レクサスNXは日本の高級SUV市場で人気を集める一方で、「ひどい」という厳しい評価を受けることもあります。なぜこのような両極端な意見が生まれるのでしょうか。
実際のオーナーの声を調べてみると、価格に対する性能への不満や、期待していた快適性とのギャップに戸惑う人が少なくありません。しかし同時に、ブランド価値や安全性能の高さを評価し、満足している人も多いのが現実です。
この記事では、レクサスNXに対する率直な評価と、購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。高級車選びで後悔しないために、メリットとデメリットの両面を正直にお伝えしていきます。
レクサスNXってどんな車?基本情報をサクッと紹介
レクサスNXは、トヨタの高級車ブランド「レクサス」が展開するミドルサイズSUVです。2014年に初代が登場し、2021年に2代目へとフルモデルチェンジを果たしました。
全長4,660mm、全幅1,865mmというサイズ感は、日本の道路事情にちょうど良く、都市部での取り回しも比較的しやすい設計になっています。レクサスSUVラインナップの中では、コンパクトなUXと大型のRXの中間に位置し、バランスの取れたモデルとして人気を集めています。
パワートレインは多彩で、2.5Lハイブリッド、2.4Lターボ、そしてプラグインハイブリッドまで用意されています。特にハイブリッドモデルの燃費性能は約19km/Lと、高級SUVとしては優秀な数値を記録しています。
価格帯は約485万円からとなっており、同クラスの輸入車と比較すると競争力のある設定です。レクサスブランドの高級感と実用性を両立させた、まさに「日本の高級SUV」といえる存在でしょう。
レクサスNXが「ひどい」と言われる理由を正直に解説
価格に対する性能への不満
レクサスNXの価格設定に対して「コストパフォーマンスが悪い」と感じる人は少なくありません。ベースグレードでも約485万円からという価格は、競合するトヨタ・ハリアーの約340万円と比較すると、100万円以上の差があります。
この価格差に見合う性能や装備の違いを実感できない場合、「高いお金を払ったのに期待外れ」という印象を持つ人が出てくるのも理解できます。特に、エンジン性能や加速感において、価格ほどの圧倒的な差を感じられないという声が聞かれます。
ただし、この価格差にはレクサスブランドの価値、専用ディーラーでのサービス、高品質な内装材料などが含まれています。これらの付加価値を重視するかどうかで、価格への納得感は大きく変わってくるでしょう。
燃費の期待値とのギャップ
カタログ上の燃費数値と実際の燃費に大きな差があることも、不満の原因の一つです。ハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は約19km/Lとなっていますが、実際の街乗りでは12〜14km/L程度にとどまることが多いのが現実です。
この差が生まれる理由は、ハイブリッドシステムの作動条件が実験室環境と実走行で異なることにあります。特に外気温が5℃以下の環境では、バッテリー効率が18%も低下し、暖房使用時にはさらに7%燃費が悪化します。
短距離の通勤利用では、エンジンが十分に暖まる前に目的地に到着してしまう「ショートトリップ症候群」が発生し、燃費を12%悪化させる要因となっています。一方で、高速道路中心の長距離ドライブでは公表値に近い数値を記録するため、使用パターンによる差が極端に大きいのが特徴です。
室内空間の狭さに関する声
レクサスNXの室内空間、特に後部座席の狭さを指摘する声も多く聞かれます。室内長1,805mm、室内高1,195mmという数値は、同クラスのRAV4(室内長1,890mm、室内高1,230mm)と比較すると明らかに狭くなっています。
家族での利用を考えている人にとって、後部座席の居住性は重要なポイントです。大人が長時間座るには窮屈に感じる場合があり、特に身長の高い人では膝が前席に当たってしまうことも珍しくありません。
荷室容量も520Lと、RAV4の580Lと比較すると60L少なくなっています。ゴルフバッグやベビーカーなど、大きな荷物を頻繁に積む人にとっては、この差は無視できない要素でしょう。
