WEC 2023 Rd.4 ル・マン24時間レース ハイライト動画 | TOYOTA GAZOO Racing
TOYOTA GAZOO Racing、
24時間の死闘も僅かに及ばず、GR010 HYBRID 8号車が2位表彰台
2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第91回ル・マン24時間レースの長い戦いがフィニッシュを迎えました。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は深夜に7号車を失った後、孤軍奮闘の8号車が最後までフェラーリと僅差での首位争いを展開しましたが、惜しくも及ばず2位でフィニッシュ。目標の6連覇に届かず、ル・マン24時間連勝記録は、昼夜を通じて続いた壮絶なバトルの末に途絶えることとなりました。
5年連続でル・マンを制してきた、世界チャンピオンであるTGRは、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そして、ポルシェといった、これまでで最多となる16台のハイパーカーが競い合う伝統あるフランスのレース、ル・マン24時間の100周年大会で、6連覇に向けて挑みました。チケットが即完売となったこのイベントでは、32万5千人もの大観衆が見守る、最後の最後までドラマティックな展開のバトルが繰り広げられました。
昨年のル・マンウィナーであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、サバイバル戦となった今年のル・マンで最後までトップ争いに生き残り、フェラーリとの一騎打ちを繰り広げました。しかし、惜しくも勝利には届かず、24時間にわたる長い戦いの末、8号車は優勝したフェラーリ51号車と同一周回、かつ僅か1分21秒793差の2位でチェッカーを受けることとなりました。
この記念すべきル・マンに2台体制で挑んだGR010 HYBRIDでしたが、チェッカーを受けたのは1台のみでした。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、スタート8時間後の深夜0時を過ぎたところで不運なアクシデントに見舞われ、勝利への望みは絶たれてしまいました。小林がドライブしていた7号車は後続から追突され、修復不能なダメージを負ったため、リタイアを余儀なくされました。
今回のレースにはチームオーナーであるモリゾウこと豊田章男も駆けつけました。決勝日の朝のチームブリーフィングで豊田は力強い言葉でチームを鼓舞し、チームの結束力をより確かなものに。WECチームに関わる全てのメンバーの気持ちをひとつにし、決勝レースへ臨みました。
10日(土)午後4時にスタートが切られたレースは、3番手からスタートを切ったブエミの8号車がすぐに首位に立ち、5番手スタートからコンウェイの7号車も表彰台圏内へと浮上しました。
レーススタートから1時間、上位10台ほどのハイパーカーがホイール・トゥ・ホイールでの激しい接近戦を展開。その後、2度にわたり豪雨に見舞われ、コンディションも順位もめまぐるしく変わりましたが、レース開始後3分の1の間、2台のGR010 HYBRIDは共に上位争いを繰り広げました。
しかし、日付が変わった直後、2位で首位を追っていた7号車がテルトル・ルージュでストップ。時速80km制限のスローゾーンへと向かう直前、小林が速度を落としたところ、後方から2台の下位カテゴリーの車両に追突され、激しい衝撃によりGR010 HYBRID 7号車は車両後部にダメージ、ピットへ戻ってレースを継続することは不可能となってしまいました。
ここでレースを終えることとなった7号車でしたが、担当のメカニックとエンジニアは悔しさをバネに、チームスピリットと決意を新たに8号車のサポートに入り、共にTGRの戦いに加わりました。
レース前半上位を争っていたプジョー94号車とフェラーリ50号車が脱落すると、その後はTGRの8号車とフェラーリ51号車との一騎打ちとなりました。夜が明ける頃には首位に立っていた8号車でしたが、その後、フロントスプリッターにダメージを負うと共にリアタイヤのパンクに見舞われ、修復のためにピットへ向かい、2位へと後退しました。
それでも大きく差をつけられることなくコースに復帰した8号車とフェラーリ51号車は、僅差での首位争いを数時間にわたって続け、20時間を過ぎた時点でも、2台の差はわずか3秒。最後まで休む間のない争いが続きました。
最後の2時間、8号車は4スティント連続走行という大健闘を見せたハートレーから、平川へと最後のステアリングが託されました。この時点で2位につける8号車とトップとの差は16秒。この差を詰めるべく全力でアタックに入った平川は、アルナージュコーナーで痛恨のコースオフ。コース脇のバリアにヒットし、車両の前後にダメージを負ってしまいました。この修復のために8号車は緊急ピットイン。メカニックの迅速な作業に助けられ、2位の座を守ったままコースへと復帰することに成功しましたが、トップとの差は3分に広がってしまいました。
平川はコース復帰後、着実に順位を守ってチェッカーを受け、ポイントを獲得することに優先度を切り替え、2位でチェッカー。レースは残念な結果に終わりましたが、8号車の3名は、リードするドライバーズタイトル争いで2位との差を25ポイントに拡げることとなりました。
マニュファクチャラーズタイトル争いでは、首位につけるTGRと2位フェラーリとの差は18ポイントに迫られることとなりました。シーズンは残り3戦。次戦はわずか4週間後の7月9日(日)、イタリアのモンツァ6時間です
