レクサスLBXはダサいって本当?デザイン評価・内装質感から見る"好き嫌いが分かれる"理由

レクサス 更新日:2025/06/15 公開日:2025/06/15
レクサスLBXはダサいって本当?デザイン評価・内装質感から見る"好き嫌いが分かれる"理由

レクサスの新しいコンパクトSUV「LBX」について、「ダサい」という声と「かっこいい」という声が真っ二つに分かれています。2023年12月に登場したこのクルマは、レクサス史上最小のSUVとして注目を集める一方で、そのデザインや内装について賛否両論が巻き起こっているのが現状です。

従来のレクサスらしさを期待していた人にとっては物足りなく感じられ、一方で新しいデザインを求める人には魅力的に映る。この「好き嫌いが分かれる」現象は、なぜ起こっているのでしょうか。

実際のオーナーの声や専門家の評価を詳しく調べてみると、LBXの評価が分かれる理由が見えてきます。価格は420万円からと決して安くないこのクルマが、なぜこれほど議論を呼んでいるのか。今回は、デザインから内装質感まで、LBXの魅力と課題を徹底的に探っていきます。

レクサスLBXはダサいのか?デザインの評価を徹底検証

レクサスLBXのデザインが「ダサい」と言われる具体的な理由

なぜLBXが「ダサい」と言われてしまうのか、その理由を詳しく見ていきましょう。最も多く聞かれるのが、「従来のレクサスらしさが薄い」という声です。これまでのレクサスSUVといえば、力強いスピンドルグリルと迫力のあるボディが特徴でしたが、LBXは全長4,190mmとコンパクトなサイズ感になっています。

この小さなボディに新しい「ユニファイドスピンドル」というフロントデザインを採用したことで、従来のレクサスファンには物足りなく感じられているようです。特に、RXやNXといった上位モデルの迫力あるデザインに慣れ親しんだ人にとって、LBXの丸みを帯びたシルエットは「レクサスらしくない」と映ってしまうのかもしれません。

また、コンパクトすぎるサイズ感への不満も聞かれます。高級車には「存在感」を求める人が多いため、街中で見かけても「あれがレクサス?」と疑問に思われることがあるようです。サイズが小さいことで、どうしても迫力不足に感じられてしまうのが現実です。

一方で「かっこいい」と評価される理由

しかし、LBXを「かっこいい」と評価する人も決して少なくありません。特に都市部で生活する人からは、「洗練されたモダンデザイン」として高く評価されています。従来のレクサスとは違う、新しいラグジュアリーの形として受け入れられているのです。

シャープなLEDヘッドライトとクリーンなボディラインは、確かに現代的でスポーティーな印象を与えます。コンパクトながらもワイドなスタンスとエッジの効いたデザインが、力強さを演出しているという見方もあります。特に若い世代からは、「スタイリッシュで都会的」という評価を得ているのが特徴です。

実際に街中を走っている姿を見ると、その存在感は決して小さくありません。むしろ、無駄のない洗練されたデザインが、上品な印象を与えているという声も多く聞かれます。従来のレクサスとは違う魅力を持った、新しいタイプの高級車として位置づけられているのかもしれません。

レクサスLBXの内装質感は価格に見合っているのか?

内装の質感で評価されているポイント

LBXの内装について、まず評価されているポイントを見てみましょう。多くのオーナーが満足しているのが、「コンパクトでもレクサスらしい上質感」です。ヤリスクロスと同じプラットフォームを使いながらも、内装の仕上げは明らかに別格の質感を実現しています。

12.3インチの大型ディスプレイを中心とした包み込まれるようなデザインは、視認性と操作性を両立させています。シートの座り心地も良く、長時間の運転でも疲れにくいという評価が多く聞かれます。特に静粛性の高さは、他のコンパクトSUVと比べて圧倒的に優れているとの声があります。

レザーやソフトパッドを多用した内装は、競合するBMW X1やアウディQ2と比べても上質感で一歩リードしているという評価もあります。エントリーモデルでありながら、「まさにレクサス」と感じられる仕上がりになっているのは確かです。

内装質感への不満の声

一方で、内装質感に対する不満の声も少なくありません。最も多く聞かれるのが、「価格に見合わない質感」という指摘です。420万円からという価格設定に対して、内装の豪華さが物足りないと感じる人が多いようです。

特に問題視されているのが、シートに使用されているL-TEX(人工皮革)素材です。高級感を求めるユーザーにとっては、もっと上質な本革シートが欲しいところですが、標準では合成皮革となっているため、「安っぽく感じる」という声があります。また、全体的にシンプルすぎる内装デザインが、華やかさや特別感に欠けると感じられることもあるようです。

インフォテインメントシステムについても、タッチスクリーンの反応速度や操作性に対する改善を望む声があります。直感的ではない操作性が、日常使いでのストレスにつながっているという指摘もあります。