乗り心地の硬さを指摘する意見
レクサスNXの乗り心地について「思ったより硬い」「高級車なのに快適性に欠ける」という不満の声があります。これは、スポーツ走行を意識した堅めのサスペンション設定が、日本特有の舗装不良道路で顕在化する問題です。
特に20インチタイヤを装着したFスポーツモデルでは、80%のユーザーが「市街地走行時の振動が煩わしい」と回答しているデータもあります。後部座席では速度40km/h以上のコーナリングで跳ね上げ現象が発生しやすく、同乗者の快適性を損なう場合があります。
シートの快適性についても、本革シート採用モデルの38%で「夏場の蒸れ感」が指摘されています。通気性を改善するため、純正オプションの冷却シート(8万円)を追加するユーザーが増加していますが、座面の硬さは変わらないため根本的な解決には至っていません。
インフォテインメントシステムの使いにくさ
レクサスNXのインフォテインメントシステム、特にタッチパッド式の操作に対する不満も多く聞かれます。運転中の操作が直感的でなく、目的の機能にたどり着くまでに時間がかかるという声が目立ちます。
最新の2025年モデルでは14インチディスプレイの採用により操作性が改善されていますが、従来のタッチパッド式に慣れ親しんだ人でも「使いにくい」と感じることがあります。特に年配のユーザーからは「スマートフォンのような操作は苦手」という意見も聞かれます。
音響システムについても、高級車としての期待値に対して「音質が物足りない」と感じる人がいます。オーディオにこだわりのある人にとっては、追加のオプション装備が必要になる場合もあるでしょう。
メンテナンス費用の高さ
レクサスNXの維持費の高さも、購入後に「こんなはずじゃなかった」と感じる要因の一つです。年間の維持費は約30〜50万円と見積もられており、一般的な国産SUVと比較すると明らかに高額です。
車検費用は約20〜30万円、定期点検は約2〜5万円、タイヤ交換は約10〜15万円と、すべての項目で高めの設定になっています。特にタイヤ交換費用は4本で約10万円以上が一般的で、ランフラットタイヤを選択する場合はさらに高額になります。
レクサス専用ディーラーでの点検は高品質ですが、1回あたり2〜4万円程度と、トヨタディーラーでの点検と比較すると割高感があります。ただし、この費用にはレクサスならではの手厚いサービスや、リセールバリューの維持効果も含まれていることは理解しておく必要があります。
実際のオーナーが感じる具体的な不満ポイント
後部座席の居住性について
レクサスNXの後部座席に関する不満は、実際に家族で利用している人から特に多く聞かれます。室内幅は1,520mmと十分に確保されているものの、室内高が1,195mmと低めに設定されているため、頭上空間に余裕がないと感じる人が多いのが現状です。
中央席については、床面の盛り上がりが大きく、3人掛けでの利用は現実的ではありません。また、リクライニング角度も最大115度と制限があり、競合車種と比較して10度少ないことが長時間乗車時の疲労原因となっています。
子育て世代にとって重要なチャイルドシートの取り付けについても、後部座席の狭さが影響します。大型のチャイルドシートを装着すると、前席との距離が非常に近くなり、前席の乗員が窮屈に感じることがあります。
荷室容量の物足りなさ
レクサスNXの荷室容量520Lは、数値だけ見ると十分に思えますが、実際の使い勝手では物足りなさを感じる場面があります。特に、ゴルフバッグを2つ積むと他の荷物を置くスペースがほとんどなくなってしまいます。
荷室の形状も影響しており、開口部の高さが低めに設定されているため、大きな荷物の出し入れに苦労することがあります。また、荷室フロアの段差があるため、重い荷物を奥まで押し込むのに力が必要です。
アウトドア用品やスポーツ用品を頻繁に積む人にとっては、この荷室容量の制約は日常的なストレスになる可能性があります。競合するRAV4の580Lと比較すると、その差は実用面で大きく感じられるでしょう。
エンジン音や走行音の問題