TOYOTA GAZOO Racing、
24時間の死闘も僅かに及ばず、GR010 HYBRID 8号車が2位表彰台
2023年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第91回ル・マン24時間レースの長い戦いがフィニッシュを迎えました。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は深夜に7号車を失った後、孤軍奮闘の8号車が最後までフェラーリと僅差での首位争いを展開しましたが、惜しくも及ばず2位でフィニッシュ。目標の6連覇に届かず、ル・マン24時間連勝記録は、昼夜を通じて続いた壮絶なバトルの末に途絶えることとなりました。
5年連続でル・マンを制してきた、世界チャンピオンであるTGRは、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そして、ポルシェといった、これまでで最多となる16台のハイパーカーが競い合う伝統あるフランスのレース、ル・マン24時間の100周年大会で、6連覇に向けて挑みました。チケットが即完売となったこのイベントでは、32万5千人もの大観衆が見守る、最後の最後までドラマティックな展開のバトルが繰り広げられました。
昨年のル・マンウィナーであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、サバイバル戦となった今年のル・マンで最後までトップ争いに生き残り、フェラーリとの一騎打ちを繰り広げました。しかし、惜しくも勝利には届かず、24時間にわたる長い戦いの末、8号車は優勝したフェラーリ51号車と同一周回、かつ僅か1分21秒793差の2位でチェッカーを受けることとなりました。
この記念すべきル・マンに2台体制で挑んだGR010 HYBRIDでしたが、チェッカーを受けたのは1台のみでした。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、スタート8時間後の深夜0時を過ぎたところで不運なアクシデントに見舞われ、勝利への望みは絶たれてしまいました。小林がドライブしていた7号車は後続から追突され、修復不能なダメージを負ったため、リタイアを余儀なくされました。
今回のレースにはチームオーナーであるモリゾウこと豊田章男も駆けつけました。決勝日の朝のチームブリーフィングで豊田は力強い言葉でチームを鼓舞し、チームの結束力をより確かなものに。WECチームに関わる全てのメンバーの気持ちをひとつにし、決勝レースへ臨みました。
10日(土)午後4時にスタートが切られたレースは、3番手からスタートを切ったブエミの8号車がすぐに首位に立ち、5番手スタートからコンウェイの7号車も表彰台圏内へと浮上しました。
レーススタートから1時間、上位10台ほどのハイパーカーがホイール・トゥ・ホイールでの激しい接近戦を展開。その後、2度にわたり豪雨に見舞われ、コンディションも順位もめまぐるしく変わりましたが、レース開始後3分の1の間、2台のGR010 HYBRIDは共に上位争いを繰り広げました。
しかし、日付が変わった直後、2位で首位を追っていた7号車がテルトル・ルージュでストップ。時速80km制限のスローゾーンへと向かう直前、小林が速度を落としたところ、後方から2台の下位カテゴリーの車両に追突され、激しい衝撃によりGR010 HYBRID 7号車は車両後部にダメージ、ピットへ戻ってレースを継続することは不可能となってしまいました。
ここでレースを終えることとなった7号車でしたが、担当のメカニックとエンジニアは悔しさをバネに、チームスピリットと決意を新たに8号車のサポートに入り、共にTGRの戦いに加わりました。
レース前半上位を争っていたプジョー94号車とフェラーリ50号車が脱落すると、その後はTGRの8号車とフェラーリ51号車との一騎打ちとなりました。夜が明ける頃には首位に立っていた8号車でしたが、その後、フロントスプリッターにダメージを負うと共にリアタイヤのパンクに見舞われ、修復のためにピットへ向かい、2位へと後退しました。
それでも大きく差をつけられることなくコースに復帰した8号車とフェラーリ51号車は、僅差での首位争いを数時間にわたって続け、20時間を過ぎた時点でも、2台の差はわずか3秒。最後まで休む間のない争いが続きました。
最後の2時間、8号車は4スティント連続走行という大健闘を見せたハートレーから、平川へと最後のステアリングが託されました。この時点で2位につける8号車とトップとの差は16秒。この差を詰めるべく全力でアタックに入った平川は、アルナージュコーナーで痛恨のコースオフ。コース脇のバリアにヒットし、車両の前後にダメージを負ってしまいました。この修復のために8号車は緊急ピットイン。メカニックの迅速な作業に助けられ、2位の座を守ったままコースへと復帰することに成功しましたが、トップとの差は3分に広がってしまいました。
平川はコース復帰後、着実に順位を守ってチェッカーを受け、ポイントを獲得することに優先度を切り替え、2位でチェッカー。レースは残念な結果に終わりましたが、8号車の3名は、リードするドライバーズタイトル争いで2位との差を25ポイントに拡げることとなりました。
マニュファクチャラーズタイトル争いでは、首位につけるTGRと2位フェラーリとの差は18ポイントに迫られることとなりました。シーズンは残り3戦。次戦はわずか4週間後の7月9日(日)、イタリアのモンツァ6時間です。