは4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDをドライブすることになりましたが、ギリシャで大規模な山火事が発生したことで勝田は現地での事前テストの機会を失うことに。その代替として、ギリシャの荒れた道とはキャラクターが異なるフィンランドでテストを行ないました。さらに、ラリーウィークに入ると今度は強い雨が降り続け、レッキ(ステージの事前下見走行)は理想的とはいえない状況で行われることに。また、大雨の影響で、木曜日の午前中に予定されていたシェイクダウンも中止になりました。
そのため、勝田は十分な準備をできないままラリー本番を迎えることになり、フルデイ初日となる金曜日のデイ2には、ギリシャの荒れたグラベル(未舗装路)ステージを約12ヶ月ぶりにいきなり全開で走行しなくてはなりませんでした。ラリー前に降り続いた雨により路面は濡れていたりぬかるんでいたりするところが多く、また路面が乾いてくると大きな石や深い轍などが現れ、勝田は多くの障害をクリアしながらステージを重ねて行きました。
デイ2が終了した時点で、勝田は総合5位のエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)と9.6秒差の総合6位につけ、さらに上の順位も十分に狙える速さを示していました。しかし、土曜日のデイ3オープニングのSS7で勝田はスピン。今大会もっとも難しいコンディションだったそのステージで30秒以上のタイムを失い、総合7位に後退しました。それでも勝田は5、6番手のタイムを出しながら順位を挽回し、SS10で総合5位に順位を上げました。しかし、続くSS11ではパンクを2回喫し、2度のタイヤ交換作業により4分以上タイムを失うことに。勝田は総合7位に順位を下げましたが、その後チームメイトであるセバスチャン・オジエのデイリタイアもあって総合6位でデイ3を終えました。そして、最終日のデイ4では確実性の高い走りで順位を守り、総合6位でフィニッシュ。幾多の困難に見舞われながらも、今後に繋がる多くの学びを得、昨年と同じ順位で波乱のラリーを走破しました。
勝田貴元:ギリシャでの事前テストができず、シェイクダウンもなかったこともあって本当に難しい週末でした。いきなり最初のステージに臨むのは大きなチャレンジでしたが、それでも最後までラリーを走りきることができました。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝します。いくつか問題が起こったり、パンクを2回喫したことでタイムをかなり失ってしまいましたが、それを除くと、ペースは昨年に比べて格段に良いものでした。もちろん、自分のパフォーマンスに完全に満足しているわけではありません。しかし、このようなラリーで本当に改善すべき点も見つかったので、ポジティブな面もネガティブな面もありましたが、それが全て今後に役立つと思います。カッレ、そしてエルフィンと共に素晴らしい結果を残したチームに大きな祝福を送りたいですし、次のチリではベストを尽くして戦いたいと思います。
カイ・リンドストローム(TOYOTA GAZOO Racing WRTスポーティングディレクター):ドライバー全員にとってチャレンジングな一週間でしたが、貴元にとってはなおさらでした。なぜなら事前にギリシャでテストをすることができず、そのためセットアップを進めることができなかったからです。それに加えてシェイクダウンもキャンセルされたことで、貴元はラリーが始まるまでクルマを試すことができなかったのです。そのような状況にありながら、彼のドライビングは本当に素晴らしかったと思います。土曜日に1本のステージで2回パンクに見舞われたのは残念でしたが、それさえなければさらに上位でフィニッシュできていたはずです。それでも総合6位を獲得するなど本当にいい仕事をしてくれたと思いますし、次のラリー・チリが楽しみです
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TOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム
勝田貴元、大波乱のアクロポリス・ラリー・ギリシャで総合6位を獲得
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、9月7日(木)から10日(日)にかけて、ギリシャで開催された2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」に、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共にGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場。多くの非常に困難な状況を乗り越え、総合6位でフィニッシュしポイントを獲得しました。
先月行なわれた第9戦ラリー・フィンランドに、勝田はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのワークス登録ドイバーとして出場し、表彰台に立ちました。そして、今回のアクロポリス・ラリーでは4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDをドライブすることになりましたが、ギリシャで大規模な山火事が発生したことで勝田は現地での事前テストの機会を失うことに。その代替として、ギリシャの荒れた道とはキャラクターが異なるフィンランドでテストを行ないました。さらに、ラリーウィークに入ると今度は強い雨が降り続け、レッキ(ステージの事前下見走行)は理想的とはいえない状況で行われることに。また、大雨の影響で、木曜日の午前中に予定されていたシェイクダウンも中止になりました。
そのため、勝田は十分な準備をできないままラリー本番を迎えることになり、フルデイ初日となる金曜日のデイ2には、ギリシャの荒れたグラベル(未舗装路)ステージを約12ヶ月ぶりにいきなり全開で走行しなくてはなりませんでした。ラリー前に降り続いた雨により路面は濡れていたりぬかるんでいたりするところが多く、また路面が乾いてくると大きな石や深い轍などが現れ、勝田は多くの障害をクリアしながらステージを重ねて行きました。
デイ2が終了した時点で、勝田は総合5位のエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)と9.6秒差の総合6位につけ、さらに上の順位も十分に狙える速さを示していました。しかし、土曜日のデイ3オープニングのSS7で勝田はスピン。今大会もっとも難しいコンディションだったそのステージで30秒以上のタイムを失い、総合7位に後退しました。それでも勝田は5、6番手のタイムを出しながら順位を挽回し、SS10で総合5位に順位を上げました。しかし、続くSS11ではパンクを2回喫し、2度のタイヤ交換作業により4分以上タイムを失うことに。勝田は総合7位に順位を下げましたが、その後チームメイトであるセバスチャン・オジエのデイリタイアもあって総合6位でデイ3を終えました。そして、最終日のデイ4では確実性の高い走りで順位を守り、総合6位でフィニッシュ。幾多の困難に見舞われながらも、今後に繋がる多くの学びを得、昨年と同じ順位で波乱のラリーを走破しました。
勝田貴元:ギリシャでの事前テストができず、シェイクダウンもなかったこともあって本当に難しい週末でした。いきなり最初のステージに臨むのは大きなチャレンジでしたが、それでも最後までラリーを走りきることができました。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝します。いくつか問題が起こったり、パンクを2回喫したことでタイムをかなり失ってしまいましたが、それを除くと、ペースは昨年に比べて格段に良いものでした。もちろん、自分のパフォーマンスに完全に満足しているわけではありません。しかし、このようなラリーで本当に改善すべき点も見つかったので、ポジティブな面もネガティブな面もありましたが、それが全て今後に役立つと思います。カッレ、そしてエルフィンと共に素晴らしい結果を残したチームに大きな祝福を送りたいですし、次のチリではベストを尽くして戦いたいと思います。
カイ・リンドストローム(TOYOTA GAZOO Racing WRTスポーティングディレクター):ドライバー全員にとってチャレンジングな一週間でしたが、貴元にとってはなおさらでした。なぜなら事前にギリシャでテストをすることができず、そのためセットアップを進めることができなかったからです。それに加えてシェイクダウンもキャンセルされたことで、貴元はラリーが始まるまでクルマを試すことができなかったのです。そのような状況にありながら、彼のドライビングは本当に素晴らしかったと思います。土曜日に1本のステージで2回パンクに見舞われたのは残念でしたが、それさえなければさらに上位でフィニッシュできていたはずです。それでも総合6位を獲得するなど本当にいい仕事をしてくれたと思いますし、次のラリー・チリが楽しみです。