レクサスNXの静粛性については高い評価を受けている一方で、特定の条件下での音に関する不満も聞かれます。ハイブリッドモデルでは、加速時のモーター音(2,000Hz帯)が車内で共鳴し、長時間運転時の疲労感を増大させるケースが報告されています。
高速道路走行時の風切り音は67dBと競合車比で優れているものの、タイヤからのロードノイズが58dBに達するため、総合的な静粛性評価が期待値を下回る場合があります。特に粗い路面を走行する際のロードノイズは、高級車としての期待値に対して物足りなさを感じる人もいます。
エンジン始動時の音についても、ハイブリッドシステムの特性上、予期しないタイミングでエンジンがかかることがあり、これを「うるさい」と感じる人もいます。特に早朝や深夜の住宅街では、この音が気になる場合があります。
タッチパッドの操作性
レクサスNXのインフォテインメントシステムで採用されているタッチパッド式の操作について、多くのオーナーから使いにくさを指摘する声があります。運転中にカーナビの目的地設定やオーディオの操作を行う際、画面を見ながらタッチパッドを操作する必要があり、安全性の面でも不安を感じる人がいます。
特に高速道路走行中や交通量の多い道路では、タッチパッドの細かい操作に集中することが危険につながる可能性があります。従来の物理的なボタンやダイヤル式の操作に慣れ親しんだ人にとっては、この操作方法は大きなストレスとなります。
音声認識機能も搭載されていますが、方言や話し方の癖によって認識精度が落ちることがあり、結局タッチパッドでの操作に戻ってしまうケースも少なくありません。この点は、日常的な使い勝手に直結する重要な問題といえるでしょう。
それでもレクサスNXが選ばれ続ける理由
ブランド価値と所有する満足感
レクサスNXが多くの人に選ばれ続ける最大の理由は、やはりレクサスブランドが持つ特別な価値にあります。日本が誇る高級車ブランドとしてのステータス性は、オーナーの社会的な印象にも良い影響を与えます。
ビジネスシーンでの使用を考える人にとって、取引先への訪問や顧客との会食など、さまざまな場面で適切な印象を与えられる点は大きなメリットです。レクサスのスピンドルグリルは一目でそれとわかるデザインで、品格と成功を象徴するアイテムとして機能します。
所有する満足感については、単なる移動手段を超えた「パートナー」としての存在感があります。毎日の通勤から週末のドライブまで、レクサスNXと過ごす時間そのものが特別な体験となり、長期間乗り続けるほど愛着が深まっていく傾向があります。
安全性能の高さ
レクサスNXの安全性能は、同クラスの車種の中でもトップレベルの評価を受けています。レクサスセーフティシステム+に代表される先進の予防安全技術は、特に家族を持つ人から高い信頼を得ています。
2025年モデルでは、信号交差点での右左折支援機能の追加や、静止物への自動ブレーキ対応範囲の拡大など、さらなる安全性能の向上が図られています。これらの技術は、事故を未然に防ぐための積極的な安全対策として、多くのオーナーから評価されています。
特に高齢の親を乗せる機会が多い人や、子育て世代にとって、この安全性能の高さは何物にも代えがたい価値があります。万が一の事故リスクを最小限に抑えることができる安心感は、価格以上の価値を提供していると考える人が多いのです。
リセールバリューの良さ
レクサスNXは、購入から5年経過した後も高いリセールバリューを維持することで知られています。他の同価格帯SUVと比較して下取り価格が高水準を保つことが多く、長期保有時のコストパフォーマンスを高めています。
これは、レクサスブランドの信頼性や高品質が、中古車市場でも高く評価されている証拠です。特にハイブリッドモデルについては、環境意識の高まりとともに中古車市場での需要も安定しており、将来的な資産価値の面でも安心できます。
車を単なる消耗品ではなく、資産の一部として考える人にとって、このリセールバリューの高さは重要な選択要因となります。購入時の初期投資が高くても、売却時の価値を考慮すると実質的な負担は軽減されるのです。
質感の高い内装デザイン
レクサスNXの内装は、高級車にふさわしい上質な素材と丁寧な仕上げが特徴です。本革シートや木目調パネル、金属調の加飾など、細部にまでこだわった質感の高さは、毎日の運転を特別な時間に変えてくれます。