グレード別の内装の違いと特徴

LBXの内装は、グレードによって大きく印象が変わります。「Cool」グレードでは、ブラック&グレーの2トーンカラーが採用され、スポーティーで洗練された印象を与えます。一方、「Relax」グレードでは、サドルタンとブラックの組み合わせで、より温かみのある上質な空間を演出しています。

最も注目すべきは、限定の「Bespoke Build」グレードです。このグレードでは、内装の各部位に様々な色や素材が設定されており、その組み合わせパターンは約33万種類にも及びます。これだけの選択肢がある車は他にはなく、自分だけのオリジナル内装を作り上げることができます。

ただし、どのグレードを選んでも、後席の機能性については物足りなさが否めません。座り心地に問題はないものの、収納の少なさや機能面での制約があるため、ファミリー用途では不満を感じる可能性があります。

実際のオーナーが語るレクサスLBXの本音

購入して満足している人の声

実際にLBXを購入したオーナーの満足度は、想像以上に高いようです。特に評価されているのが、「都会的なスタイリッシュさ」です。街中を走っていても注目を集めるデザインで、所有する喜びを感じられるという声が多く聞かれます。

取り回しの良さと日常使いの便利さも、高く評価されているポイントです。コンパクトなボディサイズのおかげで、狭い駐車場や細い道でもストレスなく運転できます。それでいて、レクサスブランドを手頃な価格で体験できる魅力は大きいようです。

燃費性能についても満足度が高く、ハイブリッドシステムによって街乗りでも優秀な燃費を実現しています。経済性と高級感を両立できている点が、多くのオーナーに評価されています。

購入して後悔している人の声

一方で、購入後に後悔している人の声も聞かれます。最も多いのが、「装備面での期待を下回る内容」という不満です。レクサスブランドに対する期待が高すぎたのか、実際の装備や機能が物足りなく感じられるケースがあるようです。

後部座席の狭さと実用性の問題も、ファミリー層からは不満の声が上がっています。大人4人でのドライブでは、後席の乗員が窮屈に感じることがあり、長距離移動には向かないという指摘もあります。荷室の容量も小さく、レジャーや大量の買い物では不足を感じる場面があるようです。

走行性能についても、「パワフルな走りを求めると物足りない」という声があります。ハイブリッドシステムによる燃費の良さは評価されているものの、スポーティーな走りを期待していた人には不満が残るようです。

他のレクサスモデルとのデザイン比較

レクサスUXとの違い

LBXとよく比較されるのが、同じコンパクトSUVのレクサスUXです。サイズ感では似ているものの、デザインのアプローチは大きく異なります。UXが従来のスピンドルグリルを採用しているのに対し、LBXは新しい「ユニファイドスピンドル」を採用しています。

この違いにより、UXはより従来のレクサスらしい力強さを表現している一方、LBXはより洗練された都会的な印象を与えています。どちらが良いかは好みの問題ですが、従来のレクサスデザインを好む人にはUXの方が馴染みやすいかもしれません。

また、内装の質感についても微妙な違いがあります。UXの方がより豪華な装飾が施されている印象があり、LBXはシンプルで機能的なデザインを重視しているように感じられます。

レクサスNXとの高級感の違い

上位モデルのNXと比較すると、価格帯による装備の差が明確に現れています。NXは中型SUVとしての迫力あるボディサイズと、それに見合った豪華な内装が特徴です。LBXはコンパクトながらも上質さを追求していますが、やはりNXの方が高級感では上回っています。

ボディサイズが与える印象の違いも大きく、NXの方が存在感と威厳を感じさせます。LBXは都市部での使いやすさを重視した結果、どうしてもNXのような迫力には欠けてしまいます。

ただし、LBXにはNXにはない機敏さと取り回しの良さがあります。用途によっては、LBXの方が実用的で魅力的に感じられる場面も多いでしょう。

レクサスRXとのスポーティーさの比較

大型SUVのRXと比較すると、コンパクトSUVとしての位置づけの違いが明確になります。RXは力強いエンジンと迫力あるボディで、スポーティーな走りを重視したモデルです。一方、LBXは都市部での使いやすさと燃費性能を重視したモデルとなっています。

ターゲット層の違いも、デザインの方向性に大きく影響しています。RXは郊外や高速道路での走行を重視するユーザー向けであり、LBXは都市部での日常使いを重視するユーザー向けです。

この違いにより、スポーティーさを求める人にはRXの方が魅力的に映り、実用性と経済性を求める人にはLBXの方が適しているといえるでしょう。

レクサスLBXで好き嫌いが分かれる本当の理由

期待値とのギャップが生む評価の違い

LBXの評価が分かれる最大の理由は、レクサスブランドに対する期待値とのギャップです。多くの人がレクサスに求めるのは、「圧倒的な高級感」と「存在感のあるデザイン」ですが、LBXはコンパクトSUVという制約の中で、これらを表現しなければなりません。