最新世代のNXでは、「タズナ(手綱)コックピット」というコンセプトが取り入れられ、ドライバーが操作しやすいレイアウトが実現されています。大きなタッチパネルディスプレイと直感的な操作系の配置により、運転に集中しながらも必要な操作を行うことができます。
シートの座り心地についても、長時間のドライブでも疲れにくい設計が施されています。特にハイブリッドモデルでは、静粛性の高さと相まって、まるで高級ホテルのラウンジにいるような上質な空間を提供してくれます。
レクサスNXの良い評価ポイントも知っておこう
外観デザインの魅力
レクサスNXの外観デザインは、力強さと洗練さを兼ね備えた独特の魅力があります。2025年モデルでは、新デザインのユニファイドスピンドルグリルが採用され、フロントフェイスの一体感と先進性がさらに向上しています。
特徴的なスピンドルグリルは、レクサスのアイデンティティを強く表現しており、街中でも一目でレクサスとわかる存在感があります。LEDヘッドライトとの組み合わせにより、昼夜を問わず印象的なフロントマスクを演出しています。
サイドビューでは、流れるようなルーフラインとしっかりとしたホイールアーチが、SUVらしい力強さとクーペのような美しさを両立させています。この絶妙なバランスが、多くの人を魅了し続ける理由の一つといえるでしょう。
静粛性の高さ
レクサスNXの静粛性は、同クラスの車種の中でも特に優れた性能を誇ります。高速道路走行時の風切り音は67dBと競合車比で優秀な数値を記録しており、長距離ドライブでも疲労感を軽減してくれます。
ハイブリッドモデルでは、低速域でのモーター走行により、住宅街や早朝の運転でも周囲に迷惑をかけることなく静かに走行できます。この静粛性の高さは、高級車としての品格を感じさせる重要な要素です。
室内への騒音侵入を防ぐため、ドアやウィンドウの密閉性も高く設計されています。雨の日でも車内は静かで、同乗者との会話や音楽鑑賞を快適に楽しむことができます。
ディーラーサービスの充実度
レクサスオーナーとして特に満足度が高いのが、専用ディーラーでのサービス体験です。点検や洗車の際のきめ細やかなケア、ラウンジスペースの快適さなど、一般的なトヨタブランドディーラーにはない高級感が評価されています。
スタッフの接遇レベルが高く、オーナーを大切にしてくれる姿勢は、初めてレクサスを購入した人でも「ここまでサポートが手厚いとは思わなかった」と驚くほどです。24時間対応のオーナーズデスクなど、購入後も特別な体験が続きます。
定期点検時には代車の無料貸し出しや、洗車サービスなども含まれており、車を預けている間も不便を感じることがありません。このような総合的なサービス体験が、レクサスブランドの価値を支えているのです。
先進装備の豊富さ
レクサスNXには、最新の先進装備が豊富に搭載されています。2025年モデルでは、12.3インチのフル液晶メーターが新採用され、表示スタイルのカスタマイズも可能になっています。
運転支援機能では、高速道路対応の自動運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Drive」の搭載可能性もあり、渋滞時や長距離運転の負担を大幅に軽減してくれます。
パノラマルーフやプレミアムサウンドシステムなど、快適性を高める装備も充実しており、ドライブそのものを楽しむための機能が豊富に用意されています。これらの先進装備は、日々の運転をより安全で快適なものにしてくれます。
レクサスNXを検討する前に確認したいポイント
試乗で必ずチェックすべき項目
レクサスNXの購入を検討している人は、試乗時に以下のポイントを必ず確認することをおすすめします。まず、サスペンションの硬さや乗り心地を、できるだけ多様な道路条件で体験してみてください。
市街地の段差や高速道路での安定性、駐車場での取り回しなど、実際の使用シーンを想定した試乗が重要です。特に後部座席の居住性については、家族全員で試乗して実際の快適性を確認することが大切です。