結果として、従来のレクサスらしさを期待していた人には物足りなく感じられ、新しいアプローチを評価する人には魅力的に映るという、二極化した評価につながっています。レクサスというブランドに対する先入観が、LBXの評価に大きく影響しているのは間違いありません。

また、420万円からという価格設定も、期待値を高める要因となっています。この価格帯であれば、もっと豪華な装備や質感を期待してしまうのは自然なことかもしれません。

使用目的による評価の分かれ方

LBXの評価は、使用目的によっても大きく分かれます。都市部での使用に特化したデザインと機能は、街乗りメインのユーザーには高く評価されています。コンパクトなボディサイズと優秀な燃費性能は、日常使いには非常に便利です。

一方、ファミリー用途で考えると、後席の狭さや荷室の小ささが制約となってしまいます。週末のレジャーや長距離ドライブを重視する人には、物足りなく感じられる可能性があります。

このように、LBXは明確にターゲットを絞ったモデルであるため、そのターゲットに合致するかどうかで評価が大きく変わってしまうのです。

個人の価値観による好みの違い

最終的には、個人の価値観による好みの違いが、LBXの評価を左右しています。従来のレクサスデザインを愛する層にとっては、LBXの新しいアプローチは受け入れ難いものかもしれません。一方、新しいデザインや価値観を受け入れる層には、LBXの革新性が魅力的に映ります。

高級車に求めるものが「迫力と存在感」なのか、「洗練さと実用性」なのかによって、LBXの評価は180度変わってしまいます。どちらが正しいということはなく、それぞれの価値観によって判断されるべき問題です。

LBXは、レクサスブランドの新しい可能性を示すモデルとして位置づけられています。この挑戦が成功するかどうかは、今後の市場の反応によって決まるでしょう。

レクサスLBX購入前に確認すべきポイント

デザイン面でのチェックポイント

LBXの購入を検討している場合、まず重要なのは実車での印象確認です。写真や動画だけでは伝わらない、実際のサイズ感や質感を体感することが大切です。特に、従来のレクサスモデルと比較して、自分の好みに合うかどうかを確認しましょう。

他車種との比較検討も欠かせません。同価格帯の競合車種と並べて見ることで、LBXの特徴がより明確になります。BMW X1やアウディQ2、メルセデス・ベンツGLAなどと比較して、デザインの好みを確認することをおすすめします。

また、実際に街中を走っている姿を見ることも重要です。駐車場や道路での存在感、他の車との調和など、日常使いでの印象を確認しておきましょう。

内装質感の確認方法

内装については、試乗時の触感チェックが最も重要です。シートの座り心地、ステアリングの握り心地、各種スイッチの操作感など、実際に触れて確認しましょう。特に、L-TEX素材の質感が自分の期待に合うかどうかは、必ず確認しておくべきポイントです。

グレード別の違いも、実際に見比べて確認することが大切です。「Cool」と「Relax」では内装の印象が大きく異なるため、自分の好みに合うグレードを選択しましょう。可能であれば、「Bespoke Build」の豊富なカスタマイズオプションも確認してみてください。

インフォテインメントシステムの操作性も、実際に触れて確認しておきましょう。日常使いでストレスにならないかどうか、直感的に操作できるかどうかをチェックすることが重要です。

後悔しないための事前準備

購入前には、使用目的を明確にしておくことが重要です。主に街乗りで使うのか、週末のレジャーにも使うのか、ファミリー用途なのかによって、LBXが適しているかどうかが変わってきます。

予算と装備のバランスも、事前にしっかりと確認しておきましょう。420万円からという価格設定に対して、どの程度の装備や質感を期待するのか、自分の中で基準を明確にしておくことが大切です。

また、将来的な使用シーンも考慮に入れましょう。家族構成の変化や生活スタイルの変化によって、LBXが長期間にわたって満足できるクルマかどうかを検討することも重要です。

まとめ

レクサスLBXが「ダサい」と「かっこいい」で評価が分かれる理由は、従来のレクサスらしさへの期待と新しいデザインアプローチの違いにあります。コンパクトながらも上質な内装と都市部での使いやすさは評価されている一方、価格に見合った豪華さや後席の実用性には課題があることも分かりました。

重要なのは、LBXが明確にターゲットを絞ったモデルであることを理解することです。都市部での日常使いを重視し、新しいラグジュアリーの価値を提案するクルマとして位置づけられています。従来のレクサスとは異なる魅力を持ったモデルとして、自分の使用目的や価値観に合致するかどうかで判断することが大切でしょう。

購入を検討する際は、必ず実車での確認と試乗を行い、自分の期待と実際の商品とのギャップがないかを慎重に確認することをおすすめします。