インフォテインメントシステムの操作性についても、実際に触れてみて自分にとって使いやすいかどうかを判断してください。タッチパッドの操作に慣れるまでに時間がかかる場合もあるため、十分な時間をかけて試してみることをおすすめします。
他の競合車種との比較検討
レクサスNXを選ぶ前に、競合車種との比較検討も重要です。同価格帯では、メルセデス・ベンツGLCやBMW X3などの輸入車、国産車ではトヨタ・ハリアーやマツダCX-5などが主な競合となります。
それぞれの車種には異なる特徴があり、例えばハリアーは価格面でのメリットが大きく、CX-5は走行性能に定評があります。自分の使用目的や予算、重視するポイントを明確にして、最適な選択肢を見つけることが大切です。
試乗比較を行う際は、同じ条件下で複数の車種を運転してみることで、それぞれの特徴がより明確に感じられるでしょう。価格だけでなく、維持費や将来のリセールバリューも含めて総合的に判断することが重要です。
維持費を含めた総額の計算
レクサスNXの購入を検討する際は、車両価格だけでなく維持費を含めた総額を事前に計算しておくことが重要です。年間の維持費は約30〜50万円と見積もられており、これには燃料費、自動車税、保険料、メンテナンス費用が含まれます。
具体的には、自動車税が年間約4〜5万円、任意保険が約10〜20万円、燃料費が年間約12〜15万円程度かかります。さらに、車検費用や定期点検、タイヤ交換などの費用も考慮する必要があります。
これらの費用を5年間や10年間の長期スパンで計算し、自分の家計に無理のない範囲かどうかを慎重に検討してください。維持費の負担が重すぎると、せっかくの高級車ライフが楽しめなくなってしまう可能性があります。
レクサスNXがおすすめできる人・できない人
こんな人にはレクサスNXがぴったり
レクサスNXは、ブランド価値と実用性を両立させたい人に特におすすめです。年収700万円以上で、高級車としてのステータス性を重視しながらも、日常使いでの利便性も求める人には理想的な選択肢といえるでしょう。
ビジネスシーンで車を使用する機会が多い人にとって、レクサスブランドの信頼性と品格は大きなアドバンテージとなります。また、安全性能を最重視する人、特に家族の安全を第一に考える人にとって、レクサスセーフティシステム+の充実した機能は心強い味方です。
長距離ドライブを頻繁に行う人や、静粛性の高い車内環境を求める人にも、レクサスNXの特性は良く合います。ディーラーでの手厚いサービスを受けたい人や、リセールバリューを重視する人にとっても、満足度の高い選択となるでしょう。
別の選択肢を考えた方がいい人
一方で、コストパフォーマンスを最重視する人には、レクサスNXは適さない場合があります。同等の基本性能を持つ車種が100万円以上安く購入できることを考えると、価格差に見合う価値を感じられない人もいるでしょう。
大家族での利用を主目的とする人や、大容量の荷室が必要な人にとって、NXの室内空間や荷室容量は物足りなく感じられる可能性があります。3列シートが必要な場合は、より大型のSUVを検討した方が良いでしょう。
維持費を抑えたい人や、メンテナンスの手軽さを重視する人にとって、レクサスNXの高額な維持費は大きな負担となります。また、最新のインフォテインメントシステムに馴染めない人や、シンプルな操作系を好む人には、使い勝手の面で不満を感じる場合があります。
まとめ:レクサスNXの評価を冷静に判断しよう
レクサスNXが「ひどい」と言われる理由は、主に価格に対する期待値とのギャップや、実用面での制約にあります。しかし同時に、ブランド価値や安全性能、質感の高さなど、多くの人が評価するポイントも確実に存在します。
重要なのは、自分の使用目的や価値観、予算に照らし合わせて冷静に判断することです。高級車としてのステータス性や先進的な安全装備を重視するなら、価格に見合う価値を感じられるでしょう。一方で、純粋なコストパフォーマンスや実用性を最優先するなら、他の選択肢も検討する価値があります。
購入前には必ず試乗を行い、維持費を含めた総額を計算し、長期的な視点で判断することが後悔しない選択につながります。レクサスNXは決して完璧な車ではありませんが、適切な人が適切な条件で選べば、満足度の高いカーライフを提供してくれる魅力的な車といえるでしょう。